綾瀬市議会 > 2017-03-16 >
03月16日-03号

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  1. 綾瀬市議会 2017-03-16
    03月16日-03号


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    平成29年3月定例会綾瀬市議会3月定例会議事日程(第3号)=================== 平成29年3月16日(木)午前9時開議日程第1        一般質問 ──────────────────────────本日の会議に付した事件 日程第1の議事日程に同じ ──────────────────────────市政に対する一般質問通告一覧議席番号質問者氏名質問の題名会議録 ページ14井上賢二○安全安心のまちづくりについて ○オリンピック・パラリンピック教育について ○再生可能エネルギーについて141~15117安藤多惠子○公共施設マネジメントにおけるまちづくりについて ○「赤ちゃんの駅」を市内に設置していく考えはないか ○せせらぎ広場の今後について151~1623古市 正○ふれあいミニ動物園について ○本市の教育課題について ○比留川、蓼川の水害対策について163~17320松澤堅二○今後の綾瀬と市長の「5つの政策」について174~1851金江大志○市内産業のさらなる活性化に向けて ○空き家の対策と利活用について185~1962齊藤慶吾○子育て支援について ○(仮称)綾瀬スマートインターチェンジについて196~20616松本春男○厚木基地を取り巻く危険なオスプレイの飛行について ○金属スクラップや廃棄家電の大量保管の危険性について206~217 ──────────────────────────出席議員(19名)  1番             金江大志君  2番             齊藤慶吾君  3番             古市 正君  4番             越川好昭君  5番             三谷小鶴君  6番             内山恵子君  7番             畑井陽子君  8番             二見 昇君  10番             笠間 昇君  11番             武藤俊宏君  12番             佐竹百里君  13番             比留川政彦君  14番             井上賢二君  15番             上田博之君  16番             松本春男君  17番             安藤多惠子君  18番             増田淳一郎君  19番             青柳 愼君  20番             松澤堅二君 ──────────────────────────欠席議員(1名)  9番             橘川佳彦君 ──────────────────────────地方自治法第121条による出席者  市長             古塩政由君  副市長            見上修平君  教育長            人見和人君  経営企画部長         森林泰治君  総務部長  (併)選挙管理委員会事務局長  駒井利明君  福祉部長兼福祉事務所長    黒岩健司君  市民こども部長        大浦 猛君  環境経済部長         柏木正明君  都市建設部長         渡邊晴樹君  新市街地整備担当部長     根来次郎君  消防長            三浦祐一君  監査事務局長         志村幸弘君  農業委員会事務局長      児玉重徳君  教育総務部長         坂田秀彦君  生涯学習部長         大塚 功君  秘書広報課長         浦山 豊君 ──────────────────────────議会事務局出席者  局長             森山謙治  次長             加藤由紀子  議事担当総括副主幹      青山綾子  副主幹            近藤公一郎  主任主事           小室洋史  主事             平 征久 ────────────────────────── 午前9時00分 開議 ○議長(青柳愼君) ただいまの出席議員は19名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 ────────────────────────── ○議長(青柳愼君) 本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。 ========================== ○議長(青柳愼君) 日程第1、一般質問を行います。 質問の通告がありますので、順次発言を許します。 初めに、井上賢二議員。  〔14番(井上賢二君)登壇〕 ◆14番(井上賢二君) 皆様、おはようございます。公明党の井上でございます。 初めに、多くの人命と日常を一瞬にして奪った東日本大震災から6年が経過しました。改めて、亡くなられた方々の御冥福を祈るとともに、今なお避難生活を続けている方々に心からお見舞いを申し上げます。 それでは、通告に従いまして質問させていただきます。 1点目に、安全安心のまちづくり、密集市街地の大規模火災及び大災害における自治体の対応について質問いたします。 昨年12月22日午前10時半ごろ、新潟県糸魚川市大町1丁目の中華料理店の台所に煙が充満しているのを近所の人が見つけ、119番通報しました。市街地での火災の焼損棟数最大の糸魚川大火はここから始まりました。折からの強い南風の影響で火災は広がり、糸魚川市や市消防本部などによると、燃えた住宅や商店などは147棟に上り、22日午後5時半現在、延焼範囲は約7万5,000平方メートルと広範囲に及びました。出火から10時間以上たった午後8時48分にほぼ消しとめられ、市消防本部はこれ以上の延焼のおそれはなくなったと発表しました。糸魚川市と新潟県はそれぞれ災害対策本部を設置、新潟県の米山隆一知事は自衛隊に災害派遣を要請し、陸上自衛隊高田駐屯地、同県上越市から部隊が出動しました。 この大規模火災を契機に、住宅や店舗などが密集した市街地における大火の危険性や消火活動の難しさが改めて浮き彫りになりました。糸魚川大火の教訓を踏まえた今後の対策のあり方について考えられるのは、市街地の大火は主に2つに大別されるということです。1つ目は、地震で火事が多発するケースです。建物の倒壊で消防車も出動しにくく、鎮火させるのが難しい。2つ目は強風による延焼で、今回の大火はこのケースに当てはまります。 次に、大災害に対しては、日本は地震大国と言われています。地球の0.1%にすぎない国土の日本に、世界で発生する震度6以上の地震の10数%が起こっており、年間の有感地震は1,000回を超え、南関東地域でも年平均50回ほどもあります。これは見過ごすことのできない大きなリスクです。過去500年間に起こった大地震は47回を数え、ほぼ10年に一度は日本のどこかで大地震が発生し、甚大な被害を受けていることになります。これほどの地震国の日本です。地震災害に対する危機管理が非常に重要です。 震災が発生したとき、市民の生命、財産を保護し、混乱した状況を速やかに収拾して、安全な市民生活を回復する責任が行政にはあります。そこで、糸魚川の大規模火災を受けて、密集市街地の大規模火災及び大災害における市長の見解を伺います。 2点目に、学校におけるオリンピック・パラリンピック教育について伺います。 神奈川県は、開催地である東京に隣接するとともに、江ノ島におけるセーリング競技を初め、複数の競技の開催が予定されるなど、オリンピック・パラリンピックに直接触れる機会に恵まれています。私は、本市の児童生徒がこのまたとない機会を生かして、スポーツを初め世界の平和や友好など、できるだけ多くのことを学ぶことが必要であると考えています。オリンピックの選手が全力で競技する姿を通して、力強い動きや美しいフォーム、巧みなプレーに児童生徒は感動すると思います。そして、勝利を目指して最後まで諦めずに努力すること、ルールに基づいてフェアにプレーすることの大切さなど、スポーツの意義や価値を感じ取ると考えます。こうした努力から得られる喜び、フェアプレーの精神、他者への敬意、向上心、さらには国際理解や国際平和など、オリンピックを通して児童生徒が学ぶことはたくさんあると思います。 また、本市ではこれまでにも、神奈川パラスポーツの理解促進に向けて、学校現場にパラスポーツのアスリートやパラリンピアンを招き、体験授業等を行うなどの取り組みを進めてきたと承知していますが、こうした中、津久井やまゆり園で発生した事件が繰り返されない社会の実現のためには、児童生徒のうちから障害について正しく理解するなど、ともに生きる姿勢を身につけておくことが必要であると考えます。そして、児童生徒がともに生きる社会について考えを深めるためには、もう1つのオリンピックであるパラリンピックを学ぶことも重要であると考えます。そこで、教育長の見解を伺います。 3点目に、再生可能エネルギーについて伺います。 先日、営農型太陽光発電所を新設された合同会社小田原かなごてファームの現場を調査に行ってまいりました。農業を営みながら太陽光発電事業も手がけるソーラーシェアリングの取り組みが小田原市内で始まりました。農地に支柱を立てて並べた太陽光のパネルの下で農作物を栽培。売電収入による農業経営の安定や再生可能エネルギーの普及につながるとの期待が広がっています。県内ではまだ余り例がなく、農地や耕作放棄地を有効活用するモデル事業としても注目を集めています。そこで、再生可能エネルギーについて市長の見解を伺います。以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(青柳愼君) 答弁を求めます。市長。  〔市長(古塩政由君)登壇〕 ◎市長(古塩政由君) おはようございます。きょうから議員の皆様方の一般質問にお答えをいたします。私ども誠意を持って皆様方にお答えをしていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いをいたします。 それでは、井上議員の御質問にお答えをいたします。 第1点目の安全安心のまちづくりについての御質問でありますが、昨年12月22日に新潟県糸魚川市で発生しました大規模火災は、建物の焼損面積が3万3,000平方メートルを超え、焼損棟数は147棟、負傷者は中等症1名、軽症16名の計17名となっております。幸いにも死者数はゼロでありましたが、火災被害に遭われた多くの方々に心からお見舞い申し上げたいと思います。 このように人的被害が比較的少なかった要因といたしましては、防災行政用無線の戸別受信機による迅速な情報提供と、ふだんから顔の見える住民同士のつながりの強さが役立ったものとされております。本市におきましても、災害時の情報提供につきましては、防災行政用無線の戸別受信機を初め、安全・安心メール、市ホームページ、災害時用ブログなど複数の情報伝達手段を用いて、迅速な情報提供に努めているところでございます。また、住民同士のつながりにつきましても、各自治会におけるさまざまな活動や、地域で行われております自主防災訓練などによって、日ごろから顔の見える関係づくりが行われていると考えております。 そこで、御質問の災害発生時の体制でありますが、本市において災害が発生した場合には、綾瀬市地域防災計画に基づきまして、災害警戒本部や災害対策本部を設置し、その対応に当たることになっております。一方、職員の配備体制につきましては、災害の規模等により、1号配備から3号配備までの職員が状況に応じて指定の配置場所に参集し、職員初動対応マニュアルや各部で作成しております災害対応マニュアルに基づき、災害警戒や災害対応に当たることとしております。また、家屋の倒壊、河川の氾濫、土砂災害や大規模火災などの危険が迫っていると判断した場合には、避難所を開設するとともに、避難勧告等を発令し、市民の生命、身体及び財産の安全確保に努めてまいります。 東日本大震災から早いもので6年が経過しましたが、今後におきましても自助・共助・公助の3つの力を連携し、総合的な防災力の向上に努めるとともに、大規模火災などを想定した減災対策についても取り組み、災害に強い安全・安心なまちづくりを進めてまいりたいと考えております。 第2点目の質問につきましては、後ほど教育長から答弁があります。 第3点目の再生可能エネルギーについての御質問でございますが、本市の再生可能エネルギーにつきましては、ほとんどが太陽光発電となっている状況であります。この太陽光発電設備の市内の普及状況でありますが、平成27年度の数値となりますが、住宅総数3万1,630棟に対し、1,084棟の建物で太陽光発電設備を設置し、普及率としましては3.42%となっております。住宅総数に対する普及率を近隣市で比較いたしますと、海老名市は3.39%、座間市は2.61%、大和市は2.30%でありまして、4市の中では綾瀬市がトップの普及率でございます。 しかし、太陽光発電設備の設置費につきましては、近年低価格化が進んでいるものの、市の補助金を活用した設置費用を見ますと、平成29年2月現在、1キロワット当たり37万5,000円となっており、まだまだ高額であります。また、発電された電力の買い取り価格も年々下落している状況にあり、これらが太陽光発電設備の設置をちゅうちょする原因となっていると考えられます。こうした状況を踏まえ、太陽光発電設備の普及には今後も助成を行うことが必要と考えておりますので、同補助制度を今後も継続し、太陽光発電の普及に努めてまいります。 再生可能エネルギーの普及は、地球温暖化対策として二酸化炭素の排出削減に重要な施策でありますので、従来の環境展や環境教室に加え、平成29年度は新たに環境学習プログラム集の活用授業により環境啓発を充実させ、再生可能エネルギーの普及にも努めてまいりたいと思っております。 私からの答弁は以上でございます。 ○議長(青柳愼君) 次に、教育長。  〔教育長(人見和人君)登壇〕 ◎教育長(人見和人君) おはようございます。 井上議員の第2点目のオリンピック・パラリンピック教育についての御質問でございますが、東京オリンピックパラリンピックにつきましては、議員がおっしゃいましたとおり、神奈川県が開催都市に隣接する県であると同時に、競技会場や事前キャンプ地としての誘致予定があることから、本市にとっても絶好の教育機会であると、そのように考えております。オリンピック・パラリンピック教育を通して、子供たちがスポーツの意義や価値に触れ、その理解を深め、関心を持つことで、生涯を通じたスポーツへの主体的な参画意識を高めるとともに、国際理解を深め、さらには豊かな心を育てることなどにつながっていくものと考えております。 先月、2月14日になりますが、小学校では平成32年度、中学校では平成33年度から完全実施となります次期学習指導要領の改正案が公表されたところでございます。その改訂案の中では、オリンピック・パラリンピック教育の位置づけが図られております。具体的に申しますと、小学校の体育におきましては、オリンピック・パラリンピックに関連してフェアプレーの精神など、スポーツの意義や価値について新たに明示されました。また、中学校の保健体育におきましては、オリンピックやパラリンピックが国際親善あるいは世界平和に大きな役割を果たしていることを理解することが3年生での指導内容として明示されました。このようなことからも、教育委員会といたしましては、今後は次期学習指導要領改訂も踏まえたオリンピック・パラリンピック教育の推進を図っていくことが必要だと考えております。私からの答弁は以上でございます。 ○議長(青柳愼君) 井上賢二議員。
    ◆14番(井上賢二君) ありがとうございました。それでは、順を追って再質問させていただきます。 初めに、昨年末の糸魚川大火の教訓を綾瀬市としてどのように認識されているのか、伺います。 ○議長(青柳愼君) 総務部長。 ◎総務部長(駒井利明君) 糸魚川大火の教訓を市としてどのように認識しているかということでございますが、本市でも木造住宅が密集している地域があることから、今回の糸魚川市のような火災を大変危惧しているところでございます。今回の大規模火災では、市長の答弁にもございましたとおり、迅速な情報提供と住民のつながりの強さが人的被害の少なさにつながったと言われております。したがいまして、本市におきましても、火災などの情報を迅速に市民に周知するため、防災行政用無線の戸別受信機を初め、安全・安心メールなどさまざまな周知方法によりまして、迅速な情報提供に努めてまいりたいと考えております。また、地域で行っております自主防災訓練や防災研修会等への積極的な参加も、地域の連携強化という点から非常に有効なものと認識しておりますことから、一層の参加促進を推進してまいりたいと、このように考えております。 ○議長(青柳愼君) 井上賢二議員。 ◆14番(井上賢二君) ありがとうございます。今、部長が言われましたように、迅速な情報提供と地域の連携強化を推進していっていただきたいと思います。 それでは次に、綾瀬市の住宅密集地をどのように認識し、その地域の防災対策について取り組みを伺います。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 住宅密集地の防災まちづくりでございます。市民の生命、財産を守るため、災害に強いまちづくりを目指し、平成25年3月に防災まちづくり計画を策定したところでございます。この計画では、早くから市街化が進みました駅に近い市域外縁部において、木造住宅が密集した市街地が形成されてございます。その中で、建物構造、建築年度、延焼遮断帯、それから避難施設、緊急輸送路、高齢化の傾向などをもとに、運命共同体というクラスターを設定させていただきまして、延焼の拡大防止が必要な地区、建物倒壊の防止が必要な地区を抽出してございます。その結果といたしまして、火災の延焼拡大の防止が必要な地区かつ建物倒壊の防止が必要な地区といたしまして、4住区、6自治会にまたがるわけでございますけども、その一部において危険性が高く、防災上危険な地区として認識をしているところでございます。 市ではこの計画書に基づきまして、自助・共助の観点から、大上住区、寺尾北住区におきまして、防災講演会やまち歩き、ワークショップなどの防災まちづくり活動の支援を実施しているところでございます。また、防災まちづくり活動の支援に引き続き、フォローアップも行っているところでございます。大上自治会の大上住区では、防災マップを作成するとともに全戸配布を行ってございます。寺尾綾北自治会、寺尾北自治会の寺尾住区では、本年度に防災マップの作成を完了する予定となってございます。以上でございます。 ○議長(青柳愼君) 井上賢二議員。 ◆14番(井上賢二君) 部長、ありがとうございました。しっかりと取り組みをされているということがわかります。住宅密集地、特に大上住区、寺尾北住区、これに関して、防災まちづくり支援の活動の今後とも推進をよろしくお願いいたします。 そこで、綾瀬市の次に、消防力の総点検や、地形や地域の実情に合わせた消防戦略について伺います。 ○議長(青柳愼君) 消防長。 ◎消防長(三浦祐一君) 火災に対応して放水できる消防車両として、本署に化学車、はしご車を含め4台、両分署に各1台の車両を保有しております。このほかにも予備の車両が1台、小型動力ポンプを積載している車両が2台、そして、小型動力ポンプを2台保有しております。また、消防団の6分団に消防ポンプ車と小型動力ポンプをそれぞれ配備しております。この数が適正かどうかということは、消防力の整備指針に基づいて順次整備をしておりますが、今後もこの辺の活用を考えていきたいと思います。 また、火災発生時にはこれらの消防車両を最大限に活用して対応いたしますが、火災の状況によっては非番の職員の招集、それから、近隣市への応援要請などにより、消防力の増強を図った消火活動を行います。また、大規模災害時には、県内各消防本部を一元的に運用する神奈川消防の応援体制が整備され、昨年4月から運用されておりますので、この体制も活用することが可能と考えております。 なお、防災まちづくり計画において火災の延焼拡大の防止が必要な地域とされている大上や寺尾の地区の一部におきまして、狭あい道路で消防車両が進入できない場所や傾斜地で上方への延焼危険が高い場所など、火災防御活動に困難を来すことが想定される場所がございます。このような場所の火災防御活動につきましては、火災が延焼拡大しないよう、道路等を活用した延焼防止ラインを定め、状況によっては破壊消防などの戦術も取り入れながら、応援部隊を含め、消防隊を包囲的に配置して、早期の鎮火を目指した活動を行いたいと考えております。 ○議長(青柳愼君) 井上賢二議員。 ◆14番(井上賢二君) ありがとうございました。今、消防長が言われましたように、昨年4月から神奈川消防の応援体制の本当に活用、心強いと思います。今後ともお願いいたします。また、有事に備えての行動計画と訓練を今後ともよろしくお願い申し上げます。 次に、災害現場に即した防災危機管理について、個人の備えの啓発と組織の対応について伺います。 ○議長(青柳愼君) 総務部長。 ◎総務部長(駒井利明君) 災害発生時の備えや対応につきましては、自助である個人の備えと共助である日ごろの訓練が大変重要であると認識しております。今後におきましても、自助といたしまして、住宅の耐震化、食料等の備蓄などのさまざまな個人の備えに対する啓発を行ってまいります。また、共助といたしましては、自主防災訓練や総合防災訓練などで、職員はもちろん市民の皆様も緊張感を持って訓練に参加できるような、現実的、実践的な訓練内容等を引き続き研究してまいりたいと考えております。 なお、平成29年度の防災訓練につきましては、各地域で実施する自主防災訓練に新たに地区対策本部職員を参加させ、従来の初期消火、心肺蘇生法、安否確認、炊き出し等の訓練などに加え、避難所設置・運営や通信などの訓練も合同で行い、地域とのより強固な連携を図ることといたしております。 また、災害対策本部の訓練につきましては、各対策部ごとに各対応マニュアルを検証するための訓練や、関係機関、各対策部間の連携を確認するための訓練など、より現実的、実践的な訓練とする予定でございます。 ○議長(青柳愼君) 井上賢二議員。 ◆14番(井上賢二君) ありがとうございます。本当に個人の備えにおきましては、住宅の耐震化の補助金の啓蒙も含めて、今後啓発活動をよろしくお願いいたします。そして、防災訓練も危機感のある実践的な訓練内容で行ってほしいと思っています。よろしくお願いいたします。 次に、耐震補助に、押し入れ下段に入る箱型シェルター4人用及びベッド型シェルターなどを導入する考えはないか、伺います。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 押し入れシェルターでございます。これにつきましては、現時点で自治体等での補助実績等がございません。また、その有効性が確認できないということから、まことに申しわけございませんけども、現時点では補助対象にする考えはございません。 ○議長(青柳愼君) 井上賢二議員。 ◆14番(井上賢二君) 先日、パシフィコ横浜に防災の展示会があったときに、実際私が見に行ってきました。本当に箱型シェルターというのは、4人が入って、中にヘルメットとか全部そろって、酸素もあって、また、津波になった場合にも浮く。また、普通の家で押し入れに入れて、そこにいろんな重さが倒れてきても、その4人は守られるということで、また、押し入れじゃなくて、テレビ台にもできるということで、実際に見てきましたら、これは本当に使えるなという感じはしました。値段はまだ今60万円ほどですけども、どんどん値段が大量生産で下がっていきますということなので。箱型シェルターは、建物の構造を変えることなく、一番簡単に耐震対策ができるものです。ぜひ今後検討してほしいと思います。 次に、平成25年12月、一般質問で密集市街地の防火でスタンドパイプの設置について伺いましたが、消火栓にスタンドパイプを使用した市民による初期消火活動の実施についてですが、ちょっと説明させていただきますと、首都直下地震など大規模な地震が発生した場合、同時多発する災害や倒壊建物などに道を阻まれ、災害現場に消防隊がすぐに到着できるとは限りません。そのときは地域住民が協力して消火に当たる必要があります。いざというとき、住民が活用できる消火資機材の1つがスタンドパイプです。スタンドパイプは、道路上にある消火栓や排水栓に差し込み、ホースをつなぎ消火を行います。軽量で操作も簡単。消防車が進入できない道路の狭い地域や木造住宅密集地域でも、近くの消火栓等を使って消火活動ができます。スタンドパイプは地域の防災倉庫や学校などに設置が進んでいます。そこで、自分たちの地域は自分たちで守るために、スタンドパイプを設置できないか、伺います。 ○議長(青柳愼君) 総務部長。 ◎総務部長(駒井利明君) スタンドパイプの設置につきましては、住宅密集地や狭あい道路などの地域の初期消火活動に有効であると認識しておりますが、一方で、設置後の維持管理や訓練などで課題もございます。本市では、自主防災組織に対しまして資機材の整備を支援するため補助金を交付してございます。この補助金を活用しまして、地域で整備していただくように支援してまいりたいと、このように考えております。 ○議長(青柳愼君) 井上賢二議員。 ◆14番(井上賢二君) ありがとうございます。地域でということで、補助金が今、市から出ていますので、それを活用してということで、安否確認で、前の一般質問でしましたけども、今、実施していますけども、黄色いハンカチ作戦、これ、小園のほうでしっかりと今取り組まれておりますので、ほかの自治会、14自治会の安否確認、黄色いハンカチ作戦もどうかよろしくお願いいたします。 スタンドパイプは、地域の初期消火活動には有効です。近隣市では大和市、相模原市、最近では先日、座間市でも行って、スタンドパイプを設置しております。なお、大和市ではコンビニエンスストア3社の店舗に同資機材を設置するための協定を締結しております。一昨年ですかね。本市におきましても、各14自治会に啓発するとともに、コンビニエンスストアへ設置も検討していってください。お願いいたします。 次に、無電柱化の取り組み状況と今後の対応について伺います。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 無電柱化の取り組みでございます。市の中央部で緊急輸送路にも指定をされてございます都市計画道路早川本蓼川線のタウンヒルズの前から綾瀬小学校交差点の区間、約600メートルでございますけども、その電線類地中化を進めているところでございます。今年度で道路管理者が行う共同溝本体から引き込み管までの工事は完了いたします。並行して進めてございます占用者の入線の工事等も、平成29年度前半には完了する見込みでございますので、平成29年度中には電柱、電線類が全て撤去されるということになります。 電線類地中化事業につきましては、防災上の観点から大変有効と考えてございますが、多額の費用を要することから、今後も緊急輸送路や効果的な路線を精査いたしまして、占用者と調整をしながら、次の箇所の検討をしてまいりたいと考えているところでございます。 また、神奈川県では、県道42号藤沢座間厚木線でございます、都市計画道路寺尾上土棚線でもございますけども、そのタウンヒルズの交差点から城山公園入り口まで、その区間を電線類地中化の事業に着手したところでございます。早期完成に向けて働きかけてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(青柳愼君) 井上賢二議員。 ◆14番(井上賢二君) ありがとうございます。神奈川県で電線類地中化事業に着手しているとのこと、本市に対し、ぜひ県にどんどん無電柱化早期実施に働きかけていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 次に、神奈川県土地家屋調査士会との災害協定について伺います。昨年、比留川議員が市長に陳情していることも聞いております。災害協定の現状を伺います。 ○議長(青柳愼君) 総務部長。 ◎総務部長(駒井利明君) 災害時におけます家屋被害認定調査につきましては、大変重要かつ迅速な対応が必要なものと理解しておりますが、一方で、大規模災害が発生いたしますと、応急対策、復旧活動などに多くの人員が必要となりまして、職員のみでの対応は困難なものと考えております。神奈川県土地家屋調査士会との災害協定の締結につきましては、現在、県が協定内容等の協議、調整を進めており、今後、各市町村へ意見照会を行う予定と聞いておりますので、速やかな家屋被害認定調査が可能となるように、協定締結の推進に向けた意見を出してまいりたいと、このように考えております。 ○議長(青柳愼君) 井上賢二議員。 ◆14番(井上賢二君) 本当にこれ、大事なことで、罹災証明書とかを発行する際に人手が足りないというぐらいですから、本当に協定は大事だと思いますので。災害時に迅速な対応のため、ぜひ災害協定の締結をお願いいたします。 次に、災害時に一時避難所ともなる学校トイレの洋式化現状と今度の充実について伺います。 ○議長(青柳愼君) 教育総務部長。 ◎教育総務部長(坂田秀彦君) 学校のトイレにつきましては、国の補正予算などを活用いたしまして、平成26年度までにトイレの洋式化とともに、温水洗浄機能つきの暖房便座を設置しております。設置状況といたしましては、便器に直接触れるのが嫌だという子供さんもいらっしゃることから、各トイレに1カ所の和式の便器を残しながら、ほかのトイレを洋式化しており、小中学校全体で77%のトイレが洋式となっております。また、温水洗浄機能つき暖房便座につきましては、避難所となる体育館と特別支援学級に近いトイレなどに、各校で男女それぞれ3カ所、学校全体で6台を設置しております。 今後につきましては、国の調査でも、家庭での洋式化トイレの保有率が90%を超えており、洋式しか使えない子供たちもいられると伺っております。そういうことなので、和式トイレの修繕や改修などの機会に洋式化にしながら、温水洗浄機能つき暖房便座の設置などについても検討していきたい、このように考えております。以上です。 ○議長(青柳愼君) 井上賢二議員。 ◆14番(井上賢二君) ありがとうございます。先日、海老名市の中学校の体育館、非常にきれいになって、ホテルのトイレかというぐらい床もきれいになっております。それを見本にまた今後ともお願いいたします。今、部長が言われましたように、一般家庭のほとんどが今、洋式化です。学校で大便ができずに、学習に集中できない子もいると聞いております。ぜひ洋式化を進めてください。 次に、二次避難所ともなる綾北福祉会館トイレの現状と今後の充実について伺います。 ○議長(青柳愼君) 福祉部長。 ◎福祉部長(黒岩健司君) 綾北福祉会館のトイレにつきましては、一般のトイレ8カ所のうち、5カ所を洋式化しております。また、みんなのトイレ2カ所のうち、1カ所が温水洗浄機能つき暖房便座となっております。この温水洗浄機能つき暖房便座が未設置のトイレにつきましては、利用状況等も勘案し、計画的に整備を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(青柳愼君) 井上賢二議員。 ◆14番(井上賢二君) ありがとうございます。この温水洗浄機能つき暖房便座、非常に本庁もこれに力を入れていただいているということで、ありがとうございます。地域の方が利用することも多いと思います。ぜひ温水洗浄機能つき暖房便座の設置をお願いいたします。 次に、市内地区センタートイレの現状と今後の充実について伺います。 ○議長(青柳愼君) 生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(大塚功君) 御質問の地区センター及びコミュニティセンターのトイレの状況につきましてでございます。地区センター5施設の便器数38カ所のうち、洋式が19カ所、そのうち温水洗浄機能つき暖房便座が13カ所となっております。また、コミュニティセンター2施設の便器数30カ所で、うち洋式が17カ所、そのうちの温水洗浄機能つき暖房便座が7カ所となっております。なお、各施設の男性用、女性用トイレには、1カ所ずつ温水洗浄機能つき暖房便座を設置しております。今後、温水洗浄機能つき暖房便座が未設置の洋式トイレにつきましては、計画的に整備を進めてまいります。 ○議長(青柳愼君) 井上賢二議員。 ◆14番(井上賢二君) ありがとうございます。昨年、早園地区センターを利用されている方から、洋式トイレの便座を、冬、冷たいので、ぜひとも暖房便座にしてほしいという要望があり、即座に生涯学習部長を先頭にやっていただいたということで、温水洗浄機能つき暖房便座に変更設置していただきまして、ありがとうございました。地域の方は喜んでいらっしゃいました。今後、各地区センター、コミュニティセンター等も洋式化、温水洗浄機能つき便座への切りかえをお願いいたします。 次に、災害時に有効なマンホールトイレの整備について伺います。この質問も平成25年12月、一般質問したものです。お願いいたします。 ○議長(青柳愼君) 総務部長。 ◎総務部長(駒井利明君) マンホールトイレにつきましては、下水道の供用開始区域内の一時避難所である小中学校に整備する方向で、現在検討を進めております。なお、設置の時期につきましては、今後、国庫補助金を確保した上で施設整備を行うことになりますので、早くても平成30年度以降の整備になるものと考えております。 ○議長(青柳愼君) 井上賢二議員。 ◆14番(井上賢二君) ありがとうございます。先日も議員の研修でもありましたけども、本当に災害が起きたときはトイレは大事なんだよということで、災害時に備えるためにもマンホールトイレの整備をお願いいたします。 次に、オリンピック・パラリンピック教育の推進状況について伺います。 ○議長(青柳愼君) 教育総務部長。 ◎教育総務部長(坂田秀彦君) 本市におきましては、公益財団法人オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が実施するオリンピック・パラリンピック教育実施校の認証を受けるため、今年度、市内小中学校全校が認証の申請を行っております。この事業は、大会組織委員会とスポーツ庁が連携し、オリンピック・パラリンピック教育に取り組む学校の認証を行い、専用のロゴマークなどの使用を認めることで、より多くの学校にオリンピック・パラリンピック教育に取り組んでもらうことを目的としております。認証を受けた学校は、例えば障害者施設へのボランティア活動への参加や、スポーツへの関心を高める体育の授業、オリンピアンなどのアスリートとの交流などを実施していくことになります。そして、実施する際には、東京オリンピックパラリンピックの専用ロゴマークなどを使用することができるようになります。教育委員会といたしましても、学校がそれぞれの特徴を生かしたオリンピック・パラリンピック教育の推進を図っていくことを支援していきたい、このように考えております。 ○議長(青柳愼君) 井上賢二議員。 ◆14番(井上賢二君) ありがとうございます。各学校で特色を生かしたオリンピック・パラリンピック教育を推進していってください。 次に、具体的に過去にアスリートから学んだ機会はあるのか、伺います。 ○議長(青柳愼君) 教育総務部長。 ◎教育総務部長(坂田秀彦君) 今年度、県のかながわパラスポーツ理解促進事業に土棚小学校が取り組み、車椅子バスケットボールのアスリートを招き、教室を開催しております。車椅子バスケットボールのゲームを観戦した子供たちは、スピードや車椅子がぶつかり合う音を聞いて大変驚いていました。また、高学年の子供たちが実際に車椅子に乗って競技体験をしたところ、操縦することの難しさや自分で運動するバスケットボールとの違いを身をもって知ることができました。アスリートと直接触れ合うことで、子供たちは今まで感じていた「障害者はかわいそう」など障害者に対する見方、感じ方が大きく変わるきっかけにもなりました。そのほかにも、過去におきましては、オリンピックに参加したソフトボール選手や体操選手などを招き、スポーツ教室などを行っております。 ○議長(青柳愼君) 井上賢二議員。 ◆14番(井上賢二君) 本当に前向きに取り組んでいらっしゃるということがよくわかります。パラリンピアンとの交流は、障害について正しく理解し、ともに生きる社会について考えを深める機会となります。ぜひ綾瀬市の各学校で実践していってほしいと思っております。 次に、オリンピック・パラリンピック教育の今後の取り組みについて伺います。 ○議長(青柳愼君) 教育総務部長。 ◎教育総務部長(坂田秀彦君) オリンピック・パラリンピック教育の今後の取り組みでございますけれども、教育委員会といたしましては、大会組織委員会、スポーツ庁、県教育委員会などからの取り組みについて各学校に周知したり、アスリートから学ぶ機会を得られるようにするなど、オリンピック・パラリンピック教育の推進を図っていきたい、このように考えております。 ○議長(青柳愼君) 井上賢二議員。 ◆14番(井上賢二君) ありがとうございます。最後に、オリンピック・パラリンピック教育を取り入れて、各学校の教育活動をより充実させていただきたいと思います。 次に、綾瀬市の太陽光発電設備の設置数及び発電状況を確認いたします。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 本市の太陽光発電設備の設置状況でございますが、同設備の設置補助制度の利用状況で、制度を開始いたしました平成17年4月から平成29年2月末現在の状況でお答えさせていただきます。設置件数でございますが、個人住宅1,084棟、共同住宅6棟、事業所12棟、合計で1,102棟となってございます。発電出力は合計で5,217キロワットとなってございます。補助金を利用しない設置もございますので、実態はもう少し多いのかと思ってございます。 また、公共施設への設置状況でございますけれども、市役所駐車場、3小学校、1中学校、1保育園、神崎遺跡資料館の7施設と12の公園に設置しておりまして、発電出力は合計で75.5キロワットとなってございます。そのほかに7公園に風力発電設備を設置してございまして、発電出力は8.55キロワットとなってございます。 ○議長(青柳愼君) 井上賢二議員。 ◆14番(井上賢二君) ありがとうございます。綾瀬市が本当にトップを切って再生可能エネルギーの普及に努めているということがよくわかりました。太陽光発電設備が1,000件を超えているということで、本当にこれからもよろしくお願いいたします。 それでは、耕作放棄地の現状について伺います。 ○議長(青柳愼君) 農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(児玉重徳君) 耕作放棄地についてでございますが、今年度実施いたしました農業委員会の農地パトロールにより把握しております現状は、調整区域、農用地区域内で2.4ヘクタール、農用地区域外では4.2ヘクタール、合計で6.6ヘクタールでございます。市内の農地面積281ヘクタールに対しまして占める割合は2.3%となっております。これらの土地の所有者に対しましては、担当地域の農業委員が是正通知を持参するなど、粘り強い指導を行っているところでございます。 農業委員会が行っている耕作放棄地対策といたしましては、農地保全及び近隣で耕作されている方の経営規模拡大のため、耕作放棄地の貸し付けを積極的に行っており、農地の荒廃化の解消または未然の防止に努めているところでございます。今後、農家の高齢化、担い手不足、土地持ち非農家の増加などにより、耕作放棄地の増加が想定されますが、関係機関と連携し、農地利用の適正化を推進してまいりたいと考えております。 ○議長(青柳愼君) 井上賢二議員。 ◆14番(井上賢二君) 農業委員会、しっかりと取り組まれているということがわかりました。ありがとうございます。ぜひ荒廃化の防止に今後とも努めていただきたいと思います。 次に、これまでの電力買い取り価格の推移を伺います。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 売電価格についてでございます。制度が開始されました平成24年度の売電価格は1キロワット当たり42円、平成25年度は38円、平成26年度は37円、平成27年度は33円、平成28年度は31円と価格が低下している状況が続いてございます。 ○議長(青柳愼君) 井上賢二議員。 ◆14番(井上賢二君) 本当に今、部長が言われましたように、当初42円、現在31円と、どんどん下がっているという現状は、非常に私は残念なことだと思いますので、もっともっと声を上げて、再生可能エネルギーのほう、力を推進していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 最後に、再生可能エネルギーの農地活用について、全国営農型発電協会によると、全国のソーラーシェアリングの認可件数は昨年7月現在775件、千葉県が149件、静岡県が73件、群馬県が65件が多く、神奈川県は6件にとどまっていますが、本市の認識と現状等を伺います。 ○議長(青柳愼君) 農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(児玉重徳君) 再生エネルギーの農地活用でございますが、農地は農地法により農地以外の利用を厳しく制限されております。農地に太陽光パネルを設置する場合は、営農型太陽光発電設備という、農地に簡易的な支柱を立てて営農を継続しながら、農地の上部空間に太陽光発電設備を設置する手法がございます。この場合は、県知事の農地一時転用の許可が必要となります。この一時転用は、営農の適正な継続を前提とするものであり、3年ごとに改めて許可が必要となります。また、毎年農作物の収穫量、品質、売り上げ等の報告義務もございます。農業委員会及び県による農地パトロールで営農の適切な継続が確認できなかった場合など、再許可を受けられず、せっかく設置しております発電設備を撤去しなければならないなど制約がございます。現状ではかなりハードルが高く、またリスクも高いものと考えております。 ○議長(青柳愼君) 井上賢二議員。 ◆14番(井上賢二君) 神奈川県、そして、綾瀬市の地域活性化のため、ソーラーシェアリングの取り組みが行われますことを祈り、私の一般質問を終了いたします。ありがとうございました。 ○議長(青柳愼君) 以上で井上賢二議員の質問を終わります。 次に、安藤多惠子議員。  〔17番(安藤多惠子君)登壇〕 ◆17番(安藤多惠子君) おはようございます。通告に従いまして、一般質問を行います。 初めに、公共施設マネジメントにおけるまちづくりについてのお考えをお聞きします。 全国的にも公共施設の今後のあり方については、国の指導もあり、これを行っていくための指針や基本計画が示され、綾瀬市においても昨年の3月、公共施設マネジメント基本方針を策定されました。これによりますと、市庁舎や学校を初めとする箱物系、市道、橋りょう、下水道、公園施設などインフラ系を合わせて大変多くの対象があり、箱物系ではその68%が建設から30年を経ており、インフラ系では大規模な改修が必須となることの反面、人口減少の数字は、児童数で昭和58年ピークの1万3,927人に対し、平成26年度時点では7,228人と半分になり、40年後には全体で約1万人が減少するという中、更新費用の推計では、箱物で今後40年間で955.5億円、インフラ系では801.4億円、全体として1,756.9億円が必要となり、その深刻な数字には驚くばかりです。 時代の要請、市民のニーズに対応して箱物もインフラも充実させてきたわけですが、私たちは将来世代に対して、過酷で過剰な費用負担を押しつけることのないように、今から着々と準備、計画、実行していかなければならないと感じており、そのために何をするか、まちづくりは市民との共同作品であるという市長のお考えを実現していくために今何をすべきか、基本方針の進捗状況を受けての今後の考えをお聞きします。 次に、「赤ちゃんの駅」を市内に設置していく考えはないかについて。 「赤ちゃんの駅」とは、板橋区の区立保育園の保育士の提案から平成18年に設置されたもので、公共施設内に赤ちゃんのスペースを設けてはの考えから始まり、手軽に実現できる子育て支援策のため全国に広がりました。外出時に赤ちゃんへの授乳のスペースやおむつかえのベッド、ミルクのためのお湯の提供などが代表とされておりますが、大阪府豊中市、山口県防府市など多くの市では、公共施設にとどまらず、市内外のレストランやスーパーなどの協力も仰ぎ、子育て世代にとって大変有効な支援策となっています。 本会議初日、市長から、綾瀬の子育て支援は実は県下でもトップクラスなのだという御発言もあり、大変ありがたく思うところですが、「赤ちゃんの駅」の考え方もぜひ充実させていただきたく、市長の御所見をお聞きします。 最後に、せせらぎ広場のあり方について今後のお考えをお聞きします。 雰囲気のある木道によってつながれ、アシの間に飛来するカワセミなどの野鳥観察もできるせせらぎ広場が突然閉鎖され、散策に訪れる市民の方たちが当惑する様子や声を幾つか見聞きしました。市民に愛されてきたせせらぎ広場ですが、この建設された経緯、建設費、現在までの維持管理の方法がどうであったか、また、今後の考え方についてお聞きします。以上、よろしくお願いします。 ○議長(青柳愼君) 答弁を求めます。市長。  〔市長(古塩政由君)登壇〕 ◎市長(古塩政由君) それでは、安藤議員の御質問にお答えをいたします。 第1点目の公共施設マネジメントにおけるまちづくりについての御質問でございます。昨年3月に策定いたしました公共施設マネジメント基本方針におきましては、適正な維持管理の推進と財源確保、長寿命化の推進、総量の適正化と適正配置の3つの柱を公共施設の維持管理、更新に関する基本的な方針と定めるとともに、これら基本方針の実現に向けての実施方針や推進体制の構築を考えております。 御質問の公共施設マネジメント基本方針の進捗状況についてでございますが、同基本方針の実行段階を迎え、昨年11月には副市長を委員長としてきた基本方針策定委員会から、私みずからが本部長を務める公共施設マネジメント推進本部へと組織を移行いたしまして、私が先頭に立って公共施設の更新問題に取り組む推進体制を構築いたしました。平成29年度には、本マネジメント方針の中核をなす第1期の箱物系施設適正配置アクションプランの策定に取りかかってまいりますが、このアクションプランでは、地元住民や利用者の皆様などとの意見交換を重ねながら、老朽化した公共施設の建てかえ時期に合わせて、近隣施設や類似施設との機能集約化や複合化などを図りまして、老朽化した施設を新しい複合型の施設に生まれかえさせるなど、総量削減を図りながらも、市民や利用者の皆様が満足でき、また、施設サービスの低下を招くことのないような、そうした方向を示すものにしていきたいと考えております。 第2点目の「赤ちゃんの駅」を市内に設置していく考えはないかについての御質問でございます。安心して子供を産み育てるための環境整備や、地域で子育て家庭を支える体制づくりにつきましては、人口減少下において、出生率の向上による人口増加への取り組みとして、また、本市が将来に向けて活力を持ち続けていくためにも必要不可欠であり、私の掲げた5つの政策の中でも大変重要な取り組みの1つであると考えております。 本年10月に開所いたします保健福祉プラザ内には、市内3カ所目となります子育て支援センターを開設し、子育て家庭等に対する交流の場の提供や育児不安についての相談・助言、子育て講座の開催に加えまして、地域の子育て団体とのネットワークづくりを進め、生み育てやすいまちの実現を目指してまいります。 御質問にありました「赤ちゃんの駅」につきましては、外出中におむつがえや授乳などで気軽に立ち寄ることができる施設を登録し、「赤ちゃんの駅」として広く紹介することにより、赤ちゃんと一緒に安心して外出したいという子育て家庭を、公共施設のほか民間施設の協力を得て支援していくといった制度でございます。近隣では、厚木市が平成27年度から取り組みを行っているということを承知してございます。 本市では、現在のところこのような登録制度は構築しておりませんが、公共施設につきましては、おむつがえや授乳ができる施設の一覧を作成中であり、集約ができ次第、市のホームページに掲載するとともに、乳幼児健診や児童手当の手続等を通じて、子育て世帯への情報提供を開始してまいりたいと考えております。 また、企業や民間施設につきましては、神奈川県が平成24年2月から実施しております子育て家庭の外出を応援するサービス、かながわ子育て応援パスポート事業として、授乳やおむつがえスペース、割引サービスなどの提供をする県内企業や事業者などの登録を受け、ホームページ等で紹介しているほか、店頭ステッカーやのぼり旗などを提供し、協力店舗のPRを行っているところでございます。 本市では平成20年4月から、子育て家庭への地域一体となった支援といたしまして、あやせ子育て応援パスポート事業を実施してまいりましたが、子育て家庭の利便性向上という観点から、このかながわ子育て応援パスポート事業へと移行する予定であり、これまで御協力をいただいてきたサポーター店舗の皆様へも、県のパスポート事業への参加を要請しているところであります。今後、サポーター店舗以外の市内事業者や店舗につきましても、かながわ子育て応援パスポート事業への参加要請を積極的に行っていくとともに、市内や近隣市で利用できる施設や附帯設備等を本市独自で紹介することにより、「赤ちゃんの駅」的な機能が果たせるのではないかと、このように考えているところでございます。 3点目のせせらぎ広場の今後についての御質問でありますが、せせらぎ広場は、綾西地区の開発により設置された雨水調整池となっており、平成11年12月に所有者の相模鉄道株式会社から寄附され、同時期に工事に着手し、平成14年度までの4カ年で総事業費約1億1,000万円をかけて、雨水調整機能を残したまま、水辺の動植物の保護や観察のできる自然型公園として整備を行ったものであります。園内には、遊歩道や自然に触れ合い、木のぬくもりが感じられる木製の展望デッキや木道を設置し、市の鳥のカワセミなどの野鳥が身近に観察できる公園として、地域の皆様に親しまれておりましたが、整備後14年が経過し、展望デッキや木道など主要施設の老朽化が進行している状況にございます。 これまでの間、利用者の安全を確保するため、展望デッキや木道の手すりの補強、床板の張りかえなど危険箇所の補修を行い、利用をいただいてきたところでございますが、木製製品の標準的な使用期間である10年を経過し、利用者の安全が危惧されるため、専門業者による安全点検を行いましたところ、支柱など主要な部分の傷みが著しく、これ以上の利用は危険であり、補修についても難しいとの判断がされたことから、やむを得ず展望デッキ及び木道の撤去を平成28年度に行ったものでございます。 せせらぎ広場の今後の整備につきましては、調整池機能を有していることから、アシが繁茂し、水鳥など野鳥が飛来する水辺の動植物の貴重なビオトープとなっておりますので、この自然環境を現状のまま保全し、野鳥が観察できるように、水辺に張り出した展望デッキを再設置するなどして、市民の皆様の憩いと安らぎの場として御利用いただける公園としてまいりたいというふうに考えているところでございます。 公園施設の管理についてでありますが、これまでの公園施設は、利用対象者、公園環境を考慮して、施設の材質や構造を選定しておりましたが、公園施設の長寿命化を図るためには、設置環境を十分に配慮し、適正な材料の選定や定期的な点検と維持補修を行うなど、利用者の方々の安全確保とよりよい公園環境を市民の皆様に提供できるよう取り組んでまいる所存でございます。以上でございます。 ○議長(青柳愼君) 安藤多惠子議員。 ◆17番(安藤多惠子君) 市長、多岐にわたり御答弁ありがとうございました。それでは、順次再質問させていただきたいと思います。 まず、公共施設マネジメントでございます。昨年の3月、基本方針が策定されたわけですけれども、その後の進捗状況がよく見えなかったということで心配をしておりましたが、いよいよアクションプランに取りかかるということで、市長が先頭に立って推進本部を推進していくということを伺いまして、心強く思うところでございます。しかし、あえてここで市長が本部長になって、これを行っていくということの意図についてお伺いをいたします。 ○議長(青柳愼君) 経営企画部長。 ◎経営企画部長(森林泰治君) 公共施設マネジメントにつきましては、市全体を挙げて真剣に取り組んでいかなければならない、これは全国の問題でもございますが、先ほども御指摘がありましたように、公共施設の更新をこのまましていくと、この数字のほうでも先ほど御指摘をいただきましたように、総額でいたしまして、総合計、箱物系施設、インフラ系施設でも、マネジメント方針の中では1,756億円というような膨大な経費がかかってございます。そうした中、市を挙げて、市長みずから先頭にお立ちいただきまして、この全国的な課題に対しまして積極的に取り組んでいく、そんな体制ということでこういった組織をつくらせていただいてございます。以上でございます。 ○議長(青柳愼君) 市長。 ◎市長(古塩政由君) この問題につきましては、箱物系、今、市民の皆様が日ごろ使っている施設の老朽化を踏まえまして、どうしても統廃合していくということになります。そうしますと、これからの維持管理等を考えますと、総論は賛成していただけるんですが、個々の施設になりますと、やっぱり各論反対という声が大変多くなるというふうに想定されてございますし、また、ほかの自治体の例を見ましても、やっぱり総論賛成、各論反対ということで、なかなかこの計画が進まないということが言われてございます。そういった意味で、市挙げて、本当に私が先頭に立って、地域の住民の皆様の御理解を得て、この計画を進めてまいりたいというふうに思っているところから、こういった体制をつくって、私が責任を持って進めてまいりたいというふうに思っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(青柳愼君) 安藤多惠子議員。 ◆17番(安藤多惠子君) ありがとうございました。大変力強いお言葉をいただいたと思います。特に市長が本部長になっていただくということでは、今お話もありましたように、政策的な御英断というものもしていっていただけるのかなということで、スピードが上がるのではないかというふうに感じております。 それでは次に、個別施設の更新計画、これについての策定についてお考えをお聞きしておきます。 ○議長(青柳愼君) 経営企画部長。 ◎経営企画部長(森林泰治君) 今後、公共施設マネジメント基本方針の実施方針に掲げております個別計画、今御指摘の個別計画の策定に取りかかってまいりますが、その1つといたしまして、29、30年度の2カ年をかけまして、老朽化施設の更新時期を踏まえながら、近隣施設、類似施設との機能集約・複合化を進めます、先ほど市長からも御答弁させていただきました第1期適正配置アクションプランの策定に取り組んでまいります。また、その後、統廃合、複合化を行わず、長期的に存続させる施設の更新計画、リニューアルプランになりますが、そちらにつきまして、まず、施設の劣化度診断を行いまして、その結果を踏まえ、中長期的な計画として、更新計画、長寿命化計画を策定していく、そんな予定でございます。 ○議長(青柳愼君) 安藤多惠子議員。 ◆17番(安藤多惠子君) 具体的なこれからの計画が出てくるわけですけれども、それにつけても、膨大な維持管理費用というものがかかっているわけですけれども、これについては何かお考えがありますでしょうか。 ○議長(青柳愼君) 経営企画部長。 ◎経営企画部長(森林泰治君) 公共施設の維持管理費用につきましては、公共施設マネジメント基本方針の実施方針に掲げてございますとおり、まず、効率的な維持管理の推進、さらには借地の解消、こういったことによりまして、維持管理コストの縮減を図ってまいりたいと考えております。また、あわせまして、ネーミングライツ制度、公有財産の貸し付けを始めまして、利用者負担の適正化などにより、維持管理コストの財源確保にも努めてまいります。また、当然のことながら、今後進めてまいります公共施設の機能集約・複合化によります施設の統廃合、こちらにつきましても、維持管理費用の削減につながるものと考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 安藤多惠子議員。 ◆17番(安藤多惠子君) ありがとうございました。基本方針の3つの柱の中で、いろいろ今お答えをいただきました長寿命化や維持管理の関係、そういったところは行政の努力や計画でできていくわけですけれども、市長も御懸念になっている箱物の総量削減、施設の統廃合や適正配置については、いろいろな心配があるわけでございます。そういう中で、いろいろな情報交換など、情報共有をしていっていただくんですけれども、それ以上にやはり市民の参加、参画というものをきちんと位置づけていかないといけないのではないかというふうに思っておりまして。 芝浦工大の志村秀明教授が「ガバナンス」の211号でおっしゃっておりますけれども、施設の統廃合について全国的に調査をしてみると、市民に聞くことは、市民サービスが低下するおそれがあって、聞くことが怖いと思っている自治体が多いというデータがあるそうでございます。しかし、本当はそうではなく、財政状況などもきちんと理解をしてもらって、ともに考えてもらう、施設を減らすというよりも、新しいまちづくりに向かうことへの理解につなげていく、こういった考え方が必要だというふうにおっしゃっておりまして、私もまさにそのとおりだなというふうに思うわけでございます。 ということで、ワークショップなどの手法で、市民検討会、協議会、そういったものをきちんとやっていくということをお考えいただけるでしょうか。 ○議長(青柳愼君) 経営企画部長。 ◎経営企画部長(森林泰治君) 今後進めます個別計画の策定に当たっての市民参加についてということでお答えさせていただきますと、まず、マネジメント基本方針策定の段階でございますが、その段階におきまして、公共施設の更新問題に対する市民との課題共有化を図ることを目的といたしまして、27年7月に無作為抽出で御参加いただいた市民の方、市内の高校生にも参加いただき、「考えよう!みんなの公共施設の未来」と題しました市民討議会を開催したところでございます。 また、昨年、マネジメント基本方針の策定を受けまして、昨年5月には市内3カ所におきまして、市民の皆様にマネジメント基本方針の御理解を深めていただくとともに、公共施設に対する御意見を伺う機会といたしまして、公共施設マネジメント基本方針説明会を開催したところでございます。 今後策定いたします公共施設の適正配置アクションプランにつきましては、実効性のある計画としていくためには、地元の方々、施設利用者の御理解と御協力が不可欠でございますので、皆様方との十分な意見交換をさせていただきながら、プランの策定に取り組んでいければと考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 安藤多惠子議員。
    ◆17番(安藤多惠子君) ありがとうございました。今お話のありました市民討議会、無作為抽出で市民の方たちに集まっていただいて、そういった討議がされたということは大変評価しております。公共施設マネジメント基本方針の中にも、議会や市民との情報共有ということは大変重要であるということがうたわれておりますけれども、いわゆる結果的に説明会になってしまわない、本当に計画の初めの段階から市民に加わっていただくというような考え方を持っていただきたいと思うわけですけれども、今までの行政のあり方で、いわゆる説得行政であったものを、これからは納得する、双方が納得して行っていく、そうした納得行政へと変わっていく、そういう時代でもあるというふうに物の本にも書かれているわけでございます。そういったことで、特に具体的な個別計画、統廃合について、実質的な市民参画が必要だと思いますので、改めてまたお聞きしたいと思います。 ○議長(青柳愼君) 経営企画部長。 ◎経営企画部長(森林泰治君) 市長答弁でもございましたとおり、施設の総量削減、こちらを図りながらも、施設サービスの低下を招くことなく、よりよい施設環境となるように、皆様方と十分な意見交換をしてまいりたいと、このように考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 市長。 ◎市長(古塩政由君) この統廃合の問題というのは、先ほど言いましたように、まさに総論賛成、各論反対がついて回るわけでございまして、例えば1つの施設であれば、その施設を利用されている方と利用されていない方で、その施設の考え方が違ってまいります。片方では存続しろというのと、コスト削減から要らない、廃止してもいいという、当然、非常に狭い地域の中でも、そういう両論が出てくる問題であります。そういった意味では、市民全ての皆様の納得をいただけるようなことができるかどうかというのは、ちょっと難しい問題もございます。ただ、市民の皆様でその地域の施設をどうするか、そのところのプランはしっかりとつくっていただいたら、それにぶれない、例外をつくらない、そういった形でしっかりとやっていきたいというふうに思います。ただ、大変難しい、困難な問題であるということは十分承知しております。以上でございます。 ○議長(青柳愼君) 安藤多惠子議員。 ◆17番(安藤多惠子君) 市長、ありがとうございます。そういった箱物の中で、特に一番多くの施設が小中学校なんですけれども、これは出生者数のシミュレーションによりまして、もう既に何年か後にはどのような状態になるということがわかっているわけですけれども、学校の再編についてはどのようなお考えがあるでしょうか。 ○議長(青柳愼君) 教育総務部長。 ◎教育総務部長(坂田秀彦君) 学校再編の取り組みについてでございますけれども、公共施設マネジメント基本方針にございますとおり、学校施設は箱物系施設の約6割を占めており、子供たちの教育の場であるとともに、災害時の避難所としての機能や一般開放施設としての役割も持っております。そういう中では、さまざまな形で地域の方々とのかかわりが深い、そういった施設でもあります。 学校再編に当たりましては、複合化による総量削減など、市全体の計画に沿って進める必要がありますけれども、検討に当たっては、今後、児童生徒数がどう変化していくのか、また、最近では障害のある子供たちも可能な限りともに学ぶというインクルーシブ教育による特別支援級の増加など、さまざまな視点から学校のあり方というのを検討が必要になってくると考えております。 また、再編につきましては、子供たちや保護者、そして、地域の方々が混乱を来さないよう、今まで以上に丁寧な情報提供を行いながら、取り組みに対する理解を深めていただきながら進めていく必要がある、このように考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 安藤多惠子議員。 ◆17番(安藤多惠子君) ありがとうございます。本当に、特に教育施設ですので、子供や保護者の心に寄り添って、丁寧に進めていただきたいというふうに思うわけでございますが、学校が6割を占めているということでは、学校の再編ということと、それから、自治会などの自治会区、そういったものと分けて、例えば学校は学校だけで考えていこうとするのか、あるいは自治会区も含めて考えていこうとするのか、この辺はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(青柳愼君) 経営企画部長。 ◎経営企画部長(森林泰治君) 適正配置につきましては、市民の利便性とか、利用圏域に応じた規模、さらには施設配置のバランスなどを考慮しながら、機能集約・複合化を図っていくことになってまいります。御質問の学校と地域施設、これらをどうしていくのかという観点につきましては、先ほどもお話ししました、市長を本部長とする推進本部を組織いたしましたので、それに当たりまして、今後検討を進めてまいりたいと考えております。それぞれ、もし自治会区割でやっていくのであれば、地域施設と学校施設はそれぞれで適正配置アクションプランをつくっていくのか、さらには一体的にそれらを検討して、区割りで整理をしていくのか、この辺につきましても難しい問題でございますが、この推進本部の中で十分検討してまいりたいと考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 安藤多惠子議員。 ◆17番(安藤多惠子君) 一律には割り切れないということで、本当にそれぞれの場所で考えていかなければならないということだと思いますけれども、まずはモデル的にどこか取りかかるというお考えはありますか。 ○議長(青柳愼君) 経営企画部長。 ◎経営企画部長(森林泰治君) 今回の、先ほどの区割りの関係も含めまして、来期のアクションプランの中では、そうした整理を推進本部の中で議論を重ねながら、今回、老朽化が著しい施設を単に建てかえることはせずに、モデル事業となり得る近隣施設や類似施設の機能集約・複合化などについて第1期適正配置アクションプランで定めながら、総量削減の一歩を踏み出せればと、かように考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 安藤多惠子議員。 ◆17番(安藤多惠子君) 公共施設再編は本当に多岐にわたりまして、困難な課題であると認識しております。先送りしたくなるような問題でございますけれども、1年先送りすれば、さらに費用が膨らむというデータもございます。そういう意味では、市長が先頭に立って英断を下していただく、また、スピーディーに横断的に行っていただけるということで、期待をして注視をしてまいりたいと思います。この質問はこれで終わらせていただきます。 次に、「赤ちゃんの駅」をお願いいたします。かながわ子育て応援パスポート、これを徹底していくことで、「赤ちゃんの駅」的な機能が果たせるというお話を伺いまして、大変結構なことだというふうに思います。今後、この事業の進捗を図っていける期待が持てます。そういう中で、今現在の公共施設がどれぐらい「赤ちゃんの駅」的な機能が果たせているのかをお聞きしたいと思います。 ○議長(青柳愼君) 市民こども部長。 ◎市民こども部長(大浦猛君) 公共施設におけます授乳室等の設置状況でございますが、市庁舎を初め南北のコミュニティセンターなど主な公共施設24カ所中、兼用も含めた授乳スペースがありますのが21施設、トイレに設置いたしますベビーチェアの設置は11施設、おむつがえ台の設置が13施設、ベビーベッドの設置は11施設となっており、授乳に伴うお湯の提供も可能となっております。こちらの施設情報につきましては、昨年末に各施設管理課へ照会し、現在、施設情報の取りまとめを行っておりますので、集約でき次第、子育て世帯等へ情報提供してまいりたいと考えております。 ○議長(青柳愼君) 安藤多惠子議員。 ◆17番(安藤多惠子君) ありがとうございました。3つがきちんとそろっている施設というのは本当に少ないわけでございまして、ただ、いろいろと鋭意努力はしていただいているということは伺いました。男性用トイレにも最近はイクメンの関係ではベッドが必要だというふうなこともありますけれども、その点はいかがですか。 ○議長(青柳愼君) 市民こども部長。 ◎市民こども部長(大浦猛君) 男性のおむつがえということでございますけれども、こちらにつきましては、市役所庁舎など10施設の多目的トイレのおむつがえが利用可能でありますので、その他の施設につきましても、空き部屋等の活用で対応ができるのではないかと考えております。 ○議長(青柳愼君) 安藤多惠子議員。 ◆17番(安藤多惠子君) ありがとうございます。公共施設全体としてはもっと努力をしていただく必要があるかというふうに思いますけれども、状況はわかりました。ただ、おむつがえのベッドぐらいはわかると思うんですけど、例えばミルクのお湯が提供できますといったようなことというのは、やはりそういった案内、サインボードというものがないとなかなかわかりにくいのかなというふうに思うんですけども、各公共施設においてはどのような表示になっていますか。 ○議長(青柳愼君) 市民こども部長。 ◎市民こども部長(大浦猛君) 施設の案内表示ということでございますけども、市役所庁舎では1階の市民課窓口横に授乳室と表示しておりますほか、その他の施設では和室などと兼用で対応しているため、「ここで授乳できます」でありますとか、「授乳等が必要な場合はお声がけください」というような表示で対応しております。また、あわせまして、これらの対応につきましては、施設を管理する職員のほうの気配りですとか心遣いということが大切になってまいりますので、今後この辺もしっかりやっていきたいと思っております。 ○議長(青柳愼君) 安藤多惠子議員。 ◆17番(安藤多惠子君) 公共施設で、先ほど、どことどこがあるというお話はしていただいたんですけれども、未設置のところの対応はどのようにしていく予定でしょうか。 ○議長(青柳愼君) 市民こども部長。 ◎市民こども部長(大浦猛君) 未設置施設への対応ということでございます。施設によりましては、専用の授乳室やベビーチェア等が物理的に設置できない場所もございますが、パーティションやベビーベッドなどの代替設備で対応できないかを確認した上で、今後の公共施設マネジメントも考慮しながら、計画的に対応してまいりたいと考えております。 ○議長(青柳愼君) 安藤多惠子議員。 ◆17番(安藤多惠子君) 市庁舎の状況なんですけれども、市役所はやっぱり大勢の方が訪れるところで、時々子供さんが走り回っている様子も見かけるんですけれども、以前、他の議員からも提案がありましたキッズスペースですけれども、これが今はちょっと、キッズスペースはどこに行っちゃったのかなという感じになっているんですけれども、このあたりはどのようにお考えになっていますか。 ○議長(青柳愼君) 市民こども部長。 ◎市民こども部長(大浦猛君) キッズスペースの設置につきましては、保護者の方が相談や手続をする際に、落ちついた環境で手続ができるというようなメリットがあるものと考えております。しかしながら、保護者や職員の目の届く範囲での設置ですとか、安全管理上のリスクもありますことから、現在は窓口等にぬいぐるみ等を常備しまして、職員や相談員等が適宜対応しながら手続を行っていただいているという状況でございます。 ○議長(青柳愼君) 安藤多惠子議員。 ◆17番(安藤多惠子君) もう少しキッズスペースという広さというものよりも、心配りというものが感じられるものが欲しいなというふうに思っておりまして、例えば保健福祉センターではブックスタート事業などもやっているわけですので、そうした絵本なども置いていただくですとか、そういったことも必要なのではないかなというふうに思っております。いろいろとお聞きしたところによりますと、子供さんがどこか外へ出ていっちゃったりとか、それを見守るのがなかなか職員の方たちも大変だというようなこともお聞きしておりまして、子供の安全管理というような面からもなかなか難しさはあると思いますけれども、綾瀬市役所にはそうした子供を受け入れてくれる心配り、ホスピタリティーというものがあるんだというような印象をきちんとつくっていただくということは、先ほどの案内板も含めてですけれども、必要かというふうに思いますので、要望しておきたいと思います。 それでは次に、公共施設は離れまして、かながわ子育て応援パスポートなどによる商店、レストランなどの、そちらの設置状況はどのようになっていますでしょうか。 ○議長(青柳愼君) 市民こども部長。 ◎市民こども部長(大浦猛君) かながわ子育て応援パスポートの登録店舗の状況でございます。県内ではこの3月1日現在で、カーディーラーやスーパー、飲食店などさまざまな業種の2,971店舗が登録されており、利用者登録しパスポートの交付を受けることで、協力店舗等での全てのサービスが受けられることになります。市内では26店舗、大和市では114店舗、海老名市で77店舗、座間市では43店舗、藤沢市で362店舗が登録されておりまして、協力事業者にとっても店舗等のイメージアップやPRにもつながりますことから、登録店舗数は日々増加している状況となっております。 ○議長(青柳愼君) 安藤多惠子議員。 ◆17番(安藤多惠子君) 綾瀬市では何件か、今お聞きいたしましたね。それで、提供するサービスなんですけれども、かながわ子育て応援パスポートのサービスの内容といったものはどういうものがあるんでしょうか。 ○議長(青柳愼君) 市民こども部長。 ◎市民こども部長(大浦猛君) サービスの内容につきましては大きく3区分がございまして、「設備で応援」といたしまして、授乳や調乳、おむつがえスペース、キッズコーナーの提供等がございます。「こころ配りで応援」としましては、お湯の提供ですとか、離乳食の持ち込みを可とすることなどがございます。あと、「お得で応援」といたしまして、割引とポイントサービス、無料プレゼントなどのサービスを提供しており、どの店舗でどのようなサービスや機能が提供されておりますということは、ホームページや携帯サイトで一覧で公表されております。 ○議長(青柳愼君) 安藤多惠子議員。 ◆17番(安藤多惠子君) 昨年、常任委員会で視察をしてまいりました豊中市では全部で20ものサービスがありまして、特にお店などでは、例えば子供用の椅子があるかとか、子供用の食器がある、遊び場がある、絵本やおもちゃがある、禁煙の店であるといったような、非常に多岐にわたるサービスというものがあるわけです。かながわ子育て応援パスポートでは、設備、心配り、ポイントというようなことで、設備等ではなかなかスペース的に難しい部分もあるかと思いますけれども、心配りといったところではもっともっと何か広げていけるのではないかなというふうに思っておりますが、これも今後、神奈川県あるいは他市などとの調整などもあるんでしょうけれども、そういったものも含めて考えていっていただきたいというふうに思います。これは要望としておきますけれども、ぜひ県などにもそのような申請あるいはお願いなどをしていっていただければというふうに思います。 店舗の拡充ですけれども、今後どのように店舗を拡充していかれるでしょうか。 ○議長(青柳愼君) 市民こども部長。 ◎市民こども部長(大浦猛君) 今後の店舗の拡充に向けた取り組みということでございます。本市では、これまで独自で実施しておりましたあやせ子育て応援パスポート事業の今年度末の終了に伴いまして、これまでのサポーター店舗の皆様には県事業への移行要請を行ってきたところでございます。今後はサポーター店舗以外の事業者や店舗等の皆様にもお伺いしながら、店舗等のイメージアップやPRにもつながる旨を説明するのに加えまして、市商工会など関係機関を通じまして、事業者への参加協力を求めてまいりたいと考えております。 ○議長(青柳愼君) 安藤多惠子議員。 ◆17番(安藤多惠子君) はい、わかりました。お店にとってはお店の売り上げにもつながるものということで、商工会などと連携していくということは大変結構なことだというふうに思います。そこはぜひ推進をしていっていただきたいというふうに思うわけですけれども。公共施設は、先ほど一覧表で今つくっている。これは多分ホームページなどで公表されていかれるんでしょうけれども、こういった利用促進につなげるための周知といったことをどうするかということなんですけども、これにつきましては後ほど齊藤議員のほうからも御質問があると伺っておりますので、そちらにお譲りをしたいと思います。 「赤ちゃんの駅」という、駅的な考え方や実際のサービスが広がって、「子育てするなら綾瀬市」のスローガンが名実ともに実っていくことを期待しまして、この質問を終わります。 次に、せせらぎ広場のほうに移りたいと思います。市長のほうから今後どんなふうになっていくかということもあわせてお答えをいただきまして、ありがとうございました。ですけれども、幾つかちょっとお聞きをしておきたいんですが、いわゆる木道が支えられていた木橋の柱、これは遊水池の中にあって、常に水がたまっていて、木造の橋がつかっているという状態で、何年かすれば腐るのは当然でありますが、そのための手当てというものはどのようなになっていたんでしょうか。また、これを何とか存続できる方法はなかったのか、もう一度お聞きします。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 木造の木橋の関係でございますが、当然、設置後、水に浸っているという状況は理解、推察できるところなんですが、水が常時たまっているという状況ではなくて、一部では水が抜けている状態もございました。そういう中で、標準的な耐用期間は十分もつだろうという計画の中で、それとあわせて、木のぬくもり等を感じてもらうというような意味合いから、当時木製を採用したというような経過がございます。しかしながら、木橋等、十分考えれば、いつかは朽ちるということがわかりますので、そういったことをもう少し考慮する必要性があったのではないかなと現在は思っております。 また、設置に関し、存続に関してですけれども、先ほど市長のほうからもお話がありましたとおり、やむを得ず撤去してまいりましたが、その再設置につきましては、多額の事業費を費やすことから、再設置は現在のところでは非常に厳しいというふうに考えてございます。しかし、このせせらぎ広場には木道以外にも遊歩道がございます。この遊歩道から階段でおりて水辺まで行ける展望デッキについては、再設置を検討してございます。これによりまして、今までと同様に、自然環境を現状のまま保存した野鳥観察や利用者の安らぎの場として提供できる施設になっていくんじゃないかなというふうに考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 安藤多惠子議員。 ◆17番(安藤多惠子君) ありがとうございます。途中の管理ということがちょっとできなかったということは大変残念でございますけれども、今のお話のように、遊歩道はできる。それから、展望デッキも再設置をしていただくということで、市長のお話のようなビオトープという考え方、これは大変賛成したいと思います。早咲きの桜も美しいところでございますので、これは期待したいところです。 すぐ隣に目久尻川の親水公園ができる予定になっておりますけれども、そことの連携はどのように考えていきますか。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 公園の連携についてでございます。せせらぎ広場と(仮称)目久尻川親水公園は、目久尻川を挟んで対岸に位置してございます。それぞれ水と自然に親しめる公園として共通の特色を持っているわけではございますが、せせらぎ広場は野鳥の観察等ができる公園として利用していただいております。一方、(仮称)目久尻川親水公園は、水遊びなど水に親しむ公園としてこれから整備していく計画となっております。このように、2つの公園は利用者の目的や魅力の違いがございますので、互いの公園の魅力や行き方を示した案内板等を設置いたしまして、双方の公園を行き来して利用していただけるような工夫をしてまいりたいと考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 安藤多惠子議員。 ◆17番(安藤多惠子君) ありがとうございます。大変期待の持てる計画だと思います。ありがとうございます。 それで、今回のこのことに関して、長期にわたる管理というものが、先ほどもお答えをいただきましたけれども、公園全体も含めまして、管理運営についてどのようにお考えになっているか、お聞きしておきたいと思います。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 公園施設の長期にわたる管理についてでございます。先ほど市長の答弁にもありましたとおり、今までの公園は、利用対象者、公園環境に配慮いたしまして材質等を選定してまいりました。これからは、設置する環境を十分調査いたしまして、長寿命化に即した構造等を選定していきたいと思ってございます。その中で、定期的な点検と維持補修が大切であるということは私ども認識してございます。 現在の公園遊具の維持管理につきましては、長寿命化計画によりまして23年度から実施しております。今年度まで84基を更新してございますが、総計画数の210基に対して40%達成してございます。32年度までに100%の更新を現在目指しているところでございます。遊具以外の管理棟とかあずまや、トイレ等主要な公園施設の長寿命化計画につきましては、平成30年度までに計画を策定するように準備を進めてございます。 今後、施設を新設する際には、設置場所の環境をよく把握して、長寿命化が図れるよう、構造、それから材質等を選定してまいります。今後はこの長寿命化計画に基づきまして、計画的な維持補修、更新を行いまして、公園利用者の方の安全確保と憩いと安らぎの場を提供していきたいというふうに考えてございます。以上です。 ○議長(青柳愼君) 安藤多惠子議員。 ◆17番(安藤多惠子君) ありがとうございました。大切な市民の税金でもございますので、大事に使っていただけるようにお願いしたいと思います。 それで、せせらぎ広場に関して、閉鎖をされて今後どうなっていくのかなというところは市民の皆様の、まだ閉鎖されたことを知らないで来られたりする方もありますので、やはり今後の計画、大変期待の持てるものでございますので、このあたりはわかりやすく絵図面などにしていただいて、いつごろどういうふうに利用ができるようになりますといったことをしっかりと説明していただけるようなボードなりをフェンスに張りつけていただくようなことをお願いしたいというふうに思います。これは要望としておきますけれども、今後そういうことで、このせせらぎ広場がさらに市民に皆様の憩いの場となるように期待して、質問を終わります。これで質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(青柳愼君) 以上で安藤多惠子議員の質問を終わります。 ────────────────────────── ○議長(青柳愼君) この際、暫時休憩いたします。 午前10時39分 休憩 ────────────── 午前10時55分 再開 ○議長(青柳愼君) 再開いたします。 ────────────────────────── ○議長(青柳愼君) 次に、古市 正議員。  〔3番(古市 正君)登壇〕 ◆3番(古市正君) 志政あやせの古市 正でございます。通告に従いまして、3点にわたり一般質問をさせていただきます。 1点目は、ふれあいミニ動物園についてです。 昔は、学校で鶏、小鳥、チャボ、ウサギなどを飼っていたものでした。そこでは子供と小動物との触れ合いが見られ、少なからず動物愛護の心情も育っていたのではないかと思います。しかし、本市に限ったことではありませんが、近年の鳥インフルエンザの影響からか、学校から小動物がいなくなり、結果として子供と小動物との触れ合いが少なくなっているように思います。 そこで、この現状を何とかしなければという思いで考えたのが、綾瀬の子供が小動物との触れ合いができる専用の施設を市内につくる。つまり、ふれあいミニ動物園をつくるということです。しかし、下調べの結果、単独でつくるとなると膨大な費用がかかることがわかりましたので、残念ながら諦めていました。ところが、最近、(仮称)綾瀬インターチェンジの開設に当たって、市が道の駅的な地域振興施設を計画していることがわかりました。その計画を知り、その附属施設としてなら費用的にも多くはかからず、つくることができるのではないかという考えが思い浮かびました。 そこで質問です。ふれあいミニ動物園は、観光客を集客するという面からも大いに魅力のある施設であると思いますので、道の駅的な地域振興施設に附属してつくることができないでしょうか。 2点目は、本市の教育課題についてです。 本市の教育課題はさまざまあり、私はこれまでも一般質問を通して質問、意見表明、要望をしてきたところでありますが、今回は2つお伺いしたいと思います。 1つ目は、あやせ携帯電話夜間ゼロ運動についてです。この運動については私が以前に関連質問をしておりますので、その推移が気になるところであります。私は事あるたびに、綾瀬の子供たちの学力向上をと発言してきていますが、学力向上には生活習慣の改善が必要不可欠です。その意味でも、生活習慣の改善につながるあやせ携帯電話夜間ゼロ運動は極めて重要な取り組みだと認識しています。 そこで質問です。あやせ携帯電話夜間ゼロ運動は開始から1年がたとうとしていますが、その効果と今後の運動についてお聞かせください。 2つ目は、就学援助にかかわる内容についてです。さきの12月議会では、制服購入時期に間に合う時期での入学準備金の前倒しの陳情・請願が出されました。その審議の際、私や笠間議員は、制服購入時期に間に合う時期での入学準備金の前倒しそのものに反対しているわけではないが、実施に当たって、転入・転出により、どちらの市町村からも支給対象から漏れてしまうような制度上の問題が懸念されること、また、就学援助制度が全国的な制度であることや、本市の援助率が県内で2番目に高い水準にあることなどの状況により、その影響を総合的に捉え、現時点では課題の整理を優先すべきと主張しました。 それから3カ月が経過しましたので、お伺いいたします。制服購入時期に間に合う時期での入学準備金の前倒しの課題の整理が進み、前倒しが検討されているのでしょうか。 3点目は、比留川、蓼川の水害対策についてです。 比留川、蓼川の引地川流域の上土棚地区は、これまでも浸水被害がありました。そのため、ことしも同様の被害に遭うのではないかと心配をされている住民の方がおられます。市はそれに対し数々の対策を県とともに進め、被害を軽減すべく努力されていることは、これまでの議会答弁等で承知しているところです。 そこで質問です。比留川、蓼川の水害対策の進捗状況をお聞かせください。 以上3点、よろしくお願いいたします。 ○議長(青柳愼君) 答弁を求めます。市長。  〔市長(古塩政由君)登壇〕 ◎市長(古塩政由君) それでは、古市議員の御質問にお答えをいたします。 第1点目のふれあいミニ動物園についての御質問でございますが、検討を進めております地域振興施設に観光資源として、小動物などを中心としたミニ動物園をつくる考えはないかとのことでございますが、地域振興施設につきましては、(仮称)綾瀬スマートインターチェンジ設置による経済効果を高めるため、地場農畜産物などを生かしたサービスが提供できるような施設や、インターチェンジ開通後の路上駐車対策としての役割も担う施設として検討しているものでございます。地域振興施設は、地場農畜産物などを食べていただいたり、買っていただいたりできる施設と、休憩施設やトイレなどを備えた駐車場機能を有する道路附帯施設とし、その後背地には、その施設利用者が見学できるような牛、豚、鳥の畜舎施設として、各畜産事業者が連携した畜産振興施設が隣接するような施設構成を考えております。 この畜産振興施設につきましても、まだ詳細は決まっておりませんが、畜産施設の専門家に確認したところ、家畜の衛生を保ち、感染症を予防するには非常に難しい課題であり、今回の畜産施設も、防疫等から窓のない、いわゆるウインドーレスの施設となるのではないかと伺っております。小動物の飼育であっても、複数の動物と近接した場所で飼育などが行われることは、家畜に対する防疫についての対応をさらに難しくすることになるため、地域振興施設へミニ動物園のようなものをつくるのは、残念ながら現在のところは困難なものではないかと考えているところでございます。 第2点目の質問につきましては、後ほど教育長から答弁がございます。 第3点目の比留川、蓼川の水害対策についての御質問であります。近年頻発している大型台風や局地的な集中豪雨による浸水被害を軽減するための取り組みについてのお尋ねでございますが、比留川沿いで被害の大きかった落合北地区において、現在、比留川遊水池設置事業を平成29年度末の完成を目指し取り組んでいるところでございます。今年度から国庫補助事業により用地買収、工事を進める予定でおりましたが、国庫補助金の内示時期が予定よりおくれたことから、事業の進捗が若干おくれてはございますが、地元説明会を実施した中では、事業の必要性等御理解をいただいているとの報告を受けております。したがいまして、当初どおり、平成29年度末の完成を目指して鋭意努力してまいります。 一方、国の事業であります厚木基地内における蓼川沿いの調整池設置事業でありますが、防衛省からは、平成28年6月に2つの池のうち1つが完成し、今後周辺の整備を進め供用開始をすると伺っております。また、神奈川県が行う引地川水系の浸水対策として、引地川と蓼川の合流点の下流に下土棚遊水池の整備を進めております。この遊水池は4つの池を築造する遊水池となりますが、そのうちの1つが平成30年度、残りの3つが平成32年度の供用開始を目指して進めていると神奈川県藤沢土木事務所から伺っております。 さらに、蓼川最下流につきましては、河川の拡幅工事や護岸の整備を視野に入れた都市計画道路並塚笹山線の橋のかけかえなど、藤沢市と連携して事業を進めております。また、その上流に当たる綾南公園南側の護岸改修未整備区間につきましては、神奈川県に対し早期整備の要望を行っているところでございます。私からは以上でございます。 ○議長(青柳愼君) 次に、教育長。  〔教育長(人見和人君)登壇〕 ◎教育長(人見和人君) 第2点目の本市の教育課題についての御質問のうち、あやせ携帯電話夜間ゼロ運動の進捗状況についての御質問でございますが、この運動は平成28年4月より、市PTA連絡協議会とも連携し、市内全小中学校で取り組み始めたものでございます。「必要のない携帯電話を子供に持たせない」「契約には親子で約束をし、フィルタリングサービスをつける」「夜10時から朝6時まで携帯電話の電源を切る」の3つを中心とした取り組みでございます。実施してまだ1年足らずでございますので、その効果について明らかにはできておりませんが、教育委員会といたしましては、実際に使用する子供たち主体の視点が大変大切であると、そういったことから、昨年の12月にあやせっ子サミットを開催し、携帯電話の利用について子供たち同士の意見交換などを行い、子供たちの意識の醸成を図っているところでございます。今後も市PTA連絡協議会とも連携し、継続してこの運動に取り組んでいきたいと考えております。 次に、就学援助の新入学学用品費の前倒しについての御質問でございます。御指摘のとおり、新入学学用品費の支給時期を前倒すに当たっての制度設計によっては、中学校入学時に合わせて転入・転出をした場合に、どちらの市町村からも支給対象から外れてしまう、漏れてしまう、そういった可能性があり、就学援助制度の趣旨、目的に照らし、援助が受けられない世帯が生じない制度設計をする必要があると、このように認識しております。また、12月議会に提出された陳情・請願のみならず、教育委員会会議12月定例会におきましても同様の請願が提出され、早急な課題整理の必要性について御意見をいただいているところでございます。さらに、志政あやせ、あやせ未来会議、公明党からも、入学準備金前倒し支給に関する要望書が市長に提出されました。 教育委員会といたしましては、支給時期の前倒しの必要性についてはしっかりと受けとめており、検討を重ねているところでございます。新入学学用品費前倒し支給の実施に向け、早急に結論を出すべきものであると、このように認識してございます。以上、私の答弁とさせていただきます。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) 答弁ありがとうございました。それでは、順次再質問に入らせていただきます。 まず、1点目のふれあいミニ動物園についてです。市内小学校での小動物の飼育状況をお聞かせください。 ○議長(青柳愼君) 教育総務部長。 ◎教育総務部長(坂田秀彦君) 市内小学校での小動物の飼育状況についてでございますけれども、現在、小学校10校のうち4校で5匹のウサギを飼育しておりますが、アヒルとか鶏などの鳥類を飼育している学校はございません。昨年度は市内の小学校で10匹のウサギを飼育しておりましたので、学校で飼育している小動物の数は年々少なくなっている、このような状況でございます。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) 飼育している小動物の数が少なくなった理由として考えられることをお聞かせください。 ○議長(青柳愼君) 教育総務部長。 ◎教育総務部長(坂田秀彦君) 学校で飼育する小動物が少なくなった理由でございますけれども、近年、感染が懸念されている鳥インフルエンザの問題や、動物に対するアレルギーを抱えた児童への配慮が大きな要因と考えております。また、夏季休業や年末年始など、学校の長期休業中の飼育体制を整えることが難しいことも理由の1つとして考えられると思います。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) わかりました。それでは、小動物と触れ合うことによって得ることができるものをどのように捉えられているのか、お聞かせください。 ○議長(青柳愼君) 教育総務部長。 ◎教育総務部長(坂田秀彦君) 動物との触れ合いについては、小学校の学習指導要領の生活科や道徳においても記述がございます。子供たちは小動物と直接触れ合うことで、生き物に対する興味や関心を高め、親しみを感じたりします。また、生き物のぬくもりを感じることで、命の重みやとうとさ、かけがえのなさを実感できると考えております。小動物との触れ合いは子供の感性を育み、豊かな情操を養うことにつながるもので、教育的な意義は大きい、このように考えております。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) 私も同感であります。それでは、現在、市内小学校では小動物の触れ合いをどうしているのか、お聞かせください。 ○議長(青柳愼君) 教育総務部長。 ◎教育総務部長(坂田秀彦君) ウサギを飼育している4校のうち3校では、休み時間や生活科の学習において、子供たちがウサギと触れ合う機会を設けております。残りの1校は、動物アレルギーのある子供への配慮から、ウサギに触れる機会は設けてはおりません。また、相模原の麻溝公園などへの遠足において、子供たちが小動物と触れ合う機会を設けている、このような学校もございます。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) わかりました。それでは、近隣市のふれあいミニ動物園の設置状況をお聞きしたいと思います。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 近隣市のふれあいミニ動物園の設置状況でございます。県内では9市の総合公園の中に13カ所のミニ動物園などが設置されております。近隣市では、海老名運動公園、平塚市総合公園、相模原麻溝公園、横浜市二俣川のこども自然公園に小動物と触れ合うコーナーが設けられてございます。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) わかりました。そこではどのようなミニ動物がいるのか、お聞かせください。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) ふれあいミニ動物園の動物についてでございます。平塚市にございます総合公園ふれあい動物園に確認いたしましたところ、ヤギ、羊、ポニーの中型動物のほか、ウサギ、ハムスター、モルモットなどの小動物が合わせて37種、約760頭が触れ合いのため飼育されているとのことでございます。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) わかりました。それでは、その利用客数、利用客層はどうなのか、お聞かせください。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 利用客数、利用客層についてでございます。同じく平塚市の総合公園のふれあい動物公園を例に挙げさせていただきますと、ここでは入場料が無料のため、ふれあい動物園の人数の把握は確認できませんでした。しかし、同じ場所にあります有料のポニーの乗馬コーナーの利用状況でお答えさせていただきますと、利用人数は年間約2万6,000人、利用客層は、個人利用では幼児、小学生連れの家族が主でございます。団体利用としては、保育園や幼稚園、小学校での遠足が主に利用されていると。年間で224団体、うち153団体が市外からの利用とのことでございます。
    ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) わかりました。それでは、ふれあいミニ動物園は観光資源としての価値もあるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 観光資源としての考え方でございますが、平塚の例を見ましても、総合公園内にあるミニ動物園は小児、小学生に人気がありまして、市内外から集客が期待できます。しかし、総合公園など大規模な公園の施設の一部として、ある程度の種類の動物、それと、数がそろっているミニ動物園を併設することによって、公園機能と相まって付加価値がつくものと考えております。観光資源としての集客は、その分では集客できますが、ミニ動物園単体や小規模なものでは、観光資源としての活用は難しいというふうに考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) 地域振興施設に附属してつくることは難しいということはさきの市長答弁でわかりましたけれども、それでは、本市の規模が大きい公園につくるということは考えられないでしょうか、お聞かせください。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 本市公園内への設置についてでございますが、近隣市の状況を確認いたしましたところ、やはり設置されている公園の面積が約18ヘクタールから30ヘクタールの公園が主体であります。その中に、公園としては休憩、散歩、遊戯、運動など総合的な利用を目的としております。そういった中の一施設として設置しているのが現状でございまして、平塚総合公園のふれあい動物園の例では、動物の種類は37種、約760匹を維持していくための管理費が年間で約3,850万円かかるとのことでございました。本市におきましては、先ほど言ったような大きな面積を持つ公園がございません。そういったことから、維持管理にかかる多額の費用を考慮いたしますと、設置については非常に厳しい状況にあるというふうに考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) 1点目の最後の質問です。維持費もかかり厳しいということであれば、ミニ動物園規模ではなく、もっと規模が小さく、小動物に絞ったふれあいコーナーのようなものならどうでしょうか、お聞かせください。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 小動物を対象とした小規模施設に仮にしたといたしましても、小さな公園ゆえに懸念される動物の臭気、それから、犬・猫などの外敵の侵入、毎日の餌やりから水のかえ、飼育小屋の清掃など、飼育員の確保と維持管理に要する費用は多額になります。こういったことを考慮いたしますと、市内の公園に現在では設置することは厳しいかなというふうに考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) ふれあいミニ動物園ではなく、規模を小さくしたふれあい動物コーナーのようなものであっても設置は厳しいということですけれども、私は、工夫次第では、小規模であっても何らかの施設や公園の附属施設にすれば集客を望めると思っていますし、建設費用、維持費用もそれほどかからず実現できると思っています。 まず、集客についてですけれども、市内にウサギ、モルモット、ハムスター、ひよこのような小動物とのふれあいコーナーをつくれば、市内及び近隣市の幼稚園、保育園、小学校低学年が遠足の対象とします。その後のリピートも大いに期待できます。大和市にも座間市にもふれあいミニ動物園的な施設はありません。大事なことは、綾瀬市にも大和市にも座間市にもないということです。海老名市には、相模川沿いの運動公園内に指定管理者の自主事業としてふれあいコーナーがありますが、本市の子供たちが利用するには遠いように思います。また、宣伝にもよるとは思いますが、綾瀬市内にふれあい動物コーナーがあるとわかれば、わざわざインターをおりて立ち寄る子供とその保護者がいると思います。リピートも期待できると思います。 次に、費用の面ですけれども、ウサギ、モルモット、ハムスター、ひよこのような小動物とのふれあいコーナー規模であれば、施設の建設費も維持費もそれほどかからないと思います。昔は学校でいろいろな鶏、ウサギ、小鳥などたくさん飼っていました。その世話は、飼育委員会担当の教師、飼育委員会の児童でやっていました。餌を確保することや小屋の掃除は大変でしたが、学校だけでやっていたわけです。もちろんふれあいコーナーをつくるとなれば、学校の飼育小屋の数倍は大きな施設をつくらないといけないわけですけれども。 海老名市の例を先ほど挙げました。運動公園の指定管理者が自主事業としてやっているものです。私はそのようなやり方もあるのではないかと思っております。昨年、私の所属する会派志政あやせでは、京都動物園の中にあるふれあいコーナーを視察してきました。そこで聞いたところによると、その運営にはボランティアの方が多くかかわり、運営費用も大分抑えられているということでした。したがって、やり方次第では維持費用を安く抑えられるものと思います。 小動物との触れ合いが少なくなっている綾瀬の子供たちに、動物との触れ合いの機会をつくるためにも、綾瀬市に観光客を集客するという観点からも、市には引き続きふれあい動物コーナー設置の検討を要望したいと思います。 2点目の本市の教育課題についての再質問に入ります。まず、あやせ携帯電話夜間ゼロ運動についてです。あやせ携帯電話夜間ゼロ運動に取り組むことになった経緯を、確認のためお聞かせください。 ○議長(青柳愼君) 教育総務部長。 ◎教育総務部長(坂田秀彦君) あやせ携帯電話夜間ゼロ運動につきましては、平成28年4月から取り組みを始めております。開始に当たっては、一昨年の12月に携帯電話利用の実態について、市内全学校の小学校5年生と中学2年生に対しアンケート調査を実施いたしました。その結果、携帯電話を1日3時間以上利用している子供たちが小学生で1割を超え、中学生では4割という結果が明らかになりました。また、「LINEでやめたいのにやめられないで困ったことがありますか」という質問に対しては、中学生の約半数が「ある」との答えがありました。それを踏まえまして、市PTA連絡協議会とも連携し、平成28年4月より、携帯電話の使用を夜10時以降制限する取り組みを開始したものでございます。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) わかりました。最近の取り組み状況をお聞かせください。 ○議長(青柳愼君) 教育総務部長。 ◎教育総務部長(坂田秀彦君) 最近の取り組み状況といたしましては、先ほど教育長も答弁させていただきましたけれども、昨年の12月22日に市役所を会場としてあやせっ子サミットを行いました。これは、県警察本部少年育成課が取り組んでいる非行・被害防止サミットの一環として、大和警察署と連携して実施したものでございます。当日は、市内全中学校の代表が参加し、各学校の携帯電話の利用や注意喚起に関する取り組みを発表いたしました。携帯電話の使い方に関するアンケート調査を行い、その結果を全校朝会などでネット利用の危険性や望ましい使い方を周知した学校や、携帯電話に関したトラブルの事例をまとめた生徒会新聞の発行をした学校、ほかにも携帯電話利用に関する標語コンテストを実施した学校などもありました。サミットの最後には、市内中学校の共通スローガンを参加した中学生が考え、選ばれた5つのスローガンを各校に持ち帰り、周知することを決定して終了いたしました。大人が呼びかけ始めた携帯電話夜間ゼロ運動を子供の立場から議論するこの取り組みは、大変意義深いものになったと捉えております。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) わかりました。今後の運動啓発をどのようにしていくのか、お聞かせください。 ○議長(青柳愼君) 教育総務部長。 ◎教育総務部長(坂田秀彦君) この運動の成果につきましては、始めてすぐに効果があらわれるものではないと思っております。この運動を今後もPTAと連携し、継続していくことが大切だと考えております。一昨年実施したアンケートを新年度も実施を行いまして、携帯電話の使い方にどう変化があったのかなども、その状況を確認してまいりたい、このように考えております。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) わかりました。あやせ携帯電話夜間ゼロ運動は、生活改善と学力向上を図る上でも重要な取り組みであると思いますので、今後ともPTAと連携して、継続した取り組みをお願いしたいと思います。 次に、就学援助にかかわる内容についての再質問に入ります。就学援助の中学校新入学学用品費の前倒し支給に当たっての課題の整理は具体的に進んでいるのでしょうか、お聞かせください。 ○議長(青柳愼君) 教育総務部長。 ◎教育総務部長(坂田秀彦君) 新入学学用品費の前倒し支給に当たっての課題の整理につきましては、まず、中学校の新入学学用品費の対象者をどうするのかという問題がありました。中学校の新入学者の就学援助対象者の多くが、小学校6年生の時点で援助対象である割合が高いことから、原則として小学校6年生で準要保護者として認定を受けている世帯を対象に、新入学の準備のための制服代などの費用として、新入学学用品費の支給を行うようにいたします。これは、6年生への支給費目として整理することで、認定する際の所得基準を6月の税の確定を待たずに判断でき、早期に支給することが可能となります。 次に、綾瀬市から他市に転出をした世帯につきましては、重複支給が起こらないよう、御本人の了解を得た上で、綾瀬市で支給を行った旨の連絡を転出先の市町村に行ってまいります。また、中学校入学に合わせて他市から転入した世帯で、転入前の市町村で支給を受けていない場合には、6年生への支給費目としておりますが、例外として中学校入学後に支給対象とするよう配慮し、援助を必要とする生活困窮者に確実に支給できるようにしてまいりたい、このように考えております。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) わかりました。それでは、県内の市町村で前倒し実施に向けた動きはあるのかどうか、聞かせていただきたいと思います。 ○議長(青柳愼君) 教育総務部長。 ◎教育総務部長(坂田秀彦君) 県内の他市の状況を確認した中では、既に支給時期の前倒しを実施している小田原市、大和市、海老名市以外にも、県央地域では平成29年度中の実施に向け検討を進めている市もあるようです。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) わかりました。国が決定する新入学学用品費の補助単価について、平成29年から見直されると聞いていますが、状況はどうでしょうか。 ○議長(青柳愼君) 教育総務部長。 ◎教育総務部長(坂田秀彦君) 平成29年度の補助単価につきましては、正式決定されていない段階ではございますが、文部科学省から予算案という形で、新入学児童生徒学用品費という名目で、小学校が4万600円、中学校が4万7,400円になるという通知が来ており、昨年度の補助単価のおおむね倍額となる方向と認識しております。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) わかりました。国の補助単価の引き上げを受け、綾瀬市での支給額への影響はどうでしょうか。 ○議長(青柳愼君) 教育総務部長。 ◎教育総務部長(坂田秀彦君) 補助単価の引き上げにつきましては、国からの正式な通知があった段階での判断となりますけれども、前倒し分も含め、必要となる予算といたしましては、現行制度における補助単価の引き上げ分として約850万円、前倒し支給分として約1,000万円、合計1,850万円ほどの追加費用が見込まれます。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) わかりました。2点目の最後の質問です。前倒しを実施する具体的な実施時期や予算の確保についてはどのように考えているのでしょうか、お聞かせください。 ○議長(青柳愼君) 教育総務部長。 ◎教育総務部長(坂田秀彦君) 教育長からも答弁させていただきましたとおり、前倒しの実施に向け、早急に結論を出さなければならないと考えております。先ほど私からも答弁させていただきましたが、これまで中学校1年生に支給してきた新入学学用品費を小学校6年生の支給費目として整理を行うと同時に、他市から転入した世帯への経過措置を設けることや、転出先市町村との情報共有を行うなどの対応により、平成29年度から実施する方向で進めてまいりたいと考えております。また、必要となる予算を確保するため、9月議会に補正予算を計上してまいりたい、このように考えております。支給時期につきましては、例年1月に各中学校で実施する新入学者の説明会において、制服などの購入の案内を行いますので、平成30年1月の支給に向けて準備を進めていきたい、このように考えております。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) 答弁ありがとうございました。就学援助の中学校新入学学用品費の前倒し支給は、9月議会に補正予算を計上し、平成30年1月の支給に向けて準備を進めるということがわかりました。市の積極的な姿勢を評価したいと思います。 平成29年度の予算案を見ると、医療費負担の中学3年生までの拡充、全小中学校への司書配置、少人数学級の小学4年生までの拡充、貧困家庭中学生への学習支援事業の拡大、神崎遺跡での竪穴式住居復元体験教室の実施など、「子育てするなら綾瀬」という目標に向かって着々と施策を推進していることがわかります。今後とも綾瀬の子育て、教育環境の向上に力を注いでいただきますよう要望いたしまして、2点目の再質問を終わります。 3点目の比留川、蓼川の水害対策についての再質問に入ります。比留川遊水池整備の進捗状況については本会議の中でも質問が出て、答弁もなされていますが、確認の意味でお聞かせください。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 比留川遊水池整備の進捗状況でございます。ことし1月に地元説明会を開催させていただきました。現在、用地買収におけます税務署協議等の手続を進めているところでございます。調い次第、用地取得に入ってまいりたいと思います。それから、工事は、3月10日に施工業者が決定いたしまして、今後、用地取得と並行して工事を進めてまいります。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) わかりました。ありがとうございました。平成30年度より遊水池としての機能が果たせるよう、滞ることのないようお願いしたいと思います。 次に、基地内にある蓼川遊水池整備の進捗状況をお聞かせください。 ○議長(青柳愼君) 経営企画部長。 ◎経営企画部長(森林泰治君) 基地内で整備が進められております雨水調整池の進捗状況でございますが、国のほうからは、「昨年6月に完成した1つ目の調整池に接続する排水施設の1期工事について、平成29年度末の完成を目指し工事を進めており、完成後、供用開始する予定となっている。2期以降の排水施設の完成時期等につきましては、今後の予算措置や米側との調整等の状況によるため、完成時期を示すことは困難であるが、早期の整備に向けて努力をする。また、もう1つの調整池については、現在測量調査、土質調査及び基本検討業務を実施しており、今後の具体的な計画は、基本検討業務、実施設計の完了後に見通しが立つこととなるが、早期の整備に向け努力する」との説明を受けてございます。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) わかりました。順調に進むよう働きかけをお願いしたいと思います。 次に、河川拡幅工事についての質問に入ります。河川拡幅工事は水害対策として有効なので、進めていただきたい施策ですが、それに伴い橋のかけかえ工事があると聞いております。上土棚周辺の橋にかかわるスケジュールはどうなっているのか、お聞かせください。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 蓼川の最下流部の河川拡幅でございますけども、神奈川県、藤沢市と連携をして、橋のかけかえと護岸の整備を進めているところでございます。現在、都市計画道路並塚笹山線にかかる新境橋ができまして、今年度末でございますけども、供用をしてまいりたいと考えてございます。また、それ以外の橋、今の新境橋の下流側に蓼中橋というのがございます。これは平成29年度落橋いたしまして、32年にかけかえるという計画でございます。それから、その隣に蓼中人道橋というのがございまして、これは平成31年度に落橋して廃止になります。それから、今回の並塚笹山線の隣の上流側になりますけども、いわゆる境橋につきましては、32年度に護岸整備に合わせて落橋していく予定ということで聞いてございます。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) 蓼川と引地川が合流するあたりの橋のかけかえ工事があることがわかりました。その工事に伴って河川拡幅工事もなされると思いますので、その工事が順調に行われるよう県への働きかけをよろしくお願いいたします。要望でございます。 次に、綾南トンネルを下ったあたりから蓼川の新境橋までの並塚笹山線の道路整備が打ち出されていますけれども、その道路整備と、それに伴う道路排水についてお聞かせください。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) ただいまお答えいたしました都市計画道路並塚笹山線の新境橋が完成するわけでございますけども、それから北側の部分につきまして、綾瀬市の部分でございますけども、そこにつきましては平成29年、30年の2カ年で整備しようという計画でございます。その道路排水につきましては、現地のほうに既設の雨水幹線や雨水管等が埋設されてございます。それに道路の排水を接続して、蓼川と、それから引地川に流れてございますので、そちらのほうに放流していくということでございます。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) 道路排水は既設雨水幹線や支線に接続を行い、蓼川等に放流する予定であるということですね。わかりました。綾南トンネルの北側から蓼川の新境橋までの地形というのは傾斜地であります。そのため、ゲリラ豪雨のような大雨の際には道路自体が川のようになってしまいます。並塚笹山線の道路と道路排水整備がそれを和らげる効果があることを期待したいと思います。 次に、河川のしゅんせつが水害対策には有効だと思いますが、川底の様子を見ていますと、上土棚新橋から藪根橋付近の河川のしゅんせつが特に必要だと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 蓼川のしゅんせつでございます。蓼川は県管理でございまして、厚木土木事務所の東部センターの対応ということになるわけでございますけども、毎年東部センターのほうには、このしゅんせつも含めまして整備要望をしているところでございます。しゅんせつにつきましても、早期実施に向け継続的にお願いをしてまいりたいと考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) よろしくお願いしたいと思います。 次に、そのほか行われている水害対策についてお聞きしたいと思います。どのような対策がなされているのでしょうか。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) その他の水害対策ということでございますけども、ただいまの土砂のしゅんせつはもとより、河川、それから雨水排水路の流下能力の維持向上を図るために、草刈り、清掃等の適切な維持管理が必要ということでございます。年4回パトロール等を実施して、そういう補修とか改築とかを早期に対応できるように取り組んでございます。また、過去に浸水被害に遭った家屋や事務所に対しまして、被害の軽減を図るために、止水板等の設置費用の一部につきましても助成をしてまいるところでございます。また、先ほど言いました県の所管の事業が多いわけでございますけども、そちらにつきましても計画的な事業進捗を強く要望してまいります。よろしくお願いします。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) いろいろな取り組みがなされていることがわかりました。 次に、比留川、蓼川に水害対策のために設置されている監視カメラについてお聞きします。何基ぐらいあるのか、お聞かせください。 ○議長(青柳愼君) 総務部長。 ◎総務部長(駒井利明君) 監視カメラの設置状況でございますが、まず比留川につきましては、すぎのこ幼稚園の西側、落合北4丁目の道路沿いに1台、付近の比留川河川沿いに1台を設置しております。次に、蓼川につきましては、上土棚中6丁目のやぶね公園内に1台を設置しております。また、市が設置しているカメラではございませんが、県が上土棚中1丁目の蓼川と比留川との合流付近に1台を設置しております。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) わかりました。次に、水害等が発生した際に市が発する避難情報にはどのようなものがあるのか、お聞かせください。 ○議長(青柳愼君) 総務部長。 ◎総務部長(駒井利明君) 避難情報の種類でございますが、従来は避難準備情報、避難勧告、避難指示、この3種類を使用しておりました。しかしながら、昨年8月の台風10号によります水害では、岩手県の岩泉町の高齢者施設、これは高齢者のグループホームの「楽ん楽ん(らんらん)」という施設でございますが、そちらの施設におきまして、避難準備情報の意味するところが伝わらず、適切な避難行動がとられなかった結果、入所者9名が犠牲になるという、そのような事態が生じております。このようなことから、平成29年1月31日付で避難勧告等に関するガイドラインが改訂されまして、避難準備情報につきましては、避難準備・高齢者等避難開始に変更になりました。それから、避難勧告は変更ございませんが、避難指示につきましては、避難勧告との違いがわかりにくいということで、避難指示(緊急)という、そういう名称に変更になってございます。今後、市におきましてもこの3種類を使ってまいります。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) わかりました。 3点目の最後の質問です。避難情報には3段階があるというのがわかりました。ですが、その情報を出す手順について、蓼川の場合はどうなのかお聞かせください。 ○議長(青柳愼君) 総務部長。 ◎総務部長(駒井利明君) 蓼川における3段階の避難情報の発令基準についてでございますが、県が発令いたします河川の水位に基づく水防警報を基準としまして、現在の降雨の状況、今後の降雨予報などの情報を総合的に判断いたしまして発令をしてまいる、このような形になってございます。ちなみに、蓼川の発令基準の水位でございますが、避難準備・高齢者等避難開始と避難勧告の場合には1.8メートルの水位、それから、避難指示(緊急)の場合には2.3メートルとなっております。 ○議長(青柳愼君) 古市 正議員。 ◆3番(古市正君) 答弁ありがとうございました。水害に対して、市が県とともに対策を進め、被害を軽減すべく努力されていることが確認できてよかったと思います。今後も水害に対する施策を滞ることなく進めていただくことを要望いたしまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(青柳愼君) 教育総務部長から訂正があります。 ◎教育総務部長(坂田秀彦君) 済みません。先ほど前倒しの件で、9月議会にて御審議いただけるような補正予算を計上してまいりたい、このように答弁させていただきましたけど、予算につきましては市長の専決事項になっておりますので、財政当局と調整を図ってまいりたい、このように考えております。以上です。 ○議長(青柳愼君) 以上で古市 正議員の質問を終わります。 ────────────────────────── ○議長(青柳愼君) この際、暫時休憩いたします。 午前11時44分 休憩 ────────────── 午後1時00分 再開 ○議長(青柳愼君) 再開いたします。 ────────────────────────── ○議長(青柳愼君) 次に、松澤堅二議員。  〔20番(松澤堅二君)登壇〕 ◆20番(松澤堅二君) 公明党の松澤でございます。それでは、通告に従いまして質問をいたします。 今回は、今後の綾瀬と市長の「5つの政策」についてお聞きいたします。 綾瀬市も間もなく市制施行40年を迎えるわけでありますが、今日の発展は、多くの先人や先輩方の御努力によるものでありまして、深く敬意を表するところであります。特に深谷中央土地区画整理事業や綾瀬中央通りの道路整備により、綾瀬市の顔とも言うべき中心市街地が形成され、ようやく他市に誇れる、また、基本構想にのっとった町並みができてまいりました。さらに、今進められている(仮称)綾瀬スマートインターチェンジの設置やその関連事業が、今後の綾瀬市の発展に大きく寄与するものと期待をしております。一方、先日、米海軍空母艦載機移駐のスケジュールが発表され、いよいよ移駐が具体化されるようになり、今後の交付金の行方も気になるところであります。綾瀬市にとって、ここ数年で大きな転機を迎えることになると思っております。 そのような中、古塩市長におかれましては、昨年7月に市長に就任されて早くも7カ月が過ぎたわけでありますが、精力的に市政運営等に取り組んでおられ、これからの綾瀬のかじ取りに御期待をするところでございます。昨年9月の所信表明や、また今回の施政方針の中でも、笠間前市長の取り組みを継承するとしながらも、しっかり古塩カラーを打ち出しており、4月に行われる機構改革や古塩市長の5つの政策にもあらわれていると思っております。また今回、市長になられて初めての予算編成をされたわけであり、市長御自身の5つの政策が随所に展開されていると思っております。市長の政策に対する思いと今後の施策展開については、施政方針にて既に述べられていると思いますが、改めてその思いと決意についてお聞きをいたします。以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(青柳愼君) 答弁を求めます。市長。  〔市長(古塩政由君)登壇〕 ◎市長(古塩政由君) それでは、松澤議員の御質問にお答えをいたします。 今後の綾瀬と市長の「5つの政策」についての御質問でありますが、先日、本会議場におきまして、施政方針で所信の一端を述べさせていただきました。今、松澤議員がおっしゃるように、綾瀬市は市制40周年を迎えるまでになりました。そうした中では、都市としての基盤整備や町並みというのも徐々に整備されてきているところでございます。ここにつきましては、私ども先人の皆様に敬意を表するところでございます。そうした努力がありまして今の綾瀬市ができているわけでございます。 そういった中で、私の5つの政策の実現に向けての思いと決意でございますが、まず背景といたしまして、全国的に少子高齢化や人口減少社会が到来し、本市でも現に人口減少が始まっております。その中にあっても、私が思い描く「活力と魅力に満ちた綾瀬」を目指して、さまざまな施策を展開するための事業を平成29年度の予算で具現化してまいりました。 本市が将来に向けて持続可能な都市となっていくためには、まず第一に都市づくりや産業の活性化に取り組む必要があると考えておりますので、(仮称)綾瀬スマートインターチェンジの開通を起爆剤に、都市機能の強化や企業誘致を行い、産業の活性化と雇用の創出を図ることで地域経済の好循環モデルを構築してまいります。また、地域福祉社会の実現を目指して、超高齢社会の中で、高齢者が地域で生き生きと元気に生活できるよう、地域包括ケアシステムを構築いたします。また、安心して子供を産み育てやすい環境づくりや、女性が活躍できる地域社会をつくってまいりたいと思っております。さらには、災害対策や住環境の整備に力を入れることで、都市の質の向上と魅力づくりにつなげてまいります。 こうした5つの政策を強力に推進していくことで、将来に向かい、子供たちが夢を持ち、若者たちに希望を与え、高齢者に安心して住んでいただける綾瀬をつくってまいりたいと思っております。 私からは以上でございます。 ○議長(青柳愼君) 松澤堅二議員。 ◆20番(松澤堅二君) 市長、御答弁ありがとうございました。改めて市長の政策の思い、そして決意をお聞きいたしました。この政策の各分野において、さらなる発展、そして充実の状況が見えてくるようにお願いをするとともに、期待をしたいと思っております。 その中で、まず確認をしておきたい点でございますが、冒頭も少し触れさせていただきました基地関連の問題でございます。米海軍空母艦載機の移駐により、騒音等は軽減されるでしょうと思っております。一方で、移駐後の各種の基地関係の交付金、これがどのようになっていくのかなという、本当に気になるところでございます。今後のこの見込みについてどのように捉えておられるのか、お聞きをしたいと思います。 ○議長(青柳愼君) 経営企画部長。 ◎経営企画部長(森林泰治君) 基地関係交付金等の今後についてでございますが、基地関係の交付金につきましては、基地の所在が市の財政面に影響を与えていること、基地の運用が周辺住民の生活に影響を与えていることから、その影響を軽減することや生活環境の改善を目的として交付がされているものでございます。具体的には、基地の固定資産税の代替的なものとして、総務省から交付されるいわゆる基地交付金及び調整交付金、また、防衛省からは、基地の運用により生じます障害対策等を目的として交付されるいわゆる防衛3、8、9条補助・交付金がございます。 基地交付金につきましては、国有財産に対する固定資産税の代替的な性格を持ちますことから、移駐による影響は受けにくいと考えますが、調整交付金につきましては、米軍の所有する資産及び居住する米軍人等の非課税措置に対する補填的な部分がございますことから、移駐による米軍施設の縮小や人員の減少により交付額が減少することが考えられます。 また、防衛3、8、9条補助・交付金につきましては、空母艦載機の移駐後の厚木基地の運用についていまだ明確にされておりませんので、基地の運用による周辺への影響がどのように変化するかは予測が困難でございますが、移駐により航空機騒音は相当程度軽減されることが想定されますので、騒音対策として交付される補助・交付金等は減少するものと認識してございます。 市といたしましても、空母艦載機の移駐に伴う基地関係の交付金等の減少は避けられないものと捉えてございますが、まちづくりや市民生活に影響することのないよう、ほかの特定財源等の確保に努めてまいりたいと考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 松澤堅二議員。 ◆20番(松澤堅二君) ありがとうございました。少なからずの影響が出てくるんだろうなと本当に心配をしているところでございます。艦載機が移駐したとしても、やはり基地は存在するわけでありまして、この基地が存在することによって綾瀬の発展が阻害されている、これは事実であります。そういった意味では、しっかりとこのことを訴えていきながら、少しでも交付金がいただけるようにしていかなきゃならないと思っております。 また、以前から行っております基地の返還の要求でございます。今回大きなチャンスだろうというふうに思っておりますけれども、市長は協議会を立ち上げて、返還後の土地利用を具体的に示すことを発表されております。このことでより説得力が増していくんだろうなというふうにも思っております。いずれにしましても、今後、現在行っている市と議会との要請活動をしっかりと行って、訴えていきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 そして、これからの綾瀬市を考えた場合に、先ほどありました都市づくりを含む産業の活性化で財源を確保していくことが大変重要だろうと思っております。その意味を込めまして、政策の内容について具体的にお聞きをしていきたいと思います。 まず、1点目の都市づくりについてであります。何といってもここではインターチェンジの開通、これが今後の綾瀬の発展に大きく寄与していくんだろうと思っております。また、そのようにしなければならないわけであります。このインターのポテンシャルを最大限に発揮できるように、関係部署の皆様にはさらなる御尽力をよろしくお願いしたいと思っています。 インターの供用開始が平成29年度末と言われておりまして、本当に大丈夫なのかなという気もしております。しかしながら、事業においてはしっかり予算がついて実施をされているわけでありますので、着実に進めていただきたいと思います。それよりも懸念しているのが、やはり交通量の増大による渋滞であります。まずこの渋滞解消に向けての取り組みがどうなっているのか、お聞きをしたいと思います。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) (仮称)綾瀬スマートインターチェンジ設置に伴う交通量の増加に対応いたしまして、市では総合都市交通計画に基づきまして、県道を含めた幹線道路ネットワークの構築を進めるとともに、主要な道路の交差点改良を推進し、自動車交通の円滑化に向けた対応を進めてまいります。 ○議長(青柳愼君) 松澤堅二議員。
    ◆20番(松澤堅二君) いろいろと市としても道路整備を行っていただいているのは十分に承知をしております。予定されている渋滞対策の事業がどうなっているのか心配しているわけでありますが、それぞれ個別に詳細、内容を御報告願いたいと思います。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) まず、幹線道路のネットワークでございます。県道42号藤沢座間厚木線、いわゆる都市計画道路寺尾上土棚線でございますけども、それを補完する道路といたしまして、並行して走る綾瀬の郵便局前の通り、市道325号線でございます。先日、橋を落橋いたしました。これの拡幅等を含めまして、市役所の西側から県道40号まで、市道325号線等の道路の新設を含めましてネットワークを組んでいくと。またさらには、早川本蓼川線と県道40号を連絡するという形での地区幹線の構築でございます。それから、並塚笹山線につきましては、藤沢市、綾瀬市、大和市を連絡する幹線道路ネットワークということの構築を進めているところでございます。 また、主要な道路の交差点改良でございます。これにつきましては、県道40号、県道45号と市の幹線道路との交差点の改良等を県と連携しながら進めていくという形になってございます。 今後につきましても、自動車交通の円滑化に向けて、さまざまな対応を展開してまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(青柳愼君) 松澤堅二議員。 ◆20番(松澤堅二君) ありがとうございました。インター開通後、渋滞がなければいいわけでありますけども、それも未知数でありますので、最善の対応で行っていただきたい。一刻も早くこの事業を進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 それから、この渋滞対策、大きなネックになっているのはやはり寺上線の北伸の部分でございまして、これにつきましては何度も質問をさせていただいておりまして大変恐縮でありますけども、改めて最新の状況をお願いしたいと思います。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 寺尾上土棚線の北伸につきましては、県の土木事務所の東部センターが中心となりまして、本市、それから海老名市、座間市で、同路線の事業化に向けた勉強会を重ねているところでございます。平成26年2月から既に7回開催されているところでございます。その一方で、大塚本町の交差点が、国土交通省の首都圏渋滞ボトルネック対策協議会で主要渋滞箇所と位置づけがされていることから、そちらの渋滞解消などにより安全性の向上を含めまして検討を進めているところでございます。今後におきましても積極的に勉強会で議論を重ねまして、県のほうに一層の事業の促進をお願いしてまいるところでございます。 ○議長(青柳愼君) 松澤堅二議員。 ◆20番(松澤堅二君) ありがとうございます。本当に県のほうに本気になっていただいて、具体的に一定の見通しを示していただくような取り組みをぜひとも強く要請をお願いしたいと思います。 次に、バス交通についてお聞きをしたいと思います。鉄道駅のない綾瀬市としましては、バス交通を充実させていくことが重要であると思っております。今回、パークアンドバスライドの設置が予定されております。私も以前、主要バス停の駐輪場整備を進めるとしたサイクルアンドバスライドの推進を提案させていただきました。今回は車とバスの連携ということで、パークアンドバスライドということであります。このことで利便性がさらに向上することを期待しているところでございます。 それで、このパークアンドバスライドの連携も予定されている基幹バスについてであります。これが本当に実現可能なのかどうかということも気になるところでございまして、この実現性等について御答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 基幹バスでございます。市のほうの総合都市交通計画におきまして、公共交通ネットワークの基幹的な路線となります幹線バスを、市役所を中心といたしまして寺尾上土棚線を南北に走りまして、湘南台駅から海老名駅を結ぶ路線として位置づけているところでございます。また、綾瀬市内のバス路線につきましては、神奈川中央交通と相鉄バスの2社が運行しているため、互いの営業権益を損なうようなことは避けられない部分もございます。このような現況によりまして、本市が目標といたします幹線バス計画の実現につきましては、若干時間を要する状況にあると言えますが、市民の利便性向上のために、計画の推進に努めてまいります。 ○議長(青柳愼君) 松澤堅二議員。 ◆20番(松澤堅二君) なかなか難しいというお話でありますけども、ぜひともこれ、今言ったバス会社も含めて、海老名市、藤沢市にも御理解いただきながら、ぜひ進めていただきたいなと思っております。 今後、綾瀬にとって、バス交通の利便性をさらに向上させるために何が必要か、再度お聞きしたいと思います。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) バス交通の利便性の向上でございます。今言いました基幹バスでございます、基幹路線となります幹線バスを軸にして、それと、路線バスをそれに有機的につなげていくと。また、さらにはコミュニティバスをそれに有機的につなげていくというような形でございます。そして、こういったバス等の交通結節点という部分でパークアンドバスライド等の計画がございます。公共交通乗り継ぎ拠点の構想を進めまして、駅のない綾瀬市にとって魅力あるバス交通になるように、さらなる利便性の向上に努めてまいりたいと考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 松澤堅二議員。 ◆20番(松澤堅二君) ありがとうございます。先ほども相鉄さんと神奈中さんの問題がありました。やはりそこが大きなネックだというふうに思っておりまして、相互乗り入れ等々考えていかないと、ここはどこかで分断されているという状況が見られるわけでありますので、このバス事業者間の連携がさらに進むように御尽力をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、新市街地の整備についてであります。先般、綾瀬のネットニュースで、落合・吉岡土地区画整理事業における事業協力者募集とありましたが、この件の内容について教えていただきたいと思います。 ○議長(青柳愼君) 新市街地整備担当部長。 ◎新市街地整備担当部長(根来次郎君) 現在、公募により募集している事業協力者の役割、目的については、組合設立前の業務について、基本設計や事業計画案などを作成し、権利者の皆様に安心していただけるような事業の実施に向けた準備を着実に進めるとともに、理解を深めていただき、合意形成を高めるために丁寧な説明を行い、組合設立に対し御理解と御協力をいただくことを目的としております。組合設立後におきましては、業務代行者となり、保留地の取得や企業誘致、整備工事など一括で請け負っていただけることで、事業の早期完成を図りたいと考えております。以上です。 ○議長(青柳愼君) 松澤堅二議員。 ◆20番(松澤堅二君) わかりました。私も12月に質問させていただきましたので、この件につきましては、しっかり地権者の皆様方に御理解いただけるように説明を行っていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 それから、都市づくりについての関連でお聞きしたいと思います。以前、根恩馬地域まちづくり構想の資料が配られたことがありましたが、この件がどうなったのかお聞きをしたいと思います。 ○議長(青柳愼君) 新市街地整備担当部長。 ◎新市街地整備担当部長(根来次郎君) 吉岡西部のまちづくりにつきましては、第7回の線引き見直しの中ではエントリーせずに、既存の市街化調整区域の性格の中でできる都市づくりについて市では誘導したいと考えております。以上です。 ○議長(青柳愼君) 松澤堅二議員。 ◆20番(松澤堅二君) ありがとうございます。エントリーしていないということは承知をしているんですけども、あえてこれをお聞きしたというのは、市内において人口密度の高い地域には都市基盤等の行政サービスが行き届いていると。根恩馬などそうでない地域との差があるのではないかなというふうに思っております。この点についてどのようなお考えをお持ちなのか、お聞きをしたいと思います。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 綾瀬市は、新都市計画法、今の都市計画法ですけど、それが施行された際に線引きを実施してございます。それで、調整区域の部分は市街化を抑制する区域ということで区分されておりまして、ただ、一方で、今、議員さんが言われたとおり、住宅などの土地利用が点在している部分もございます。その辺で、都市の質の向上に向けて、住まわれている方々の御意見を聞きながらまちづくりを進めていくという考えでございます。 ○議長(青柳愼君) 松澤堅二議員。 ◆20番(松澤堅二君) ありがとうございます。私もやみくもに開発をしろとかいう話ではなくて、当然、調整区域、市街化という一定のルールがあって進んでいるということは承知をしております。それを前提としながらもしっかりと、地域の中で困っていること等があると思うんですね。そういうことについても聞いていただいて、できることは進めていただきたいなと思っております。御答弁でも住民の声を聞きながらというお話でございました。しっかりとこの部分を踏まえて進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、2つ目の産業の活性化についてお聞きをしたいと思います。まず、工業関係の中で、今進めております綾瀬市工業データベースの取り組みについてであります。私は、このデータベースをさらに進化させて、いろんな可能性を探っていただきたいなと思っております。このデータベースのさらなる活用ですけども、このデータベースの現状と今後の取り組みについてお願いいたします。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 綾瀬市工業データベースの活用と今後の取り組みについてでございます。 初めに、綾瀬市工業データベースの利用状況についてでございます。工業データベースは平成28年2月より運用を開始いたしまして、1年1カ月が経過いたしました。利用状況につきましては、平成29年2月末現在の状況でお答えさせていただきます。登録企業数135社、アクセス件数、東京圏、関西圏、中京圏を主に12万7,839件、相談件数91件、うち8件が契約につながっております。契約件数のうち2件は市外企業との契約につながりました。昨年の9月には大手企業と中小企業のマッチングを支援するマッチングサイト運営会社と覚書を締結いたしまして、大手企業の技術ニーズ情報を工業データベースに掲載いたしまして、大手企業と市外企業との新たな販路につなげる取り組みにも着手いたしました。 次に、工業データベースの今後の取り組みについてでございます。工業データベース運営事業実行委員会におきまして、これまでの運営実績から課題の洗い出しを行いまして、この課題の解決方法について検討を行ってまいりました。その1つとして、平成29年度は工業データベースのさらなる利便性の向上を図るため、検索機能の強化、発注者側案件閲覧件数の確認機能の充実など改修を行ってまいります。また、より多くの契約成立を目指すために、中小企業支援団体による工業データベースの登録企業全社を対象に、マッチング事業の実施と登録企業の技術、強みを引き出すための企業取材によりまして、登録データのブラッシュアップと精緻化を図ってまいります。 今後も商工会、それから、協定金融機関を初めとした関係機関と連携いたしまして、工業データベースの登録企業数、アクセス件数の増を図りまして、さらなる契約成立につなげてまいりたいと考えております。 ○議長(青柳愼君) 松澤堅二議員。 ◆20番(松澤堅二君) ありがとうございました。取り組み、本当に一定の効果が出ているというふうに理解をしております。さっき申しました、さらに効果を上げるためにも、今、システムのバージョンアップを行うと言っていただきましたけれども、ぜひ進めていただいて、よりよい効果的な運用を進めていただきたいと思います。 それから、先ほど出ましたデータベースをもとにしたビジネスマッチングの事業であります。どのように展開されたのか、詳細をお聞きしたいと思います。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) マッチング事業の内容についてでございます。この事業は商工会と連携いたしまして、綾瀬市工業データベースの登録企業と市外企業との新たなビジネスシーンを創出いたしまして、販路拡大を目指す事業でございます。具体的には、工業データベースに蓄積した企業情報をフルに活用いたしまして、大手企業など多くのマッチング実績のある中小企業支援団体が、市内企業にかわって営業活動を行い、市外企業とのビジネスにつなげるものでございます。 今年度の実績は、マッチング希望企業16社に対しまして、38件のマッチングを実施いたしました。その結果、見積もり依頼が9件、うち2件が契約成立し、ビジネスにつながっております。先ほど答弁させていただきましたが、工業データベース上の契約8件と合わせまして、データベースを活用した契約としては合計10件の契約が成立してございます。 平成29年度につきましては、マッチングの対象を工業データベース登録企業全体に広げまして、市外企業と新たなビジネスシーンを創出いたしまして、多くのマッチングにつなげてまいりたいと考えてございます。以上です。 ○議長(青柳愼君) 松澤堅二議員。 ◆20番(松澤堅二君) わかりました。この取り組み、さらに成果が出るように、いろんな知恵を出しながら進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。 それから、所信表明の中で、IoTを活用した新たな技術革新というのがございました。これはどのように推進をされていこうとしているのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) IoTへの取り組みについてでございます。御承知のとおり、近年、あらゆるものがインターネットでつながるIoTがものづくりの現場にも入ってきてございます。具体的には、設備、機器など生産にかかわるものをネットワークでつなぎ、製造関連のデータを収集・分析することはもとより、素材、加工物と設備、部品と搬送装置など、物同士がつながって協調して働くことで、生産性の向上、品質の向上、さらにはエネルギー効率の向上が期待されているところでございます。 市内企業におきましても、市内本社と県外の支社をインターネットで結び、生産管理等に活用している企業もございます。しかしながら、市内中小企業はもとより、中小企業界全体を見ても、IoTの活用方法はまだまだ確立されていないのが実態でございます。そこで、私ども、関東経済産業局を初めとした関係機関と連携いたしまして、市内中小企業のIoTの活用の推進とあわせて、IoTを活用したベンチャー企業の創業等、新たな創業についても支援してまいりたいと考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 松澤堅二議員。 ◆20番(松澤堅二君) ありがとうございました。支援の体制をとっていただくということでございます。日本商工会議所では中小企業のIoT推進に関する意見を公表しておりまして、中小企業における人材不足や販路拡大、長時間労働の是正など、さまざまな経営課題に対応するため、IoTを初めとするITツールの導入・活用による経営力強化、また、生産性向上が有効という基本的な認識を述べているところでございまして、私もぜひ進めるべきだというふうに思っております。 一方で、中小企業に普及させるには課題があると思います。綾瀬においては、やはり中小・小規模企業が多いわけでございます。この取り組みをどのように課題があると考えているのか、お考えをお聞きしたいと思っております。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) IoT化への課題についてでございます。中小企業における製造現場のIoT化の効果を得るためには、収集したデータから生産性向上や品質向上につながる課題を検出することができる分析力、一品物としての単体設備ではなく、ライン全体、工場全体の視点で設備設計ができる能力を持った人材が必要であると考えてございます。中小・零細が多い本市の状況では、限られた人材の中でこうした工場内のIoT化を進める人材を確保することは非常に難しい状況であると考えます。今後につきましては、IoTの導入を検討している企業に中小企業活性化補助金の人材育成や経営アドバイザー派遣の補助メニューを活用し、市内企業のIoT化を促進する人材育成を支援してまいりたいと考えております。 ○議長(青柳愼君) 松澤堅二議員。 ◆20番(松澤堅二君) ありがとうございます。人材が必要だと、そのとおりだと私も思っております。あわせて、中小・小規模企業というのは、資本や情報の不足など経営資源に制約があると思っておりますし、また、技術交流やコストの面でも支援が不可欠だと思っております。このIoTを活用した攻めの経営の取り組みを後押しするためには、税制、また予算措置を初め、きめ細やかな国や行政サイドの支援が必要だとも言われております。この点を踏まえてしっかりと取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、雇用機会の確保並びに人材確保についての中でお聞きしたいと思います。中小・小規模企業が多い綾瀬では、なかなか雇用の確保が厳しいとも思っておりますけども、本市の雇用の状況、どうなっているのかお願いいたします。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 市内中小企業の来年度の新規採用者の状況につきましては、平成28年12月に5つの工業団地にアンケート調査を実施いたしました。その結果では、73社から御回答をいただきまして、来年度の新規採用予定者は合計で111人でございました。男女の内訳としては、男性89人、女性22人となってございます。ただ、現実としては、企業が求める人材がいたかどうか、また、就労形態等が御本人の希望と合わなかったとか、そういうような状況がありますので、この111人が全て就業に結びついたというような結果ではないというふうには感じております。 ○議長(青柳愼君) 松澤堅二議員。 ◆20番(松澤堅二君) ありがとうございます。アンケートということで、その回答がそういうことだったということでございます。特に思っているのが、女性が市内で働きたいと思ったとき、反対に企業側が女性の雇用に対してどのように考えているのかというのが重要になってくるのかなと思っております。綾瀬市における企業の意識と市の取り組みについてぜひお聞きしたいと思います。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 女性の雇用に対する企業の意識とその取り組みについてでございます。市では、中小企業活性化コーディネーターによって企業訪問、経営者から聞き取りをしてございます。女性雇用に関心はあるものの、職場のトイレ、それから更衣室など施設整備、子育て世代の周辺環境、社会的要因などの課題が多く、女性の雇用に結びつきにくいとの声を伺っております。 このような市内の企業の声を受けまして、あやせ工場で活躍する女性の創出と社会進出に対しまして、経営者向けの女性雇用に対する意識改革、職場環境づくりのセミナーを実施してまいります。あわせて、県立職業技術校と連携いたしまして、ものづくり分野に就職を希望する女性を発掘するため、女性求職者説明会やあやせ工場全体のイメージアップを図るポスターを作成いたしまして、県立技術校や工業高校などに掲出してもらいまして、在校生にPRすることで、ものづくり女子の創出につなげ、女性の社会進出の促進を図ってまいりたいと考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 松澤堅二議員。 ◆20番(松澤堅二君) ありがとうございます。女性の中でも特に心配になるのがシングルマザーと言われる方々であります。働きながら子育てを行うためには、生活できる収入と子育てのサポートなど総合的な支援が必要だというふうに思っております。綾瀬のスローガンで「子育てするなら綾瀬」ということでありますので、そのためにも女性が正社員で働ける環境をぜひつくっていっていただきたい、推進していただきたいとお願いをするところでございます。よろしくお願いいたします。 次に、農業関係でお聞きしたいと思います。今、一般的に農業における課題、これは担い手不足の解消、あるいは稼げる農業、所得向上の取り組みが必要だというふうに言われておりますが、綾瀬の将来を見据えて、農業の発展にはまずその担い手となる人の確保ができないと、具体的に前に進んでいかないと思っております。このことについてのお考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 稼ぐ農業に対する市の課題でございます。本市の農業を取り巻く環境は、都市化の進展と農業従事者の高齢化によりまして、担い手の減少、耕作放棄地の増加など大きく3点が挙げられるかと思います。議員のおっしゃるとおり、その中でも担い手の確保は、農業の継続性と今後の本市農業の発展に向けて喫緊の課題と私ども認識してございます。 この担い手の確保につきましては、平成28年度より、経営が不安定な就農直後の営農所得補償と住宅費助成を行う新規就農者確保支援事業を実施してございます。この事業の給付要件といたしましては、年齢が45歳未満の者、就農後5年以内の者、耕作面積が2反以上である者、所得が350万円未満の者などの要件が条件となります。支援の内容につきまして、就農直後の営農所得補償といたしまして、年額180万円を5年間給付いたします。ただし、市外在住者は年額150万円を5年間給付となります。住宅費助成といたしまして、市内在住者の賃貸に限り、月額5万円を3年間給付いたします。 新規就農者は、平成28年度は4名就農いたしまして、平成29年度、来年度は現時点で2名が就農を予定しております。今後も本市への就農のインセンティブとなる本制度を活用いたしまして、本市の農業の継続性と発展に向けて担い手の確保を図ってまいりたいと考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 松澤堅二議員。 ◆20番(松澤堅二君) ありがとうございます。他市に比べてインセンティブを高めて推進をされていること、理解をいたしました。政府でも経営安定化対策として、収入保険制度、これも検討されているようでございます。いずれにしましても、新規就農者が安心して入ってこられるような受け入れ環境の整備、さらに進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 それから、農業に関してもう1点、所信表明で6次産業化の推進というふうにうたわれておりました。どのようにこれを推進を図っていくのか、現状と今後の取り組みについてお聞きしたいと思います。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 市内の6次産業化の状況でございます。6次産業につきましては、農林水産物を生産するだけではなく、それを原材料として食品加工品製造販売やサービスにつなげるなど、地域の資源を有効活用いたしまして、生産者の所得向上のほか、1次、2次、3次産業が連結することによりまして、事業拡大や新たな雇用が創出されるなど、地域の活性化につながるとして、国においても積極的に奨励している事業でございます。本市におきましても、今述べました効果のほか、新たな地場産品などにより、綾瀬市の知名度向上と地域の活性化につながるものと考えてございます。 市内の状況でございますが、現在、4事業者が6次産業に参入いたしまして、事業展開をしてございます。重立った事業内容を紹介させていただきますと、とある養豚農家では、みずから生産した豚肉を加工いたしまして、自社の直売所やレストランで販売をしてございます。また、養鶏農家では、みずから生産した卵を加工いたしまして、プリンやケーキなどスイーツを自社の直売所で販売するなどして6次産業に取り組んでございます。この6次産業は、雇用の創出や交流人口の増加など、地方創生、地域の活性化にも有効な手段でありますことから、市内で6次産業を展開している事業者の御意見や成功事例などを聞き取りまして、それを研究し、新たな参入希望者への発掘とつなげてまいりたいと考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 松澤堅二議員。 ◆20番(松澤堅二君) ありがとうございます。この6次産業、今、部長がおっしゃいましたけども、収入の安定とかブランド化、また、中間コストの削減とか雇用の拡大、こういうところがうたわれているわけでございます。一方で、デメリットとして、法人化をしなきゃいけないとか、資金、また、衛生管理の問題があるとも言われております。いずれにしましても、綾瀬の地域に合った、そして、有効的な取り組みをできるようお願いをしたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、商業、観光関係についてお聞きしたいと思います。ロケ誘致事業は大変盛り上がっておりまして、綾瀬をPRするのに大きな役割を果たしていると思っております。今後もしっかりと取り組んでいただきたいと思っておりますけども、このロケ誘致の今後についてどのように考えておられるのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) ロケ誘致の今後についてでございます。この事業は、市民の方にロケ誘致の取り組みを知ってもらって、ロケの効果を御理解いただき、多くの方に御協力いただくことが重要であると私どもは考えてございます。そのため、今年度で3回目となりましたが、市民の方へロケ誘致の取り組み、ロケツーリズムによる地域振興についてのシンポジウムを開催いたしまして、多くの方に御参加いただいているところでございます。今後は、ロケの撮影状況、放映状況など最新の情報を発信できるよう、制作会社と調整を図りまして、市役所1階の市民ホールの掲示スペースを活用するなどして、情報の発信を強化してまいります。 また、ことし2月には、今まで市役所内で行われました撮影現場をもとに、ロケ地をめぐるツアーを実施いたしました。参加者からは大変好評をいただいたところでございます。今後、こうしたツアーを地域の消費拡大に結びつけていくため、市内のロケ地にロケ案内看板を設置いたしまして、市内各所のロケ地と市内のさまざまな観光資源や市内飲食店等をつなぎ合わせた新たなツアーによりまして、ロケ地を観光資源として活用し、交流人口の増加と地域の消費拡大を図りまして、商業を元気にしたいというふうに考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 松澤堅二議員。 ◆20番(松澤堅二君) ありがとうございます。私も1月でしたか、ロケーションのシンポジウムに出席をさせていただきました。すばらしい結果が出ているわけでありまして、本当に関係者の皆様に敬意を表したいと思っております。今後におきましては、今、部長が言われました持続可能な事業にするためには、やはりロケプラスアルファという部分、これをどうつくっていくか、これが大切になってくるんだろうと思っています。全く同じ考えでございますので、しっかりと進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それから、先日、観光まちづくりの組織設置準備委員会からの報告書が提出されたと聞いておりますが、この内容についてお聞きをしたいと思います。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 観光まちづくり組織についてでございます。本年度は(仮称)綾瀬市観光まちづくり組織の設立に向けまして、観光まちづくり組織準備委員会におきまして8回の会議を開催してまいりました。その中で、組織の設立の必要性、組織の体制、形態、事業内容等の検討を行い、組織設立提案書を策定いたしました。ことしの2月に市に提出されたところでございます。平成29年度は準備会へ移行いたしまして、提出された提案書をもとに事業計画や会費、予算、定款、そういった組織の実現に向けた検討を行ってまいりまして、平成30年度の組織設立を目指してまいりたいと考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 松澤堅二議員。 ◆20番(松澤堅二君) ありがとうございます。私も観光組織の必要性、以前に訴えをさせていただきました。これから検討して、30年度設立を目指すということでございました。よろしくお願いしたいと思います。今、価値観の多様化の中で、例えば工場夜景のツアーに参加する人がいる時代でありまして、いろんな可能性が考えられると思っております。ぜひ綾瀬の観光の価値を見つけ、また、つくり出す組織になっていただきたいと期待をしているところでございます。よろしくお願いいたします。 今までいろいろと農業、商業、工業についてお聞きをしてまいりました。近年、こういった産業の皆様の御努力で、徐々にこの綾瀬が注目を集めてきております。綾瀬ブランドというワードがより具体的になってきているというふうに思っております。以前にも質問をさせていただきました綾瀬市のブランド化、どのように進めていかれるのか、お聞きをしたいと思います。 ○議長(青柳愼君) 経営企画部長。 ◎経営企画部長(森林泰治君) 28年度におきましては、昨年7月から本市の知名度向上を初め、工業製品や農畜産物などの販路拡大、市内の産業活性化を目的といたしました活性化応援寄附金事業を始めたほか、本市に訪れる方をふやし、さらなる活性化を目指して作成いたしましたグルメ編、観光編などの6本のシティプロモーション動画を、先月からBS放送とかユーチューブ、ホームページ等を活用しまして情報発信してきたところでございます。 また、海老名市、座間市との連携で、3市エリアプロモーションにも取り組んでおりまして、今後、本市が活力と魅力あふれる都市となっていくためにも、シティプロモーションは大変重要なものであると考えてございます。 本市のブランド化に向けましては、市民の愛着や誇りが醸成され、綾瀬市が好きで住み続けたい、綾瀬はとてもよいところである、そういったことを市民みずからが市内外に発信するような状況となっていきますよう、29年度から3市エリアプロモーション戦略で明らかとなります本市の特色を踏まえまして、シティプロモーション指針の策定に取りかかりますが、市民を初め事業者、関係団体を加えた協議会におきまして、しっかりと時間をかけて議論し、本市のブランディングを組み立ててまいりたいと考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 松澤堅二議員。 ◆20番(松澤堅二君) ありがとうございます。まず、シティプロモーションの指針を作成するということでございました。その意味では、今後、本市のブランド形成を体系的につくっていくためには、多くの自治体が作成をしておりますが、綾瀬市の都市ブランド戦略、またあるいは方針の内容についてもぜひ御検討願いたいと思います。 それから、3つ目の地域福祉社会の実現については、前回に質問させていただきましたし、これ以降のことについては若干触れさせていただいておりますので、控えたいと思いますけども、今回、機構改革で、スポーツ課、また健康こども部も入れた、スポーツを通じて健康維持、また向上を目指すあらわれだと思っております。これからの具体的な施策に期待をしたいと思っています。 その上で1点、元気高齢者の調査分析を行う予定になっておりますけども、この内容についてお聞きしたいと思います。 ○議長(青柳愼君) 福祉部長。 ◎福祉部長(黒岩健司君) 元気高齢者の調査分析につきましては、桜美林大学の大学院老年学研究室との共同研究によりまして、高齢化率が市内で最も高いにもかかわらず、介護認定率が市全体より低い綾西地区を対象にアンケート調査を行い、綾西地区の高齢者が元気な状態を維持している要因を日ごろの取り組みや健康意識などから分析するとともに、比較のため、似たような地域を同様の調査を行うという予定にしているところでございます。その分析で得られた結果を他の地域でも実践できるよう、具体的な内容をホームページ等で全市的に広げていきたいというふうに考えております。 ○議長(青柳愼君) 松澤堅二議員。 ◆20番(松澤堅二君) ありがとうございました。この件については、私も以前にお話をさせていただきました。ぜひ、こういったデータをもとに市内の健康増進を図られると思いますが、さらにこの内容、すばらしいものがあれば、対外的に綾瀬モデルとして紹介できると思いますので、この件についてもしっかり検討していただいて進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。以上で終わります。 ○議長(青柳愼君) 以上で松澤堅二議員の質問を終わります。 次に、金江大志議員。  〔1番(金江大志君)登壇〕 ◆1番(金江大志君) 志政あやせの金江大志です。それでは、通告に従いまして随時質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。 まず初めに、市内産業のさらなる活性化に向けてについて質問をいたします。 現在はテクノロジーの発展とともに、さまざまな面において目まぐるしく変化している時代であり、それに対応していかなければなりません。これは仕事においても、現在存在している職種は、AI、ロボットの発展により減少していくことを懸念しなければなりません。また、それにかわる新たな産業を生み出していくことが必要な時代だと考えております。 綾瀬市といえば、政令都市に次ぐ県内第4位のものづくりのまちでありますが、それは守っていかなければなりませんし、今後のビジョンについても、時代の変化に対応した施策を考えていく必要があります。また、商業、農業についても同じであります。 そこで、施政方針でもありましたが、もう一度、市長の市内産業の活性化に向けた今後の方向性や考え方についてお伺いいたします。 次に、空き家対策と利活用について質問をいたします。 近年問題となっている空き家ですが、少子化が進み、人口減少が進んでいること、古い戸建てを取り壊して、土地を分けて新たな戸建てを建て販売することで、住宅件数がふえていること、また、アパートやマンションなどが増加していることから、空き家問題がさらに深刻化していくのはこれからであると考えております。それに向けて、各自治体の独自の取り組みが求められるところであり、今後の解決策を考えていかなければなりません。 また、行政と連携をとりながら、NPOや民間団体などにより、空き家対策に取り組んでいる地域もあります。空き家が放置されることで、崩壊の可能性、危険性、衛生的問題、犯罪の増加など、周辺住宅への悪影響もあります。 我がまちにおいても385件の空き家が確認されていると聞いておりますが、空き家の対策と利活用方法についてどのように考えて検討しているのか、市長のお考えや今後の方向性について質問いたしますので、よろしくお願いいたします。以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(青柳愼君) 答弁を求めます。市長。  〔市長(古塩政由君)登壇〕 ◎市長(古塩政由君) それでは、金江議員の御質問にお答えをいたします。 第1点目の市内産業のさらなる活性化に向けての御質問でありますが、活力ある持続可能な都市として、将来の世代が希望の持てる綾瀬市の確立を目指し、さまざまな取り組みを実施しているところでございます。本市産業の稼ぐ力の向上を図るため、農業、商業、工業の各分野において、それぞれの特色を生かし、産業の活性化を図ってまいります。 初めに、工業であります。私は、綾瀬の産業活性化の原動力は、県内第4位の企業集積を誇る工業であると考えております。市内の中小企業は、自動車産業で培われた高い技術力を持ち、バブル崩壊やリーマンショックなど幾多の危機を乗り越えてきた優良企業でありますが、少子・超高齢社会を迎えた今、企業の事業承継、技術承継問題など新たな課題を抱えつつあり、それを乗り越えていかなくてはなりません。そのため、引き続き本市の工業施策のエンジンである工業活性化コーディネーターによる市内企業の巡回訪問を継続し、企業のニーズ、シーズを把握するとともに、乗り越えるべき課題の洗い出しと、それを解決するための施策に取り組んでまいります。 平成29年度は、市内熟練技術者の持つ技術を他の市内企業技術者に習得・継承するあやせ工匠塾の開催、将来のあやせ工場を担う若手技術者のネットワークの構築と企業間連携につなげるあやせ工場合同入社式・合同研修会を実施いたします。また、女性の社会進出を促進するものづくり女子創出事業、市内企業の雇用を確保するため、高校などの進路指導担当者を対象とした市内企業見学会の実施、障害者雇用の促進と雇用の安定を図る企業と養護学校とのマッチング事業を行ってまいります。さらに、平成28年2月から運用開始いたしました工業データベースを活用し、市内企業の技術力、強みを情報発信するとともに、市内企業のビジネスチャンスの拡大につながる支援を実施してまいります。 こうした一連の取り組みにより、本市の特性である企業集積と技術力を生かし、ものづくり企業の稼ぐ力の向上を目指してまいりたいと思います。 次に、商業でございます。観光事業により交流人口の増加と地域の消費を拡大させて、市内の商業を元気にする取り組みは大変重要であると考えております。29年度は新たな施策といたしまして、従来の個店が行う本市にふさわしい商品開発の助成に加え、開発した商品をPRするためのイベント出店や、広告宣伝等販売促進活動に要する経費を助成するとともに、市内での創業者に対しては、設備等に要する経費の助成を行い、市内商店の販売力強化と本市での創業を促進してまいります。また、映画やドラマの撮影実績を生かし、ロケ地となった市内各所に撮影風景などを掲示した案内看板を設置し、本市の新たな観光資源として整備するとともに、案内看板にQRコードを表示し、スマートフォンを活用したグルメ紹介などにより市内飲食店等の誘客につなげてまいります。 このように、商業と観光を一体的に取り組み、交流人口の増加及び商業の活性化を図り、市内の商店を元気にしてまいりたいと思っております。 次に、農業への具体的な取り組みにつきましては、今まで大型店舗において農業者みずからによる店頭販売や、集客力の高い駅などでの広告活動の取り組みを行ってまいりました結果、綾瀬農産物は県内外にも知名度向上に大きな成果が出始めた状況であります。このように知名度向上に成果が出始めた今だからこそ、販売エリアの拡大を初め、さらなる知名度向上とブランド化を図るため、農業者みずからが実施する販売促進PR活動に要する経費の支援を充実してまいります。 また、綾瀬産農産物の知名度向上による市場オーダーに応えるために、農産物の生産性の向上と農作業の効率化及び安全を確保するための農道整備、さらに、老朽化した井戸ポンプの改修を行う早川春日原整備事業につきまして、県と協力し整備を実施してまいります。 ただいま申し上げました農業、商業、工業のさまざまな取り組みを着実に実践し、産業振興、雇用創出、市税確保といった地域経済の好循環を構築してまいります。 第2点目の空き家の対策と利活用についての御質問でありますが、人口ビジョンでも示しておりますとおり、今後ますますの人口減少、超高齢社会となっていく中で、適正な管理がされない空き家が増加すると考えております。 このような中、現在の空き家対策の進捗状況を報告させていただきます。昨年10月から市内空き家の実態調査に入っておりまして、その後、所有者の絞り込みを行った結果、戸建て空き家で385件ございました。平成25年に公表された住宅・土地統計調査の510件と比較しますと少ない数字となっておりますが、いずれにいたしましても、適正な管理がされていない空き家が増加いたしますと、都市としての活気やにぎわいのあふれる地域コミュニティの維持や、市民の皆様が安心して住み続けることができなくなり、人口の流出や、雇用、子育て環境、暮らしやすさなど都市としての魅力が減少していくものと思われます。 来年度につきましては、空き家の増加や不適正管理を抑制するために、空家特別措置法に基づく協議会を設置いたしまして、空き家の適切な管理や活用、特定空き家等に対する措置、住民からの相談への対応など、具体的な対策を盛り込んだ計画の策定を実施し、魅力ある都市づくりを目指してまいりたいと思っております。私からの答弁は以上でございます。 ○議長(青柳愼君) 金江大志議員。 ◆1番(金江大志君) 市長、御丁寧に御答弁いただきまして、ありがとうございました。それでは、再質問に入りますので、よろしくお願いいたします。 まず初めに、最初の市内産業のさらなる活性化に向けてについてなのですが、先ほどお話ししたように、これから人工知能やロボットが発展していく中で、今ある工業がどんどん変わっていくと私は考えています。そういった点に関しまして、市はこれからの工業が変わることに対して影響がどのようにあると考えているのか、お伺いいたします。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 人工知能、ロボット発展における本市企業への影響についてでございます。御承知のとおり、本市は県内第4位の企業集積を誇るものづくりのまちでございます。市内製造業の事業内容の特徴といたしましては、金属製品、輸送機と生産用機器が上位3業種を占めてございます。また、日産、いすゞを初めとした自動車産業の試作品を中心とした集積となってございます。本市の製造業の特徴及び企業規模から考えますと、試作の小ロットが中心であることから、量産に取ってかわる人工知能、ロボットの発展による影響は少ないものと考えてございます。 しかしながら、一方で、少子・超高齢化社会を迎えた今、市内中小企業の労働力の確保と生産性向上のために、ロボット導入を検討する企業も出てきてございます。これら企業に対しまして、連携先であるさがみはら産業創造センターとともに支援を行っているところでございます。具体的な取り組みといたしましては、ロボット導入を検討している企業に対しまして、同センターの専門員を派遣いたしまして、ロボット導入に必要な課題の洗い出しと具体的な解決策のアドバイスの支援を行っているところでございます。 ○議長(青柳愼君) 金江大志議員。 ◆1番(金江大志君) ありがとうございました。確かに、現在の市内の工業の特徴を考えると、影響は出づらいのかなと考えられます。ですが、今後のことを見据えると、先ほどからお話ししているように、例えば今まで人がやっていたところにロボットが入るとか、あとは、3DCADを使って設計に関しても人工知能が入って、かわりにやってくれるとか、そういったことになる可能性が高いのかなと考えておりますので、既にそういった検討をしていると思いますが、引き続きそういった考えを入れて進めていってほしいと思いますので、よろしくお願いいたします。 次に、ものづくり補助金の活用と実績について質問したいんですが、国を初め、県・市においてさまざまな中小企業向けの支援施策を展開しております。特に中小企業向けの補助金については、近隣市と比べて綾瀬市においては非常に手厚く支援を行っていると認識をしております。しかしながら、国・県の補助金等についてはメニューがとても多く、中小企業にはその支援内容が非常にわかりにくい状況でもあり、中小企業の持続的な経営を支援するためにも、それらの支援施策を活用することは非常に有効であると感じております。 そこで、ものづくり補助金と活用の実績についてお伺いをいたします。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) ものづくり補助金の活用と実績についてでございます。議員の御指摘のとおり、国や県関係の中小企業支援メニューは多岐にわたってございます。本市では、経済産業省の中小企業設備導入支援施策であるものづくり補助金を初めといたしまして、各種補助金のメニューについて、より多くの市内企業に御活用いただけるよう情報提供を行うとともに、申請書の書き方などの直接的なアドバイスも行ってございます。 具体的には、関東経済産業局、神奈川県中小企業団体中央会、市商工会及び協定金融機関と連携いたしまして、ものづくり補助金を初め、中小企業向けの補助金の説明会、個別相談等を平成26年度より近隣市に先駆けて実施してございます。これらの支援によりまして、制度が始まりました平成25年度から平成28年度までのものづくり補助金は、88社の企業が採択を受けてございます。設備導入を初めとした経営の革新を行っており、また、国等の補助金を活用する企業もふえてきてございます。 今後も引き続き、中小企業の経営基盤を強化するためにも、関東経済産業局を初めとした関係機関と連携いたしまして、国・県の支援メニューの活用を推進してまいる考えでございます。 ○議長(青柳愼君) 金江大志議員。 ◆1番(金江大志君) 補助金の実績と活用方法についてわかりました。ありがとうございました。 先ほどからお話ししているように、補助金についてはとても中小企業にはわかりにくいのが現状であります。私は、本来であれば、企業側がたくさんアンテナをあちこちに張って、行政が出している情報をキャッチしていかなきゃならないと考えております。ですが、補助金について市内企業が伝わりやすいようにすることで、市内企業の活性化につながるのかもしれないと思っております。なので、補助金についてどのように周知していく予定なのか、お考えをお伺いいたします。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 補助金制度の周知方法についてでございます。市の補助金制度や支援メニューは、市の広報紙、ホームページ、工業データベースへの掲載に加えて、協定金融機関を通じて市内各企業に周知してございます。また、国・県等の補助制度につきましては、非常に多岐にわたっておりますことから、個別案件ごとに相談を受けた企業に対しまして、市及び協定金融機関が情報提供を行うとともに、説明会等で周知を図ってございます。説明会におきましても、ホームページや工業データベース、協定金融機関を通じまして周知を行って、おかげさまで毎年多くの企業の方に御参加をいただいてございます。今後も協定金融機関を初めとした関係機関と協力いたしまして、市内中小企業の多くの方が補助制度を活用できるよう、広く情報提供を行ってまいりたいと考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 金江大志議員。 ◆1番(金江大志君) 工業に対して、我が市が他市と比べてとても手厚く支援を行っているということがとてもわかりました。工業に対する考え方について質問しましたが、工業のまちということもありますので、将来を見据えた施策、時代に合った施策をもっと考えていって、さらに強化していってほしいなと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。 続きまして、次の質問に入りまして、商業の活性化について質問をさせていただきます。工業においては、先ほどからお話ししているように、工業データベースを初め、さまざまな手厚い施策を行っておりますが、商業については、商業の情報発信をするためにどのような施策を検討しているのか、お伺いいたします。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 商業を活性化させるための情報発信等の検討についてでございます。光・食・文化の祭典では、29年度の開催に向けまして新たにホームページを作成しておりまして、イベント内容のほか、出店する飲食店等の店舗や商品情報を発信してまいります。このような情報発信の手段は、商業を元気にするためには有効であると考えますが、各個店の情報を行政で管理することは非常に難しく、また、情報収集することも難しい。そういったことの中で、団体等でこのようなホームページを立ち上げても、情報の取得や管理等で継続的な運営管理ができないという声も聞いてございます。そういう中で、しかしながら、現在検討を進めております観光まちづくり組織が設立された際には、市内の商業や観光につながる情報発信については、その組織が担うことも可能かなというふうに考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 金江大志議員。 ◆1番(金江大志君) ありがとうございます。それでは、市内の飲食店等を使うと、使った方がメリットになるような事業について検討はないかどうか、お伺いいたします。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。
    ◎環境経済部長(柏木正明君) 商店と連携したクーポン等の活用についてでございます。ことしの2月に開催いたしました市内の見どころと飲食店などをチェックポイントといたしました、自転車等でめぐるスタンプラリー「びゅ~っとあやせ」、こちらでは神奈川大学と連携いたしまして、今年度初めてスマートフォンアプリを活用して、店舗の位置情報やショッピングポイントで利用できる当日クーポンの発行を行いまして、商店への誘客につなげてまいりました。これはテストでございまして、今後につきましても、このようなアプリを活用して誘客につなげるクーポンの発行など、大学と連携してさらに研究を進めて、実用に向けて取り組みたいと考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 金江大志議員。 ◆1番(金江大志君) 今お話しになりました「びゅ~っとあやせ」なのですが、私も青年会議所のメンバーとしてお手伝いをさせていただきました。多くの方が参加しており、市外からも大勢の方が参加しているというお話をお伺いいたしました。大学と協力した店舗の近くに行くとクーポンが発行されるアプリということなのですが、とてもおもしろいなとそのときに感じておりました。こういった今までにない事業に挑戦していくことが市の発展につながると考えておりますので、また引き続きこういったことがあればよろしくお願いいたします。 また、協力している大学生の方も、綾瀬市に住んでいれば郷土愛が生まれるかもしれませんし、また、他市の場合、綾瀬市に思い出ができて、綾瀬市に足をまた運んでくれるといったことが起きるかもしれませんので、こういったことも引き続き行っていっていただきたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 先ほど話に挙がりました光・食・文化の祭典なんですけども、これは商業の活性化のために市と実行委員会が協力して行っていると聞いておりますが、具体的にどういった考えのもと行っているのか、お伺いいたします。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 光・食・文化の祭典についてでございますが、過去2回の開催では、このイベントを多くの人に知ってもらい、市外からの誘客につなげるために、市内外の飲食店を対象に出店をしていただいておりました。29年度は新たに本市の食をメーンといたしまして、出店は市内飲食店に限って開催する予定でございます。このイベントを通じまして市内飲食店を知ってもらい、イベント終了後も各店舗への来客につなげるためにも、出店店舗を紹介するマップを配布するなど、地域の消費を拡大させることで市内商業を元気にしてまいりたいと考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 金江大志議員。 ◆1番(金江大志君) サブタイトルが「Base side Festival」ということなので、基地の横で行っているお祭りということで、基地に対してはさまざまな意見があるため、さまざまな意見が言われているのかなと思います。私は基地も市の特徴の1つであると考えており、それをプラスとして考えて、地域資源として活用していってほしいと個人的に思っておりますので、そういった活用をしていってほしいなと思います。 また、先ほど松澤議員の質問でも出ましたが、観光まちづくり協会の準備委員会を立ち上げて準備をしているということなのですが、ABFもそうですが、市内にはさまざまなイベントがあります。例えば商工会の産業まつりであったりとか、青年部の花火大会等々多くのイベントがあり、それらのイベントは商業を元気にするという目的もあると思いますので、そういったイベントをどんどん行っていってほしいなと思いますので、よろしくお願いいたします。 また、そういったイベントの情報が共有できていないのか、日程がかぶったりすることがありますので、窓口を一本化するべきだと考えておりますので、観光まちづくり協会がそういったものになるといいなと考えております。また、綾瀬市の魅力を発信することも一番だと思いますが、市内の飲食店などもアピールできるものにしていってもらえれば、まちが元気になっていくと思いますので、よろしくお願いいたします。 次の質問に移ります。地域資源の活用方法について質問をいたします。今、市内を見ていますと、まだ未活用の土地なのかなと感じる土地が幾つか感じられるのですが、そういった土地の活用方法についてどのように検討しているのか、お考えがあればお伺いいたします。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 市内に未利用地が数多くあるという御質問でございますけれども、本市の都市計画は、いわゆる整備開発保全の方針を定めて、市街化区域と調整区域に区分をしている、線引きを行ってございます。市街化区域の未利用地につきましては、土地区画整理事業中のところを除いて、まとまった未利用地はございません。それで、議員さんの質問の未利用地というのが、調整区域側のほうのお話であれば、そちらのほうは、調整区域は市街化を抑制すべき区域ということで、なかなか都市サイドではさわれないエリアになってございます。そのような中で、農業上の土地利用であれば、そちらのほうで土地活用ができるエリアでございます。 ○議長(青柳愼君) 金江大志議員。 ◆1番(金江大志君) はい、わかりました。調整区域とか、さまざまな問題があると思いますが、そういった土地に関して、もっと活用していっていただければなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。先ほど井上議員からあったように、太陽光パネルをつけるのでもいいと思いますし、さまざまな方法があると思いますので、よろしくお願いいたします。 綾瀬市の魅力として、緑がとても多く、農業が盛んな点も魅力の1つであると思いますが、農業を支援するための施策について検討がどのようにあるのか、お伺いいたします。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 市内農業を活性化するための支援につきましてでございます。平成28年度は、綾瀬産農産物のさらなる知名度向上やブランド化を図るため、広報活動など販売促進PR活動に対する支援、体験型農園の開設支援、新規就農者の確保を図るための給付金を創設いたしました。平成29年度につきましては、加工品の販売など収益性の高い畜産経営が展開できる地域振興施設の整備を引き続き促進してまいりたいと考えてございます。また、発芽率の向上と種苗の安定育成につなげるため、農業者が共同利用いたします催芽器の導入について支援いたします。この催芽器の導入によりまして、直まきの場合では90%弱の発芽率がおおむね100%近くまで上げることができます。これによりまして、収量の増に加え、作物の大きさもそろうため、市場出荷時に優位になると考えてございます。 いずれにいたしましても、平成28年度に引き続き、大都市の駅構内へのポスターの張り出しなど綾瀬産農産物のPRによりまして、販売単価の引き上げや販路拡大に加え、収量増と品質向上を図る支援によりまして、農業経営基盤の安定につなげ、稼ぐ農業を推進してまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 金江大志議員。 ◆1番(金江大志君) 稼ぐ農業に向けてさまざまな施策をやっているということがわかりました。経済建設常任委員会でも質疑をしましたが、販売促進PRですが、とても好評だったと聞いております。農家の方がやれないようなことを市が支援する事業があるというのはとてもいいことだと思います。また、新年度に関しても新たな支援事業が検討されているということなので、引き続きよろしくお願いいたします。 続きまして、地域振興施設について質問をいたします。現在決まっている場所が市役所裏側に予定しているということで、もしスマートインターチェンジが開通した場合、藤沢方面に走っていくと、路線が逆になってしまうので、来客数が減ってしまうのかなと私は感じているのですが、そういった検討があったのか、お伺いいたします。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 地域振興施設でございますけども、今、市役所の北側で検討を重ねているところでございます。県道42号藤沢座間厚木線、いわゆる都市計画道路寺尾上土棚線ですけど、それの沿道ということでございまして、(仮称)綾瀬スマートインターチェンジの利用者が湘南方面、南のほうに向かい、それでまた戻るときに立ち寄っていただければということで考えてございまして、両方向から入れるような形での検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(青柳愼君) 金江大志議員。 ◆1番(金江大志君) 振興施設についてはまだ決まっていないものですので、深く聞いても仕方ないのかなと思いますが、今お話があったように、信号機をつけるなどして右折できるようにして、インターをおりて藤沢方面に進んでいっても、道路整備をして曲がることで、すぐ入れるようにしていく道路整備も必要だと思いますので、まだ決まっていないことですが、頭のどこかに少し入れておいてほしいなと思いますので、よろしくお願いいたします。 この振興施設なのですが、私がこの前聞いたのは、家畜を入れる可能性があるというか、検討しているということなのですが、においについてどう対応していくのか、お伺いいたします。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 地域振興施設の臭気対策につきましてでございます。整備する施設の内容は、今後、地域振興施設等整備検討委員会で協議してまいりますので、現在のところ具体的な計画には至ってございません。しかし、家畜などが集合する施設を整備する場合には、当然のことながら臭気の問題が出てまいりますので、近隣住民の方や施設利用者に配慮した施設となるよう、国や県と連携いたしまして、農業者とともに、先進県や先進国などの事例を参考にしながら調査・研究してまいります。 ○議長(青柳愼君) 金江大志議員。 ◆1番(金江大志君) 先進国を参考にして調査・研究が行われているということがわかりました。綾瀬市、ゆるキャラ「ブタッコリ~」でも使われているように、豚が有名でありますので、におい対策、臭気対策が万全にされていればとてもいい事業だと思います。また、こういった場所があると、食や命の大切さを感じられるものでもありますので、引き続き検討していってほしいなと思いますので、よろしくお願いいたします。 これはまだ始まっていない事業なので、検討を重ねている段階だと思います。現段階でいいので、振興施設の運営方法についてどのように検討しているのか、お伺いいたします。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 地域振興施設の運営方法でございます。施設が道路附帯施設である駐車場と、それから、それに接続する地域振興施設ということで、2つの施設がございます。それで、道路附帯施設のほうはもともと公設でございますけども、それを公設公営にするのか公設民営にするのかという議論になろうかというふうに思います。それから、地域振興施設についても、これはいろいろ議論があるところでございますけども、公設民営にするのか民設民営にするのかというような議論になろうかというふうに思います。また、両方あわせて施設全体をどういう形で民営化していくかというような検討を重ねているところでございます。 ○議長(青柳愼君) 金江大志議員。 ◆1番(金江大志君) ありがとうございます。先日、地域振興施設について、太田市の「道の駅おおた」の方が来られまして、勉強会に参加させていただきました。その「道の駅おおた」に関しては民間が入っていることだと思いますが、綾瀬市の地域振興施設については、運営者についてどのように検討しているのか、お伺いいたします。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 今の御質問は、先ほどの運営方法と同じように議論を重ねている最中でございますけども、施設整備検討委員会へ経営者としての専門的知識や経験をお持ちの方に参画をしていただきまして、事業者、運営者のどういう方がいいのか、どのような方法がいいのか、そういうものを議論を重ねてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(青柳愼君) 金江大志議員。 ◆1番(金江大志君) 運営者の策定はとても大事だと思いますので、進捗状況を教えていただけたらありがたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。 また、先ほど古市議員の質問でもありましたが、動物と触れ合える施設は難しいということがわかりました。理由は、先ほどの質問の中で、複数の動物が入ることが難しいということだったと思いますが、例えば家畜を入れて、豚や鶏を入れる場合、子豚やひよこなどと触れ合うものは、もしかしたら大丈夫な可能性があるのかなと感じておりました。費用面においても、家畜の施設の附属の施設という形であれば、新たに飼育する方を入れる必要もないと思いますので、そういった検討もしていっていただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。 続きまして、御当地グルメ、特産品について質問をさせていただきます。現在とんすきメンチがありますが、今後改良していく考えはあるのか、お伺いいたします。というのも、以前視察で行った広島県竹原市の竹原バーガーというものがとてもよかったんですね。バーガーにすることで、ハンバーガーをバンズに挟んで、タケノコが入っていたんですけども、バンズに挟むことにより付加価値がついて、販売店舗さんの利益がアップするのかななんて感じました。そういった点があったので質問させていただきました。御回答お願いいたします。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) とんすきメンチの改良についてでございます。昨年4月から販売を開始いたしまして、多くの方に御購入いただき、好評を得ておりますとんすきメンチでございますが、さらに普及・発展させるために、とんすきメンチを活用したバーガーや定食など、とんすきメンチに付加価値をつけた新たな商品開発について進めてございます。バーガーにつきましては、先ほどの観光のシンポジウムの中で試食として一度提供させていただきまして、好評をいただいたところでございます。今後につきましても、とんすきメンチ本体の改良を含めた中で、新製品について研究をしてまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 金江大志議員。 ◆1番(金江大志君) では、研究をお願いいたします。とんすきメンチなのですが、販路拡大計画と、それによりどのぐらいのメリットが生まれると検討しているのか、もし販路拡大計画があれば教えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) とんすきメンチの販路拡大計画についてでございます。あやせとんすきメンチを多くの方に食べてもらい、PRしていただくためにも、販路の拡大は必須であると私ども考えてございます。昨年、商工会で実施いたしました販売希望アンケート調査では、32店舗からの販売希望の回答をいただいてございます。これを受けまして、販売店の増加に対応する生産体制を確立するための調整を経まして、今月、商工会等におきまして正式に販売店の募集を開始したところでございます。また、販売店がふえることで、各店舗の個性を生かしまして、とんすきメンチを活用した新しい商品も生まれることを期待しているところでございます。単純に、今の販売単価から原価を引いて、粗利益として、仮に32店舗が販売をしていただくというようなことになれば、あくまでもこれは過去の実績の粗利益となりますが、1,400万円強というようなことが粗利益として上がってくるのではないかなと計算上はなります。以上でございます。 ○議長(青柳愼君) 金江大志議員。 ◆1番(金江大志君) 拡大計画についてはわかりました。また、販売店を募集して販路を拡大しているということもわかりました。それで、みしまコロッケなんですが、三島市でコロッケをコンビニエンスストアなどで販売したという成功例があるという話を以前シンポジウムでお伺いいたしました。そういったことであったりとか、例えばとんすきメンチを冷凍してネット販売をするなどということがあると思いますので、そういった検討も、通告していない質問はいたしませんが、そういった考え方も入れていただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。 次に、ほかにも御当地グルメのようなものを検討していれば教えていただきたいので、お願いいたします。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) その他の御当地グルメの開発についてでございます。市内商業を活性化させるためにも、商工会と関係団体とが連携いたしまして、とんすきメンチに次ぐ第2、第3の新たな御当地グルメ、特産品の開発について現在研究を行ってございます。以上でございます。 ○議長(青柳愼君) 金江大志議員。 ◆1番(金江大志君) ありがとうございました。市内産業についてさまざまなことをお伺いいたしましたが、引き続き市内産業が活性化していくようによろしくお願いいたします。 次の質問に入ります。空き家対策と利活用についてですが、まず初めに、空き家対策の推進方法について、先ほど市長答弁をいただきましたが、もう少し具体的なことを教えていただきたいと思いますので、お願いいたします。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 空き家対策でございます。本年度の空き家の実態調査をもとに、平成29年度は空家特別措置法に基づきます協議会を設立いたしまして、空き家等の適切な管理の促進、利活用の促進、特定空き家への対処事項、住民相談対応や対策実施体制など、空き家に関する対策を総合的かつ計画的に実施するための計画を作成してまいります。 ○議長(青柳愼君) 金江大志議員。 ◆1番(金江大志君) 協議会を設置するということですが、この協議会については、本会議の質疑の中で三谷議員から質疑がありましたので、質問いたしませんが、進展があったら教えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 また、冒頭でも少しお話をしましたが、これからどんどんさらに空き家問題が進行していくのかなと考えております。10年後、20年後など今後空き家が増加していくことを考えたときに、どのように対応していくと考えているのか、お伺いいたします。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 今年度、実態調査を実施させていただきまして、戸建ての空き家が385件という結果でございます。それで、10年後という部分がなかなか予測しづらい部分はございますが、現在、アンケート調査等も実施をして、現時点では集計中でございますが、今後とも所有者の意向を把握しながら、現実的な対応ができるように努めてまいりたいと考えているところでございます。また、空き家の発生の抑制といたしまして、特別措置法の中で、空き家の譲渡所得税控除3,000万円がございまして、本市でも4名の方が利用されているということがございます。このような対策のPRをして、今後、空き家が出ないような形、それから、一方、空き家の利活用の手法なども御紹介をしてまいりたいと考えてございます。そのようなことで、新たな空き家の発生をしないように推進をしていきたいというふうに考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 金江大志議員。 ◆1番(金江大志君) 空き家対策についてはわかりました。ありがとうございました。今お話に出た利活用についてなんですが、どのように考えているのか、具体的にお願いいたします。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 空き家の利活用ですけども、不動産業界の方、それから、司法書士会等の団体の方から、活用方法について御協力をいただけるお話をいただいてございます。その方々が空き家の所有者への利活用相談会等を開催して、貸し家とか売却などに進んでいくというようなことで、利活用を図ってまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(青柳愼君) 金江大志議員。 ◆1番(金江大志君) 相談会をしているということですが、コンサルタントなど専門家を入れていくというような検討はあるのか、お伺いいたします。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) ただいまお答えしたように、不動産関係の方々との連携によりまして、そういう不動産流通市場への誘導を図っていきたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(青柳愼君) 金江大志議員。 ◆1番(金江大志君) 不動産業が入るということだと。民間が入るのはいいことだと思いますので、引き続きそのままよろしくお願いいたします。例えば市が空き家を買い取って運営する、または民間に委託をして運営してもらうといった検討はあるのか、お伺いいたします。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 市がやはり買い取るということになりますと、公共施設マネジメントの基本方針で、公共施設をふやすということがなかなか今難しい部分でございます。そういう中で、民間の事業者さん、各種団体さんのみずからの利用の部分で活用される分には構いませんけども、公共がという部分ではちょっと難しいかなと思います。 ○議長(青柳愼君) 金江大志議員。 ◆1番(金江大志君) では、最後に1つだけ質問いたします。そういった空き家を地域コミュニティの場として活用していくのはどうかなと思います。何か検討があるのか、お伺いいたします。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 今お答えしたとおり、やはり公共施設ということではなくて、そこの地域の中で、地域の方々が所有して活用していくということは考えられるのかなというふうに思いますが、公共施設としてということになると非常に難しいかなというふうに思ってございます。 ○議長(青柳愼君) 金江大志議員。 ◆1番(金江大志君) 難しいということと検討がないということがわかりました。そういった空き家を利活用するために、例えば今ロケに力を入れていると思いますので、ロケ地として活用したりとか、また、海外から来た方に利用してもらえる施設であったり、例えば子供たちが勉強するスペース、また、仕事をするスペースとして貸し出すなどということもあればいいのかなと私は考えております。また、地域コミュニティの集まる場としてであったりとか、ママ友などが集まる場所として貸すのもいいのかなと思っております。そういったことを検討していって、利活用についても考えていっていただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。以上で私の質問を終わります。 ○議長(青柳愼君) 以上で金江大志議員の質問を終わります。 ────────────────────────── ○議長(青柳愼君) この際、暫時休憩いたします。 午後2時38分 休憩 ────────────── 午後2時55分 再開 ○議長(青柳愼君) 再開いたします。 ────────────────────────── ○議長(青柳愼君) 次に、齊藤慶吾議員。  〔2番(齊藤慶吾君)登壇〕 ◆2番(齊藤慶吾君) 志政あやせの齊藤慶吾でございます。ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして2点の質問をさせていただきます。 まず1点目は、子育て支援についてでございます。 古塩市長の初予算となる3月議会では、充実した子育て支援事業が盛り込まれ、大いに期待をしているところでございます。最近、子育てをされる方々とお話をする機会がございました。そのお話の中で、子育てをするだけでも大変なのに、子育て支援の窓口が多くてわかりづらい、あるいは面倒だ、綾瀬市の子育て支援を知らない、わかりづらい、そういった御意見をいただきました。 そこで質問させていただきます。多くの子育て支援事業を行っている本市だからこそ、子育てしやすい環境をつくることが急務であり、そのためには子育て支援窓口の一元化や情報の集約、発信をするなど、子育て世代の利便性の向上が必要であると考えますが、その取り組みについてお尋ねをいたします。 2点目は、(仮称)綾瀬スマートインターチェンジについてでございます。3月11日に下原橋の工事が始まりましたが、改めまして、現在の工事の進捗状況についてお尋ねをいたします。 以上2点、よろしくお願いいたします。 ○議長(青柳愼君) 答弁を求めます。市長。  〔市長(古塩政由君)登壇〕 ◎市長(古塩政由君) それでは、齊藤議員の御質問にお答えをいたします。 第1点目の子育て支援についての御質問でございますが、一昨年から人口減少局面を迎えている中におきましては、昨年2月に策定いたしました綾瀬市まち・ひと・しごと創生総合戦略の基本目標の実現に向け、子育て家庭の経済的負担の軽減や子供の成長段階に応じた支援、育児や子育てに必要な情報の積極的な提供などにより、地域に子供たちの声があふれるような環境づくりに取り組んでいくことが必要であると考えております。特に29年度予算におきましては、小児医療費助成の拡充や子育て用品購入費助成等による経済的負担の軽減に加え、5歳児発達相談事業や子育て世代包括支援センターの設置により、出産、子育てに対する不安の解消や育児に関する適切な助言を行うなど、「子育てするなら綾瀬市」を実感していただくための取り組みをさらに進めることとしております。 御質問にありました窓口の一元化についてでありますが、現在、子育て支援課を初め保健医療センター、青少年課、教育委員会などが子育て家庭への支援事業に取り組んでおります。それぞれの支援メニューが多岐にわたっていることに加え、子供の成長段階に応じた適切な対応が必要であり、専門的な知識や関係機関との連携が不可欠となってまいりますので、窓口の一元化については難しいものと考えております。今後とも庁内での情報共有をさらに深めながら、自治会や関係団体等、地域とも一体となった子育て支援の充実に取り組んでまいります。 また、わかりやすい情報の提供につきましては、これまでも広報紙やホームページへの掲載のほか、イベント情報の安全・安心メールでの配信、窓口での制度パンフレットの配布などに加え、妊娠から出産、子育てに関する手続や支援、相談、医療機関等が掲載された「あやせ子育てハンドブック」を作成し、母子手帳交付時やお子さんのいる世帯の転入時にお渡しするなど、より多くの子育て家庭に最新でわかりやすい情報をお届けできるよう努めているところでございます。 今後におきましても、子育て支援策のさらなる充実とあわせまして、子育て支援センターを中心に、地域育児センターや地域での子育て関連団体とも連携しながら、子育て世帯にわかりやすく、かつタイムリーに情報発信できるような体制づくりを進めてまいりたいと考えております。 第2点目の(仮称)綾瀬スマートインターチェンジについての御質問でございますが、スマートインターチェンジにつきましては、平成25年6月に高速道路国道法の連結許可を取得し、神奈川県、中日本高速道路株式会社、綾瀬市の3者によりまして、現在事業を実施しております。同年7月には、3者における役割分担と費用負担区分を定めた基本協定を締結し、事業に着手しております。この協定によりまして、設計及び工事につきましては中日本高速道路株式会社、用地の取得につきましては綾瀬市が担うこととなっております。 事業の進捗といたしましては、用地取得の契約率が約75%となっており、今年度中には全ての契約ができるよう、引き続き権利者の方々へ丁寧に説明をしてまいります。中日本高速道路株式会社が実施しております工事につきましては、現在、下原橋のかけかえ工事を行っており、3月11日に東名高速道路を夜間通行どめにし、旧橋を落橋したところでございます。また、本体工事につきましては、昨年12月に請負業者と契約し、着工に向け準備を行っているところであると聞いております。今後につきましても、平成29年度末の開通を目指し、3者で連携し、鋭意進めてまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございます。 ○議長(青柳愼君) 齊藤慶吾議員。 ◆2番(齊藤慶吾君) 市長、ありがとうございました。それでは、順次再質問をさせていただきます。 平成29年度予算の概要版の40ページになりますけども、こちらに「出産・子育て環境の向上」として、所管課の主な施策が記載されております。市長の話にもありましたけども、この中だと主な施策だけでも、子育て支援課を含めて7つの課で子育て支援を行っているということで、それらを踏まえると、なかなか窓口の一元化というのは難しいというお考えは理解をいたしました。 それでは、先ほど、子育て支援を連携して取り組んでいるというお話がございましたけれども、具体的にはどのような支援事業を行っているのか、お尋ねをいたします。 ○議長(青柳愼君) 市民こども部長。 ◎市民こども部長(大浦猛君) 子育て支援事業における連携ということでございますけども、育児や子育てに関する相談から保育所等への入所、医療費助成、貧困対策に至るまで、非常に幅広く専門的な対応が求められておりまして、必要に応じて庁内や関係機関と連携しながら対応しております。例を挙げますと、軽度の発達障害児支援や虐待リスクの軽減に向けましては、乳幼児健診の結果や面接記録等の情報をデータベース化しました妊産婦・乳幼児健診等情報管理システムを活用した横断的な情報共有でありますとか、庁内関係各課によりますケース検討会の開催に加え、保育園や学校での生活状況の確認、児童相談所等の関係機関との調整会議を開催するなど、包括的で継続的な支援に努めております。また、子供の貧困対策では、相談内容によりまして、生活困窮者自立支援担当につなぐことや、教育委員会等との情報共有を図るなどの連携を図っているところでございます。 ○議長(青柳愼君) 齊藤慶吾議員。 ◆2番(齊藤慶吾君) 多くの関係機関との連携が重要であるということを理解いたしました。 それでは、10月1日に開所を予定しております保健福祉プラザ内、ここに子育て世代包括支援センター、こちらが開設を予定しておりますけども、こちらでの子育て支援の連携はどのように行う予定でしょうか。 ○議長(青柳愼君) 市民こども部長。 ◎市民こども部長(大浦猛君) 10月に開所いたします保健福祉プラザには、妊娠・出産から子育て期までの切れ目のない相談支援を行います子育て世代包括支援センターとあわせまして、育児の悩みや相談、交流の場の提供、地域の子育て支援団体とのネットワーク化を推進いたします子育て支援センター、さらには、子育て世帯を援助会員が支援するというファミリーサポート事業の受け付け窓口が入ることによりまして、これらの連携を強化することで、妊娠期から小学校就学前までを中心とした総合的な相談支援体制が構築できるものと考えております。 ○議長(青柳愼君) 齊藤慶吾議員。 ◆2番(齊藤慶吾君) ありがとうございます。今の部長のお話ですと、就学前、お子さん、いわゆる小学校に入る前の方々の総合的な窓口をこの子育て世代包括支援センターで行っていくと。一元化に向け取り組んでいくということでよろしいですかね。ありがとうございます。これからの運用ということですので、市民の皆様、職員の皆様、声を集約していただきまして、また、窓口業務というのはいろいろ業務があると思いますけれども、そういった内容を精査していただいて、本当の意味での18歳以下の子育て支援のワンストップ拠点、これをぜひ目指していただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 それでは、先ほどの説明の中で、子育て団体とのネットワーク化とありましたけれども、具体的にはどのようなことでしょうか。 ○議長(青柳愼君) 市民こども部長。 ◎市民こども部長(大浦猛君) 保健福祉プラザ内に設置いたします子育て支援センターには、市内3カ所の支援センターの中核機能といたしまして、市内に行う移動サロンの開催のほか、民間保育所が運営いたします地域育児センター、また、子育てサークルなどとの情報交換や交流を促進いたしまして、地域や社会全体で子育て世帯を支える仕組みを構築してまいりたいと考えております。また、29年度には子育て支援団体との共同事業によります、育児中のお母さんの自己表現や交流の場を提供することを目的といたしましたママフェスタを開催する予定としております。以上でございます。 ○議長(青柳愼君) 齊藤慶吾議員。 ◆2番(齊藤慶吾君) 子育て世代の交流を図ることはとても重要だと思います。皆様の御負担を軽減するばかりではなく、こういった場数をよろしくお願いしたいと思います。こういった声を集約していくこと、非常に重要だと思いますけれども、その中で窓口についての質問を終わらせていただきます。 それでは次に、先ほど市長のお話にもありましたけども、最新でわかりやすい情報提供についてお尋ねをしていきます。メーンになってくるのはやはり市のホームページになると思いますけれども、そのほかに現在綾瀬市で行っている情報提供では、子育てハンドブック「陽だまり」、そして、子育て情報メール配信サービスがあると思われます。まず1点目、子育てハンドブック「陽だまり」、こちらの活用状況についてお尋ねをさせてください。 ○議長(青柳愼君) 市民こども部長。 ◎市民こども部長(大浦猛君) 平成27年1月に作成いたしました現在の「あやせ子育てハンドブック」では、子育てに関する情報を持ち運びしやすいように、A5サイズで1冊にまとめ、妊娠から出産、保育所や幼稚園の利用、小学校総合案内、医療機関などの情報を網羅したものとなってございます。現在、妊娠時の母子手帳交付時や、児童手当等でお子さんのいる世帯が窓口に来られた際にお渡ししており、ホームページでも閲覧が可能となっております。 ○議長(青柳愼君) 齊藤慶吾議員。 ◆2番(齊藤慶吾君) 私も拝見いたしましたけども、非常に持ち歩きのしやすいブックタイプで、非常に見やすいという御意見を聞いております。ただ、ブックタイプというのは情報が劣化する、あるいは情報はこちらのほうに発信することができないといった欠点もありますけども、今、市のほうでは電子版、こちらを用意していただいておりまして、常に最新の情報などは掲載をしていただいているという気遣いをしていただいておりますので、ぜひこちらも、ブックタイプのほうがいいという方も結構いらっしゃるそうなので、御利用していただきたいと思います。ただ、パソコンですとページを指定して見ることができるんですけども、iPadあるいはスマホですと、これ、55ページぐらいあるんですけども、なかなかそのページに行き着くまで、ページにすぐリンクできないんですね。こういったちょっと欠点がありますので、そういったところを、ちょっと費用面もかかると思いますけど、もしできるのであれば直していただきたいなと思います。 それでは続いて、保健医療センターの行っている子育て情報メール配信サービス、こちらの内容についてお尋ねをいたします。 ○議長(青柳愼君) 市民こども部長。 ◎市民こども部長(大浦猛君) 保健医療センターで運用しております子育て情報に関するメール配信サービスでございますが、スマートフォンやパソコンで見ることができるサイトで、お子様のニックネームと生年月日を入力することにより、予防接種や健診スケジュールを自動的に作成し、スケジュールに合わせたお知らせメールを配信する配信機能に加えまして、医療機関の検索、子育てに関する相談、教室、手当てや医療費助成などにリンクした情報サイトを備えております。そのほかにも、綾瀬市からのお知らせや現在流行している感染症情報等を年齢を指定してプッシュ通知する機能を備えておりまして、最新の情報を提供することが可能となっております。以上でございます。 ○議長(青柳愼君) 齊藤慶吾議員。 ◆2番(齊藤慶吾君) これ、ごらんになった方がいらっしゃるかと思います。子供の予防接種のメールだけでなくて、部長のお話のあったとおり、市内の病院ですとか、近隣の病院までも検索できる。しかも、トップ画面が非常にボタンが大きくて、見やすくてわかりやすいんですね。今の若い世代の方には非常に受け入れやすいというふうに思います。そんな中、活用状況ですとか、評判についてお尋ねをいたします。 ○議長(青柳愼君) 市民こども部長。 ◎市民こども部長(大浦猛君) メール配信サービスの利用状況でございますが、本年3月1日時点で1,342件の方の登録をいただいております。新生児のいる世帯には生後2カ月からの予防接種のお知らせとあわせまして、このサービスの利用案内を行っており、サービス開始から現時点までゼロ歳児での登録状況は約7割となってございます。また、サイトの閲覧数は月平均1万件程度となっておりまして、利用者である保護者の方からも、予防接種の受ける時期がわかりやすくなったというような御意見はいただいております。今後ともこの子育て情報メール配信サービスをより多くの子育て世帯の皆様に活用していただけるように、妊娠届け出時や新生児訪問の際にもしっかりPRするなど、周知に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(青柳愼君) 齊藤慶吾議員。 ◆2番(齊藤慶吾君) 7割という方が御登録されているということで、非常に充実したサービスであることが理解できました。保健医療センターの方々の努力もあると思うんですけども、本当にここまで認知をされているということに敬意を払いたいと思います。できましたら、先ほど部長のお話もありましたけども、がん検診ですとか、成人の方も使えるようなサービスになっていると思います。市のホームページのトップのところに「ネットでサービス」という欄がございます。ここには安全・安心メールであったり、ネット系のサービスを提供するものが張りつけられているんですけども、ここにぜひリンクボタンを作成していただいて、さらに利用促進をお願いしたいと思います。要望でお願いします。 この子育てハンドブックと子育て情報メール配信サービスというのはそれぞれ特徴があると思いますので、今後も市民の皆様の声を聞きながら活用をお願いしたいと思います。 それでは、市のホームページについてお話をさせていただいて、その後に質問させていただきます。ホームページということなので、実際画面がありませんので、説明がわかりづらい点もあると思いますけども、なるべくわかりやすく御説明するようにいたします。よろしくお願いします。 自治体のホームページというのは全般、綾瀬市の問題だけではございませんけれども、わかりづらいと、使いづらいといった御意見があるのは皆様も御存じだと思います。そんな中、今回は本市の子育て支援のページについての課題を指摘させていただきます。 今、市のホームページで子育てに関する情報を見る場合は、市のトップ画面があります。その中に「市民向け」というアイコンが、ボタンがあります。その中の「子ども」というボタンを押す方法ですね。その方法と、あと、トップ画面の「くらしのイベント」、ここから「結婚・離婚」、これが1つのボタンです。「子育て・教育」、これも1つのボタンです。「妊娠・出産」、これも1つのボタンです。この3つのボタンを押す方法の二通りがあると思います。 その初めの「市民向け」のボタンを押した場合、目次の分類がないんです。先ほど説明いたしましたハンドブック「陽だまり」、あちらではたしか13項目にわたって分類をされているんですけれども、さらに難しいというか、わかりづらくしているのは、6つの階層に分かれています。これは後でまた説明をしますけども、あらかじめ何か知っている事業であったり、知っている施設などを検索する場合は簡単なんですけども、ただそれらを見ていく場合、非常に探しづらい、わかりづらいです。ちょっと言いにくいんですけども、これはホームページとしては典型的なわかりづらいお手本と言えると思います。それと、子育て情報メール配信サービス、あとは生涯学習課であったり、綾瀬市は子育て事業はかなり多くやられていますので、それらを集約できていないという、そういった点もあります。 市のホームページでは、トップ画面、そこから、先ほども言いましたけども、6つの階層でできていますので、具体的に言いますと、トップページがあります。次が「市民向け」を押します。その中に「子ども」というボタンがあります。その次に「子育て」というボタンがあって、またその次に「子育て」というボタンがあって、そこにやっと、先ほど説明しました「陽だまり」、こちらが出てくるわけです。こういった階層の問題、それと、先ほど言いました分類、こちら、カテゴリーとも言いますけども、分類がなかなか分けることができていないといったことが最大の課題であると思います。あるサイトでは、これらの子育て事業について7つのカテゴリー、項目に分けて掲載をしておりますけども、それについてはまた研究をしていただきたいと思います。 それと、トップ画面の「くらしのイベント」、あちらのほうでは生活シーンを3つに分けていただいて、それぞれ入っていくんですけども、その後が分かれていないんですね。またばらばらになっていて、施設であったり、市の問題といいますか、例規集ですとか要綱、委員会、そういった普通の市民の方が見ないような情報が子供とかのところに入っていると、それだけでも見づらいということだと思いますけども。 そういったことから、ほかの自治体を見てみますと、そういった項目を整理するとか、今言った生活シーンを整理する、これは同時にやっているところが多いです。あとは、先ほど6つの階層と言いましたけども、トップ画面から1クリック、2クリックで自分の知りたい情報が見つかる、そんなような、階層を少なくするといった取り組みもやられております。 それと同時に、なかなか市のホームページというのはとっつきにくいというんですかね。それとあわせて、ホームページ内に独自の支援サイトを作成するですとか、あるいは民間のソフトであったり、情報発信、綾瀬市で言えば安全・安心メールのような、ああいったものを活用して最新の情報を発信するということが見受けられます。 また、子育て支援については最近国や県も非常に積極的に行っておりまして、特に相談業務については、妊娠、出産、子育て、発達障害、ひとり親、虐待、女性向けの問題、DVなど、こちらでのインターネットあるいは電話相談なども受け付けております。何らかの問題で、綾瀬市で相談できないような事情のある方でも、こちらで相談を受け付けることもできますし、市の方々、綾瀬市に住んでいる方の御意見は全部集約したいという御意見もあると思いますけども、市の職員の方々の負担を軽減するような、そんなこともできるかと思います。 先ほど安藤議員からちょっと御指摘がありましたかながわ子育て応援パスポート、今度県のほうへ移行するというお話がございましたけれども、これについては以前、私、消防団応援のお店というお話をさせていただきましたけども、あれも県の事業なんですね。ああいう県の事業を、消防署のホームページを見ていただくと、リンクしていただいているんですね。こういうちょっと心遣いというんですかね。こちらのかながわ子育て応援パスポートが県のほうでやられているということでございますので、そういったリンク、御案内をぜひお願いしたいと思います。 それでは、ここで質問させていただきます。県下でもトップクラスの本市の充実した子育て事業や最新の情報とともに、子育てをされる方々のネットワークや、県や国、民間のサービスなど子育ての役に立つ情報を集約し発信するような子育て支援サイトを今後作成するようなお考えはありませんでしょうか。
    ○議長(青柳愼君) 市民こども部長。 ◎市民こども部長(大浦猛君) 子育て支援に関する情報につきましては、市民の方にわかりやすく、また、タイムリーに提供することが非常に大切であると考えておりまして、現在、本市のホームページでも「子育て・教育」というカテゴリーを中心に、できるだけ子育て支援に関する情報を集約するようには努めているところでございます。しかしながら、議員からのお話もありましたとおり、なかなか目的の情報に達しにくいというような御意見もお聞きしているところではございますので、今後におきましては、現在運用しておりますホームページやメール配信のより効果的な運用方法につきまして見直しを行いながらも、子育て支援に特化したようなポータルサイト、こういったものの開設についても、費用対効果などを検証しながら、29年度以降充実してまいります子育て支援策が子育て世帯にしっかり伝わるような情報の発信方法について検討を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(青柳愼君) 齊藤慶吾議員。 ◆2番(齊藤慶吾君) 御理解をしていただきまして、ありがとうございます。前向きに検討をしていただけるということで、感謝をいたします。ぜひ迅速な対応をしていただきまして、先ほど松澤議員からもお話がありましたけども、高速道路の横断幕に掲げてある「子育てするなら綾瀬」、これが誇大広告でないことをぜひ証明していただきたいと思います。よろしくお願いします。 それでは、2点目の質問に移りたいと思います。(仮称)綾瀬スマートインターチェンジの件ですけども、インター用地の取得と工事の詳細な進捗状況についてお尋ねをいたします。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) (仮称)綾瀬スマートインターチェンジの進捗状況でございます。先ほど市長答弁の中でもお答えをしてございますが、市が担ってございます用地取得につきましては、面積ベースで約75%、それで、移転を伴います企業が19社ございますけども、そのうち16社と契約が済んでございます。工事につきましては、中日本高速道路株式会社が担ってございますけども、ことしの1月29日から綾瀬郵便局前の下原橋を含みます周辺の市道で通行規制を開始してございます。また、先週ですけども、3月11日に東名高速道路の横浜町田インターチェンジ─海老名ジャンクション間を夜間通行どめにいたしまして、下原橋を落橋させたところでございます。一方、インターチェンジの本体工事につきましても、昨年12月に請負業者さんと契約をしてございまして、現在は工程調整や現場事務所の設置など、工事着手に向けた準備を行っているところというふうに聞いてございます。 ○議長(青柳愼君) 齊藤慶吾議員。 ◆2番(齊藤慶吾君) ありがとうございます。市民の方から、本当に29年度の開通ができるのか、少々不安の声も届いております。(仮称)綾瀬スマートインターチェンジの事業概要などを見ても、平成25年の事業説明会、その後の細かなタイムスケジュールが記載がなく、工事ですとか用地取得というのはいろいろ書いてあるんですけども、最後に29年度末までに開通予定となっておりまして、もう少し具体的に、私のちょっと聞いているところだと、下り方面のIHIさんの移転が10月ぐらいに終了して、11月から工事が始まるだとか、そんなことを聞いておりますけど、これが確かな情報なのかも含めて、もう少し細かく御説明をお願いいたします。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 当初の予定と比べますと、調査設計などに時間を要しております。それで、順調かと言われれば、そういったところに時間を要しまして、順調とは言えないわけでございますけども、石川島さんのほうの教習所さんの移転につきましては、今、議員さんがおっしゃられたようなタイムスケジュールで進んでございます。今、神奈川県、綾瀬市、中日本高速道路株式会社、3者で、相変わらずでございますけども、現時点では平成29年度末までの開通を目指して、3者が一丸となって取り組んでいるという状況で答弁をさせていただきます。申しわけございません。 ○議長(青柳愼君) 齊藤慶吾議員。 ◆2番(齊藤慶吾君) ありがとうございます。理解しました。今の御説明で精いっぱいということで。29年度3月末の完成をしていただく意気込みを少し感じました。よろしくお願いします。 それでは次に、寺尾釜田地区の通過交通対策についてですけれども、こちらも平成22年の10月から地域の皆様と寺尾釜田部会を設置して、交通対策整備計画書、これに基づきまして、既に狭窄、カラー舗装、ボラードやミラー、こういった整備を行っていただきました。この中で、インターの南側、寺上線からパチンコ屋さんの「スキップ」を東側へ行きました市道635号線、それと、もうちょっと南側に行きました熊倉病院から東側に向かいまして、そこから左側に入っていきます市道2号線、こちらの交通量などの変化が見られたのか、お尋ねをいたします。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 寺尾釜田地区の交通対策でございます。今、議員さん言われたパチンコ屋さんから入っていく道路、市道635号線でございますけども、こちらにつきましては、26年度に対策の工事をさせていただいてございます。それで、そちらのほうは交通量をはかってございまして、ちょうど地形的に一番低い、コミュニティバスが走っている市道304号線という道路があるんですけど、ちょうどコミュニティバス通りでございます。それを境に、西側で約2割、東側で約3割交通量が減少していると。さらには、全体的にも速度は落ちていると。走りづらくしているので、その分スピードが落ちているというような状況でございます。 ○議長(青柳愼君) 齊藤慶吾議員。 ◆2番(齊藤慶吾君) 通過交通の減少ですか。あと、速度が遅くなっているといったような効果があらわれたということで、理解をいたしました。あそこの谷間の道路は、ちょうど天台小学校の前、歩道橋のある交差点から市役所へ向かうと、信号をぶつからずノンストップで来られるルートが──1カ所ぶつかりますかね、市役所の前で。ありまして、しかもゾーン30になっているんですけども、なかなかスピードを落とさず走っていく車を見受けることがあります。今後、その辺の対策をお願いしたいと思います。 それでは、今回の整備の中で、地域の方からの声を少し踏まえながら3点ほど質問させていただきます。1つ目はボラードです。オレンジの棒になります。このボラードについてなんですけども、設置をする箇所を、設置前の場所、設置する場所とすごく細かく市民の方々に説明をしながら、御理解もいただきながら設置をしていただいたということで、本当に感謝を申し上げたいと思います。実際につけてみると、仮に置く場合とつけた場合とでなかなか運用が違っていたといったこともあったようで、例えば出庫しづらい、車が出しづらいですとか、思いもよらず、向かいの方がちょっと邪魔になるような、そんな話もちょっと聞いていますけども、これについてはどのような対応をされたのか、お尋ねをさせてください。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 今のボラード、倒れる形の車どめみたいな棒ですけど、これにつきまして、やはり家の前に設置をしたりして、今、議員さん言われたとおり、車両の出入り口、それから、停車するときに逆に邪魔になって、どかしてくれということで、事前には立ち会った上で、御了解を得て設置をしたんですけど、やはり実際にはそういう中で支障になるということで、現地に即して動かしているということでございます。 ○議長(青柳愼君) 齊藤慶吾議員。 ◆2番(齊藤慶吾君) 設置後もかなり柔軟に対応をしていただいているというお声も届いていますので、まだこれ、インターチェンジが開通していませんので、また今後問題が出てくるかもしれませんけども、よろしくお願いします。 続いて、2点目です。これは市道2号線です。先ほどの熊倉病院から東側へ向かって左折で、それから500メートルほど行ったところだと思いますけれども。あそこは水路を塞いで道路を拡幅して、その上で対策を行っていると聞いておりますけども、そこにちょっと狭窄、道路幅が狭く、わざと通りづらくしてあるところがあるんですけども、そこの歩道の幅が、左側が約4メートルあります。それで、真ん中が、こちらも道路の幅が4メートル。それで、右側が道路、70センチ。交通対策整備計画書の中では、歩行空間を左側に広目に確保して、道路幅員を縮小するということを書いてあります。ただ、それでも狭窄の部分だけで2.5メートル、左部分で。真ん中に4メートル。その分、右側には何も書いていないんですけど。ちょっと左側が広過ぎて、左側4メートル、真ん中道路4メートル、右側70センチ。この70センチのほうには民家が何軒かあります。ここがどうしてこのような、計画書にはないような、ちょっとアンバランスな整備をされたのか、お尋ねいたします。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 市道2号線の今、議員さんのほうから指摘のありました部分ですけども、もともと水路がございました。それで、水路を覆蓋して、寺尾小学校の通学路であったことから、歩道空間を確保するということがございまして、歩道空間の確保と一緒に水路を覆蓋したものですから、やけに広く歩道空間がとれたという結果でございます。それで、今御指摘の反対側のほうに民家が並んでおりまして、その民家の方が出た瞬間に車道が目の前にあるということで、そこら辺の対応の話も出ておりますので、今後、柔軟に対応する形で、また現地のほうはちょっと改造していこうかなというふうに考えているところでございます。 ○議長(青柳愼君) 齊藤慶吾議員。 ◆2番(齊藤慶吾君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 それでは、3点目の質問です。釜田地区だけではないんですけども、最近、在宅介護のサービスの中で、自宅の前に介護事業者の車をとめて、その介護車の中で入浴を受けられるサービスというのがあります。その場合、介護車が自宅の前まで来ていただいて、家の前に車をとめて、そこで、入浴が終わるのに約1時間かかるそうです。ここに狭窄を施すと、自分の家の前に車がとめられないわけですね。そうなると、前か後ろか、あるいはとめられなければ、どこかほかの場所へ車をとめる必要があると、そういった声をお伺いしまして。そういった対応について、ちょっと所管が違うのかもしれませんけど、対応はどのようにお考えなのか、お尋ねいたします。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 先ほどのボラードの位置の確認、それから変更、それと同じように、今、議員さんの御指摘の福祉系のデイケアの車両の関係で、やはりボラードの位置を変更してございます。それで、今後につきましても、工事着手前には現地を確認いたしますけども、またその後、そういう生活にもし支障が出るようであれば、柔軟に対応してまいりたいと考えております。 ○議長(青柳愼君) 齊藤慶吾議員。 ◆2番(齊藤慶吾君) 現在もこういった介護の事業者の車が頻繁に市内を走り回っておりまして、今後増加していくと思われます。また、宅配事業者、こういった方々の増加も見受けられます。特に介護事業者については、駐車禁止除外車ということで、通報しても撤去するというか、移動することができないという、特別な車両になっているというふうに聞いておりますので、今後を見据えていくのはなかなか難しいかもしれませんけど、細い道路での何らかの対応というんですかね、皆様方地域の声をぜひ聞いていただいて、何らか対応をお願いしたいと思います。 それでは、こういったこと、釜田の整備が終わりまして、幾つか問題、課題もあったと思います。こういったことを踏まえて、これから整備する寺尾西地区と小園早川地区、どのようにこれはフィードバックしていくのか、お尋ねいたします。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 寺尾西、それから小園早川もそうですけども、寺尾釜田地区と同じように、通過交通の進入防止策というのは、地域による交通対策の委員と、それから警察、各地区の代表を含めた委員会で検討・協議を重ねた上で、整備計画書を策定してございます。それで、その整備計画書をもとに工事を実施していくということになってございます。それで、最終的には、実際に生活されている方の御意見や現場の状況も現地で確認をしながら、適切な交通対策を講じてまいりたいという形になってございます。 ○議長(青柳愼君) 齊藤慶吾議員。 ◆2番(齊藤慶吾君) フィードバックぜひしていただいて、釜田地区同様に細かい配慮をぜひよろしくお願いしたいと思います。先般、ちょっと寺尾西の入札の件で、中止になったとかという話も聞いておりますけども、工期末が9月30日というふうに伺っています。こちらに工期のおくれがないように、ぜひよろしくお願いをいたします。 また、整備計画書の中には、一方通行や指定方向以外進入禁止、こちらも検討されておりますので、こちらの対応もよろしくお願いをいたします。 それでは、この地区以外の交通対策についてですけれども、こちらも現在、危険箇所をいろいろ指摘されております。インター開通でさらに地域の皆様、不安に感じていらっしゃると思います。今後の交通対策についてお伺いをいたします。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 3地区以外の地域の交通対策でございますけども、インターチェンジ開通後の状況を見ながら、交差点の改良とか、それから、必要があれば、またさらに生活道路の進入防止策等を講じて、適切な交通安全対策を講じていく考えでございます。 ○議長(青柳愼君) 齊藤慶吾議員。 ◆2番(齊藤慶吾君) 以前もちょっと質問させていただきましたけども、3地区同様、開通後の状況を見定めて対応していただくということ、理解いたしましたので、よろしくお願いいたします。 最後に、先ほど北伸道路のお話、松澤議員からもありましたけども、ちょうどインターチェンジをおりまして寺上線を北上しますと、生蘭高等専修学校がございます。そこには寺尾台の交差点がありまして、そこから先へ行くと右側が天台小学校、その先に仲よし小道というふうにあります。その生蘭高等専修学校の寺尾台の交差点、それと仲よし小道の手前の交差点、ここの2カ所については、かしわ台のほうへ向かうと、2カ所とも大型車両の進入禁止になっています。しかしながら、この2カ所の進入禁止を無視した大型車両がよく通るのを見かけます。また、市民の方からは、あそこはよくスピード違反をやっているんですね。スピード違反をやっているにもかかわらず、そこを大型車が通っていくという。これは多分警察の問題で、何か取り締まりをやっているとき、1つの取り締まりをやっているときはほかの取り締まりができない、そんなようなお話もちょっと聞いたことがあります。ぜひ、ここは1つの例にすぎないと思いますけども、インター開通後非常に交通量が増しますので、警察署を含めた取り締まりなど対策の強化、こちらを要望して質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(青柳愼君) 以上で齊藤慶吾議員の質問を終わります。 ────────────────────────── ○議長(青柳愼君) 次に、松本春男議員。  〔16番(松本春男君)登壇〕 ◆16番(松本春男君) 日本共産党の松本春男です。通告に基づき、一般質問を行います。 最初に、厚木基地を取り巻く危険なオスプレイの飛行について質問します。 安倍首相は、アメリカのトランプ大統領を就任前と就任後と訪問しています。その会談の内容は、記者会見はされたんですけど、具体的内容は公表されていません。そのトランプ大統領は3月2日に、米史上最大の軍備増強を目指し、海軍の空母保有数を、現在の空母10隻体制を12隻体制に増強すると公表しました。欧州連合(EU)の首相に当たるユンケル欧州委員長は、軍事費増強を要求するトランプ米政権に欧州諸国は屈してはならないと訴えました。また、ASEANの国々でも、地域の安定のためには大国の言いなりにならず、ASEANの中心的役割を強調しています。それに引きかえ安倍首相の行動に対しては、米タイムズ紙は、安倍首相はトランプ大統領の心をつかむ方法を示した。へつらいである。ワシントン・ポスト紙は、安倍首相は億万長者のビジネスマンにおべっかを使いながら、米国がますます強くなることを歓迎すると語ったと報じられています。 アメリカの軍備拡充に日本政府が経費負担で協力する構図は、昨年9月1日の日米合同委員会の合意内容です。普天間基地配備のオスプレイなどの回転翼機、テールローター機が沖縄県外の国内・海外で行う日米共同訓練、また米単独訓練について、日本側の要請により沖縄の負担軽減のために行われるなどとして、経費を日本が負担することとしました。その直後の9月12日から10月5日のグアムとその周辺でのオスプレイ16機も含めた訓練では、日本政府の負担が初めて訓練移転として実施されました。同時期は、米太平洋軍が隔年実施している米軍単独では最大規模の演習、バリアント・シールド2016が実施され、普天間基地所属のオスプレイが参加しました。防衛省は6日からの演習とグアムでの訓練の負担について、オスプレイなどの航空機の飛行経費や人員、物資の輸送経費などを見込み、負担額は今後米側から提出される関係書類を精査し、予算の範囲内ですると述べています。今年度予算で訓練移転に国は59億円計上していると説明しています。米トランプ政権が同盟国にさらなる米軍経費の負担を迫る中、米国が言うままに国民の税金が投入される事態になっています。 また、北朝鮮が米韓合同訓練に対抗してミサイル4発を発射し、日本の経済水域に3発が落下しています。日本共産党は、北朝鮮の暴挙にすぐさま抗議の談話を発表しました。今回、北朝鮮の発表では、この弾道ミサイルを発射したのが米軍基地を攻撃対象としている部隊であるということを北朝鮮は明らかにしました。北朝鮮の暴挙は絶対に許されませんが、米軍と北朝鮮の軍事衝突が起きれば、厚木基地があるこの綾瀬市にいつ北朝鮮のミサイルが落下するかもしれません。一部には北朝鮮が軍事行動を起こさないよう日本も軍備強化をと述べていますが、軍拡競争はどこまでも続き、より危険な方向になります。北朝鮮の核、ミサイルをやめさせるには、国連などの場で核兵器条約の制定など、世界中の動きが今求められています。 米軍が進めているオスプレイの配備については、私はこれまでもオスプレイの墜落事故が多く、危険な飛行機であることを繰り返し訴えてきました。特に、昨年12月に沖縄県でMV22オスプレイが空中給油中の事故で墜落し、大破しました。また、その同じ日にもう1機も不時着している状況です。オスプレイの空中訓練は日本の防衛でなく、日本から遠く離れた地域に侵攻し、兵士や武器、物資を届ける強襲上陸作戦のための訓練での墜落事故でした。オスプレイの部隊が使用する訓練マニュアルでは、乗務員が携帯するチェックリストの非常時のページには、オスプレイが空中給油機から連結ホースで給油を受ける中で、ホースが分離不能となった場合の事例を明記しています。両機というのは、燃料を渡すほうと受けるオスプレイですね。両機から連結ホースを強制分離すれば、構成物が──つながっているやつですね。破損し、異物破片がプロペラにぶつかり、ギロチンって、すっと切ればですね。ギロチンすれば、ホースがプロペラに挟まるなど、いずれの対処も破壊的な影響が生じるとして、危険性をこのマニュアルでは強調しています。民間機にもチェックリストはありますが、緊急時の対応で、影響は破滅的などの結末を招くことは想定せず、全て前提は、民間の場合は助かることになっています。 この問題では、日本共産党の山下議員が国会で費用負担とか米軍の訓練を質問して、稲田防衛大臣は、この米軍のマニュアルについては存在は知らないと答弁しました。沖縄を初め、岩国、厚木、横田などの基地を初め、日本各地で危険な飛行を行っているオスプレイは、米軍のMV22、CV22、また、自衛隊もさらに計画をしている。政府がマニュアルの存在を知らないで安全と述べることの危惧を感じます。日本政府はこのマニュアルをきっと知っていると。ところが、知らないと言ったということです。オスプレイは沖縄で墜落事故や不時着を続けて起こしています。危険な航空機のオスプレイについて、市長の認識をお聞きします。また、沖縄の事故報告についてどのように説明がなされているのか、お聞きします。 次に、金属スクラップや廃家電の大量保管の危険性について。 綾瀬市で危険なのは、厚木基地に飛来する米軍や自衛隊の機体や部品落下の事故ですが、次に危険なのは吉岡の金属スクラップの崩壊や廃家電品の火災でした。この2つの問題については、議会で繰り返し対策を求めてきました。物流倉庫のアスクルの火災事故では、長期間火が消えなくて、地域住民の皆様は大変心配されました。綾瀬市は児童養護施設の隣に金属スクラップ置き場、富士繁があります。地元の方の話では、もともと富士繁が置いているところは谷戸だったと。そこに土砂を廃棄し、その高台に金属スクラップを高く積み上げているというふうに地域の方たちは述べています。児童養護施設の北側と西側に富士繁が金属スクラップを高く積んでいます。吉岡を走る市道3号線近くの住宅地のすぐ横から、谷戸を埋めたと思われる土砂や廃棄物などが約30メートル以上の高さで、奥行き100メートル、高さ30メートルの角度で捨てられた土があると。その上に富士繁の金属がまた高く積まれている状況です。その頂上には重い金属類がありますが、土砂と一緒に東側の住宅地に崩れると、斜面の下の住宅はもろに下敷きになる状況です。県が調査して指定した土砂災害警戒区域に、この富士繁のところのスクラップが置かれている斜面も指定されています。 新年度予算での施政方針に、「有価物、資源物等の保管について、廃棄物処理法では、その保管についての規制がなく、不適切な保管による崩壊事故等の危険が周辺に及ぶおそれがあることから、市といたしましては、これらの適正保管、管理に対して、指導や規制が必要であると考え、独自の対策を検討するとともに、神奈川県に要望をしてまいりました。県においても、広域的な指導や規制がより効果的であり、実効性のある対策が必要と捉え、規制等が検討されておりますので、その動向を注視しつつ、連携して対策に取り組んでまいります」と説明を市長はされています。再度大きな地震や災害が起きると、被害者が出ると思われます。一刻も早く対策ができるようお聞きします。条例等の規制化については、これまで国・県との協議状況も含めてお聞きします。よろしくお願いします。 ○議長(青柳愼君) 答弁を求めます。市長。  〔市長(古塩政由君)登壇〕 ◎市長(古塩政由君) それでは、松本議員の御質問にお答えをいたします。 第1点目の厚木基地を取り巻く危険なオスプレイの飛行についての御質問であります。オスプレイにつきましては、これまで市と議会、市基地対策協議会の要請の中で、日ごろから空母艦載機の騒音被害や墜落の不安に悩まされている本市民にとって、オスプレイの厚木基地への飛来はさらなる負担増となっていることから、飛来しないよう求めております。こうした中、昨年12月には沖縄県でオスプレイの不時着水事故が発生しており、市民のオスプレイに対する不安はより強くなったものと考えております。 去る2月6日には、2月9日、10日の両日、厚木基地へ飛来するとの情報が寄せられたため、国に対し、昨年12月の沖縄県での不時着水事故により、市民の不安はさらに強まっていることから、オスプレイが厚木基地へ飛来することのないよう要請を行っており、2月23日に飛来した際にも、速やかな情報提供とともに、飛来に関し十分な対応をするよう申し入れを行っております。 沖縄県での不時着水事故に関する国からの報告につきましては、南関東防衛局から事故発生直後に情報が寄せられ、12月19日には飛行再開について、1月5日には給油訓練再開について米側からの説明があった旨の報告がありました。事故に関する詳細な要因等につきましては、最終的な事故調査によって確認されることになっており、国では12月19日に事故報告書を提供するよう米側に要請を行っているとのことであります。 第2点目の金属スクラップや廃棄家電の大量保管の危険性についての御質問でありますが、金属スクラップ等の有価物の保管につきましては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律では規制がなく、市内では不適切な保管が原因と思われる崩壊事故や火災が発生いたしました。市といたしましては、これらの不適切な保管、管理が原因による事故や火災を防止するため、保管に対しての規制が必要であると考え、独自の規制等を検討してまいりました。これと並行いたしまして、有価物の規制について、市単独での規制より広域的な規制が効果的であると考え、県に対し条例による規制を要望してまいりましたところ、県においても広域的な規制が必要であることを認識し、現在、条例化を含めた規制についての検討がされている状況であります。 また、国の動きとしましては、回収した廃家電からの火災発生や有害物質等による環境への悪影響を問題とし、環境省の廃棄物処理制度専門委員会で、平成29年2月3日、廃家電の規制の必要性が報告され、これを受け、処理基準の遵守等による適正保管の義務づけを規定する、廃棄物の処理及び清掃に関する法律の改正案が平成29年3月10日閣議決定されたところでありますが、政令での保管等に関する基準は、現時点ではまだ示されておりません。 県におきましても、こうした国の動きに呼応し、その動向を注視しているとのことであり、綾瀬市といたしましても、金属スクラップや廃家電の保管等の問題は、綾瀬市が単独で規制を行うよりは、国の法令や県による広域的な規制が効果的であると考えておりますので、今後、国・県の動向を注視しながら、早期実現に向けて規制への対応を求めてまいります。なお、法改正や県条例等の規制の対応が遅々として進まない場合や、規制内容が綾瀬市にとって不十分である場合には、市独自の条例を制定するなど、実効性のある対策を進めてまいりたいと考えているところでございます。 私からの答弁は以上でございます。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) 市長の答弁、どうもありがとうございました。取り組んでいただいていると、住民の皆様も安心している状況です。では、再質問を行います。 1996年の日米合同委員会合意で、米軍航空機の事故報告書の日本側への提供は原則要請の日から6カ月以内に行うとの取り決めがあります。政府は2月、先ほど市長も言われたように、19日に米軍に提出を要請していますので、6月ごろには回答があると思われます。昨年12月のオスプレイ機墜落事故では従業員5人と報道されていますが、沖縄県知事や県会議員団の皆様が訪米調査を行う中では、その結果を、2月5日に帰国後、成田の記者会見では、米政府関係者から得た情報では、搭乗員5名が救出されたが、事故機に搭乗していたのは6名だったと当時言われています。政府が米軍に要求して6カ月後に事故報告書が報告されると思います。オスプレイが厚木基地に何回も飛来している自治体としては、国にこの報告書の写しを求める考えはあるか、お聞きします。 ○議長(青柳愼君) 経営企画部長。 ◎経営企画部長(森林泰治君) こちらの報告書につきましては、また国のほうの説明を受けて対応を検討してまいります。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) そのときはまたよろしくお願いします。 それから次に、昨年9月の日米合同委員会で、オスプレイの訓練を日本全国で実施、経費も日本が負担すると合意したこと、この認識はあるかどうかお聞きします。 ○議長(青柳愼君) 経営企画部長。 ◎経営企画部長(森林泰治君) 特にその認識はございません。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) このあたりは追加でちゃんと言っているんですけど。 次に、政府のほうとあるということは先ほど述べましたので。米軍の飛行機事故において、消火活動が終了すると、米軍は基地外でも日本の警察なども排除していること、この認識はあるのかお聞きします。 ○議長(青柳愼君) 経営企画部長。 ◎経営企画部長(森林泰治君) 基地外での米軍航空機事故に対する現場対応につきましては、平成16年の8月に発生しました沖縄国際大学への米軍ヘリコプターの墜落事故の際、事故現場周辺の統制を専ら米海兵隊が行い、周辺住民などから強い反発があったことなどを踏まえ、日米合同委員会で検証、検討が行われまして、平成17年4月に「日本国内における合衆国軍隊の使用する施設・区域外での合衆国軍用航空機事故に関するガイドライン」、こちらが日米合同委員会で承認されてございます。このガイドラインにおきましては、日米が共同で規制線を設置する等の取り決めがされておりまして、今回の沖縄における不時着水事故におきましても、ガイドラインに基づき、日米間で協議、調整を行いながら、現場周辺の規制、管理を実施しているものと認識してございます。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) このあたり、ガイドラインがあったんですけど、実はその前から、緑区もそうだし、私も厚木基地の東側に、日本飛行機、あそこで艦載機が火災を起こしたとき、道路から見ていたんですけど、そのときも綾瀬市と大和市の消防隊の人が消火したと。消火したら、大和署が「はい、どいて」とどかしたと。どかしたら、その数分後に米軍が「はい、日本の警察どかせて」。もう本当に以前からその状況があったということを報告だけします。 次に、MV22オスプレイの10万時間当たりのクラスA、最も重大ということになるけど、事故率は、沖縄に配備された2012年の1.93件から15年2月には3.69件と急増しています。クラスAの事故率がMV22の3.4倍と格段に高いCV22オスプレイが横田基地に10機配備され、地形追随装置を使用して地上数十メートルを飛行するなど、厚木基地を含め、首都圏を中心に危険な飛行を行おうとしています。この問題を3月13日に日本共産党の山下議員が国会で追及した同じ日に、米国防省は、オスプレイの横田配備の延期を最長3年、理由を明かさずに公表しました。延期ではなく、配備をやめさせるべきと認識します。オスプレイの事故率が高いことは認識されているか、お聞きします。 ○議長(青柳愼君) 経営企画部長。 ◎経営企画部長(森林泰治君) 事故率につきましては、国からの、赤旗等でも記載されておりますが、そういった2015年12月の事故率については、国からの説明はございませんので、承知してございませんが、オスプレイの事故に関しましては、先ほどもお話もさせていただいた沖縄の件での不時着水を含め、数度の大きな事故が発生していることは国から情報提供を受けてございます。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) このあたりは、私もオスプレイが配備されるだろうというところからずっと追及はしてきたんですけど、特に当時は、いや、それは外国で、日本では起きない、起きないとやったんですけど、その後もだんだんふえている状況はあるということで、市としてやっぱり、厚木基地にオスプレイが来ている以上、その自治体の長として、このあたりの事故の状況、危険だという認識はもちろんされているんですけど、特にこのあたり、比率がすごく高いという認識も同時に把握されていると、国との交渉の場合も出せるもので、ぜひともそのあたりの認識はしていただきたいとお願いしておきます。 次に、オスプレイの飛来では、国土交通省のほうに対してフライトプランの提出が必要なのに、自治体への連絡が遅く、着陸直前だったり、また、着いた後だったりしているけど、このあたりの問題では国にいろいろ言われていると思うんですけど、国の回答はどういう状況なのかお聞きします。 ○議長(青柳愼君) 経営企画部長。 ◎経営企画部長(森林泰治君) オスプレイ飛来の事前情報につきましては、国で可能な限り米側から事前に情報を得た上で情報提供を行っておりまして、今後とも米側よりオスプレイの飛来に関する情報が得られた場合には、できる限り速やかにお知らせするとのことでございます。情報提供に関しましては、各種要請の際にも申し入れを行っておりまして、引き続き市としても情報提供を求めてまいりたいと考えております。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) 私も以前は、米軍は日本で我が物でやっているから、ばっと飛ぶのかなと多少した時期もあったんだけども、実は米軍は日本の国土交通省のフライトプラン、民間と同じように出して、それからやっているという状況。ですから、飛行する前にフライトプランって出すんですよね。となると、岩国とか普天間から来れば、飛ぶ前に出しているんだからかなり前と。ところが、綾瀬に来るときは直前もしくは到着した後という、ひどい状況だということで知っております。 次に、オスプレイは最大離陸重量が30トン近くで、ジェット機並みの大きさですが、沖縄で墜落した操縦士と乗員のための確認書(チェックリスト)のメモには、敵味方識別装置の項目に、低空のみ飛行するセスナやヘリコプターに使用される番号が使われていました。高速で飛行するオスプレイを、低いところを飛ぶヘリと同じように扱わせて偽装していることははっきりしています。このあたりの市の認識をお聞きします。 ○議長(青柳愼君) 経営企画部長。 ◎経営企画部長(森林泰治君) 御質問にございます飛行の際の信号の設定等でございますが、この辺については承知してございませんが、米軍機につきましても、航空機の安全な飛行に関する手順にのっとった運用がされているものと考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) 市はそういうふうに言うんですけど、実はさきの米軍のチェックリストにしても確認書にしても、実態は状況が違うということ、このあたりは基地を抱える市として調べておいていただきたいということで。 次に、今後、C2輸送機の後継機としてオスプレイというふうに発表されているんだけど、E-2Cは背中に丸いアンテナが載っているやつですね、プロペラ機で。ところが、C2というのはカーゴですから、丸いレーダーが載っていないタイプ。これが空母と厚木基地の連携にと。これをオスプレイというふうに米軍のほうは発表しているんですけど、そのあたりの認識はされているか、お聞きします。 ○議長(青柳愼君) 経営企画部長。 ◎経営企画部長(森林泰治君) 空母艦載機の輸送機の後継機としてオスプレイが使用されるということにつきましては、国では米側から何ら説明を受けていないとのことでございます。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) 米側のほうは、そのあたりは着々と準備していると。ところが、日本政府は情報を小出しにしているという状況ですから。 次に、自衛隊や米軍の部品落下がかなり多い状況ですけど、このあたりの状況をお聞きします。 ○議長(青柳愼君) 経営企画部長。 ◎経営企画部長(森林泰治君) 厚木基地に関する自衛隊機、米軍機の部品の落下事故等につきましては、平成26年以降で、米軍機につきましては1件の部品落下事故、自衛隊機につきましては10件の部品紛失の報告を受けてございます。特に平成26年の米軍機による部品落下事故につきましては、家屋のフェンスや自動車の窓ガラスを破損するなど、一つ間違えれば大惨事となる重大な事故でございました。事案発生のたびに、再発防止と安全対策の徹底を求める申し入れを行いますとともに、市と議会、市基地対策協議会の要請におきましても、部品落下事故に対する不安は市民生活に重大な影響を与えておりますことから、航空機の十分な整備・点検やパイロットの安全教育など、徹底した安全対策を講じるように求めてございます。今後につきましても、引き続き安全に対する徹底した対策を講じるよう求めてまいりたいと思ってございます。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) 自衛隊の第4航空群の場合は、部品落下があった場合は、先日も落下の2日後に改善点を示すとか、幾つかあるんですけど、第4航空群、嘉手納から来て厚木基地におりたというのでは、結局、自衛隊も報告をまだ全然出していないと。また、米軍のほうでも、私も議会で報告書を何で出さないんだと繰り返し、基地対策特別委員会等で昔言ったりしてきたんですけど、このあたりのほうは、先ほどの国が提出を求めて、報告書を求めて6カ月以内と。そのあたりは、国に対して報告書を求めているのかというのは確認されているのか、お聞きします。 ○議長(青柳愼君) 経営企画部長。 ◎経営企画部長(森林泰治君) その点についても、現在、国から何の説明も受けてございません。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) 今後の要望なんですけど、このあたりは日米間では、そういう事故等あった場合は、日本政府が米軍に対して報告を求めた日から6カ月以内に米軍は報告すると、日米間の取り決めがあるものですから、このあたり、逆に6カ月過ぎてない場合は、何だと聞くのもそうだし、逆に、報告書を求めたかということを聞くことが必要なので、要望しておきますので、今後、市としてこのあたり、6カ月してから国に聞いたら、いや、求めていませんでしたと言ったら、いつまでも問題点が解決しないので、そのあたりは、事故等が起きたら、1週間ぐらいしたらか、どのくらいかわからないですけど、短時間のうちに国に対して、提出を米軍に求めているんですかと確認をしていただきたいということを要望しておきます。 次に、有価物の関係をお聞きします。以前、高く積まれた金属スクラップが児童養護施設内に崩壊した後は、スクラップが一時的に減少しましたけど、現在は以前のようにまた高く積まれているように見えますが、市はこの富士繁の状況をどのように把握されているのか、お聞きします。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 崩落事故が起きました有価物の置き場の事故後の状況でございます。事故原因は、積載された有価物の荷重によりまして周壁が決壊し崩落したことから、事故後の復旧に当たりましては、周壁と積載物の間に2メートルの間隔の緩衝地帯を設け、積載された有価物の荷重が周壁に加わらないよう、周壁決壊による再崩落の防止に努めるよう指導いたしております。復旧後の現地確認におきましては、その実行を現認してございます。現在、その後においても、神奈川県と共同で、法的規制がない中ではございますが、集積方法の指導、防火対策の改善に向け事業者を指導中でございます。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) 私、きれいに順番に写真を撮っていないので申しわけないけど、高く積まれて崩壊した。それで、そのときかなり低くなった。その後また一定の高さになっているという、その積んである高さの認識はどうでしょうか。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 議員のおっしゃられるとおり、一時低くなったことは確認してございまして、それから現在、少し高くなっているということを目視で確認してございます。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) これはどういうことかというと、崩壊した後は、県も綾瀬市もいろんなところが調査に入ったと。その後マスコミも入ったということもあって、かなり一時的に低くしたと。皆様の目が余り向かなくなったら、また高くなっているという状況でありますもので、そのあたり。それから、2メートルの間隔というのは、金属の矢板を打ってあるのと、後ろに金属スクラップを積んである、その間が2メートルなのかという確認をします。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) そのとおりでございます。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) 次に、今回、富士繁がスクラップを積んでいる場所を見る場合は、綾瀬と海老名の行政境、行政界へ入った用田に行く道ですね。あっちから入り口でやると、そんなに高低差は見えないと。ところが、吉岡の目久尻川や市道3号線から見ると、かなりの高低差が見えると。私もやったんですけど、このところは、スクラップが積まれている箇所は、もともと谷戸を許可しないで受けて高く積まれたと言われているんですけど、この造成、土の盛り、このあたりは市は把握しているのかどうか、お聞きします。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 現地の地形ですけども、これについては昔、地形図を見ると谷戸であって、先ほど議員の御指摘のとおり、高低差が下の住宅と30メートル以上あるような部分もあります。それで、その谷戸であったというのは理解できるわけですけども、ここの地質等については、ちょっと調査したこともありませんので、不明でございます。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) 場所的には市道3号線から住宅地の6軒ぐらい並んだところを行くと、そうすると、そこから1メートルぐらいコンクリートの基礎があって、あとは本当に上からどんどん投げ込まれたという形のきれいじゃない土が、奥行き約100メートルに高さ30メートルの角度で無造作にばっと。竹なんかが植わっているけど、竹は崩れればばあっと来ると。一番高いところに重たい金属がすごい量、何百トン積まれている状況だということで。このあたり、大きな地震や大災害が起きると、斜面が崩壊すると。そうすると、児童養護施設や下の東側の人家にも影響を懸念しますが、このあたりは、土の山の地盤は部長も把握していないと。個人のですから、把握していないと。だけど、そこのところに上から、許可も受けているかどうか──受けていないんでしょうね。受けたら、とてもあれじゃオーケーになる型じゃないから。その重たいのが上から崩れたらどういう状況になるかというのは市は想定されているのか、お聞きします。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 市では、事故を未然に防ぐことが何よりも重要だと考えてございます。再発防止の指導を現在行っておりますが、先ほども答弁させていただきましたが、再発防止のため、復旧時の指導と、現在も神奈川県と共同で、法的規制がない中ですが、集積方法の指導、防火対策の改善に向け、事業者を継続して指導を行ってございます。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) あそこの場所は、児童養護施設のほうの北側と東側に金属が本当にのりで高くなっていると。それともう1つは、3号線側の住宅から約30メートル、奥行き100メートルの斜面の上に、またその上に高く積まれているというところで、かなりの状況で、このあたり、今回、条例のほうは市長から答弁していただいたんですけど、県や国の中で話しているとあったんだけど、具体的にどういう部署とどういうふうに協議されているか、条例制定に向けての状況をお聞きします。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。
    ◎環境経済部長(柏木正明君) まずは所管する県央の県政総合センターの環境調整課、それから、本庁の資源循環推進課のほうと調整を図って、市で危険を認識しておるので、県において条例制定に向けて動いてほしいという要望をつつやってまいりました。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) 動いていただいてどうもありがとうございます。それで、崩壊後は特に本庁、条例をつくる場合は県央県政総合センターよりも本庁の部分でかなり動くと思うんですけど、交渉というか、具体的な話はどの頻度でやっているのか。1回だけやったのか、それとも何回かやっているか、頻度をちょっとお聞きします。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 行政センター、本庁を含めて現在3回の交渉を行っております。県においても、広域的な規制が必要だということを認識しておりまして、具体的な方策について検討して、あわせて、県も国のほうに要望をかけまして、現在、国のほうがこういう動きになってございます。ただ、法のほうの改正がまだ概要しか出てございませんので、県もその改正の内容を見て、動向を注視しているというのが現状でございます。 ○議長(青柳愼君) 市長。 ◎市長(古塩政由君) 私のほうも県の担当の局長、それから、環境を担当している副知事とも調整をしておりまして、そこで両者とも、特に副知事からも、これは県でやるべきだろうと。綾瀬だけの問題じゃございませんから、広域的に県でやるべきだろうというお話を聞いております。そこで、県が今そういった準備をスタートしたというところでございます。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) ぜひとも県の事務当局と同時に、各会派の県会議員のほうにも働きかけもしていただいて、一刻も早く対策ができるように望むものです。 次に、大規模火災が起きた丸子茅ケ崎線の宏幸の問題では、今回質問の通告をした後に、実は3月になってトラックの駐車場となったと。私は宏幸とか、同じようなのをまたやるのかなと思ったら、トラックの駐車場になったんですけど。以前のようにプラスチックなんかが大火災が発生するような状況はないとは思うんですけど、市の認識をお聞きします。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 火災が起きた箇所につきましては、昨年の12月に土地の所有権が横浜の運送会社さんのほうに移転をしておりまして、その運送会社さんの今駐車場になっているというようなことでございます。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) そうすると、当面は安全だということですね。駐車場になっているところの東側の坂道には、高い擁壁が以前からもあるんですけど、市道のちょっと下がったところにあるんですけど、2メートル以上の工作物をつくる場合は県の許可が必要ですが、4メートル以上の高い擁壁、これは県の許可がおりているのか、お聞きします。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 県の土木事務所の東部センターのほうに確認をさせていただいてございます。以前からも申請はなく、現在も申請許可等はされていないということでございます。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) 機会があったら運送会社さんのほうに、もしあれが崩れたら下の市道にもろに、大けがになるもので対応を、動いていただきたいと。東側の坂道に立って、高い擁壁に沿って、約70センチ離れたところに綾瀬市の市道があるんですけど、このあたりの市道管理者としての協議、例えばあれが3.5メートルか4メートルぐらいからばかっとおっこったら、市道も埋まるんですけど、そのあたりの協議はされているのか、お聞きします。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) 今御指摘の箇所につきましては、平成7年に以前の土地所有者のほうと境界立ち会いを行っておりまして、官地と民地の境が、境界がもう確定済みでございます。それで、構造物につきましては、先ほどの県の土木事務所の東部センターのほうの所管でございますので、道路管理者が要求に対して何か言うということではなくて、一応構造物の許認可のほうで指導してまいるような状況になろうかというふうに考えてございます。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) では、市道の隣の敷地の人が高くやっていると。ですから、あれが崩れたら綾瀬市の市道に来ますから、綾瀬市は県のほうにそのあたりの状況は、市道に面して少し下がったところに約3.5メートルか4メートルの擁壁があると、このあたりは市から県のほうには話はしているのかどうか、お聞きします。 ○議長(青柳愼君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(渡邊晴樹君) その件については、既に県の土木事務所の東部センターのほうにはお話を申し上げているところでございます。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) じゃあ、今後、県のほうで対策を求めてください。 次に、市内には家電のスクラップがほかにも保管されているけど、このあたりの対策の状況はいかがでしょうか。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 廃家電等の有価物を積載している市内の事業所は、事故を起こした事業所のほか12事業所を把握してございます。これらの事業所におきましては、目視や立入調査を行った結果、おおむね適正に管理されている状況でございます。しかし、このような置き場につきましては、積載状況が変化してまいりますので、今後もこのような継続した監視を行うことで、事故の未然防止を図ってまいります。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) ここでちょっと消防に確認しますけど、消防のほうではそういう家電の保管というのは調査とか把握はされているのか、お聞きします。 ○議長(青柳愼君) 消防長。 ◎消防長(三浦祐一君) 消防法令では制限がございませんので、把握はしておりません。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) 火災等起きたらまた大変な状況ですから、どこかの部署が、市の金属スクラップと同じように、このあたりのほうも何らかのことを求めないと、後で大変なことになるということを訴えておきます。 次に、市内にある大型倉庫で災害物資を保管してもらう契約が結ばれているんですけど、アスクル火災では大きな火事が起きました。このあたりの綾瀬の災害物資をハマキョウさんと結んでいるという状況なんですけど、このあたりの火災等の対策は把握されているのか、お聞きします。 ○議長(青柳愼君) 総務部長。 ◎総務部長(駒井利明君) 市が備蓄物資を保管いたします倉庫との契約内容でございますが、契約につきましては29年度ということですので、まだ締結はしてございません。市が備蓄いたします食料、生活必需品などを保管するための契約ということでございますので、一般的な倉庫スペースの賃貸借契約ということになります。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) アスクルの火災では12日間消えなかったと。私もハマキョウさんはしっかりしているとは思うんですけど、一応このあたりは、災害の物資が万が一災害のときに被害を受けたら大変になるので、そのあたりの最低限の安全対策というのは、中を保管する倉庫会社と市では今後協議していく考えはあるのか、お聞きします。 ○議長(青柳愼君) 総務部長。 ◎総務部長(駒井利明君) 先ほど答弁いたしましたように、これから賃貸借契約を結んでいくわけですが、契約の条項の中に損害賠償等の記述を設けてまいりたいと、このように考えております。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) そうですね。特に今、火災等が大きな問題になっているもので、このあたりはこれから契約書で結ぶ中では、災害等起きないように、内容的に、事務的に詰めていただきたいということ。 それから、災害物資以外の、綾瀬市内には大型倉庫がある一定の規模以上あるんですけど、このあたりの状況と火災防止の装置の状況を把握されていれば、お聞きします。 ○議長(青柳愼君) 消防長。 ◎消防長(三浦祐一君) 御質問ですけども、大型倉庫の定義につきましては、特に消防法令ではありません。しかしながら、今回、埼玉県の火災を受けて、国からは5万平方メートル以上の倉庫についての消防設備等の設置状況調査がございました。市内にはこれに該当する倉庫が1棟ありますが、消防設備につきましては、消防法令上全て設置をされております。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) できれば、火事が起きたら、ほんと周辺に大変な状況だと。国は5万平米と言っているんですけど、それ以下も今後市として検討していただければと。 次に、先ほどの有価物の関係で、大量保管ということで、県等に要請して、県がやらないときは市でとあるんですけど、このあたりの県と市の状況、県が一刻も早くやってくれたらいいんだけど、そのあたりはどういうふうに市と県のいわゆる判断というかな、このあたりを、例えば半年後、1年後、3年後とか、いろいろあるんですけど、そのあたりは期間だけじゃなくて、県に働きかける回数をふやしていくのか、それとも期日でというふうに、そのあたりを、市民としては、一番いいのは国の法律、次は県の条例、これが一番よくて、市の条例というのはなかなか厳しいところがあるので、このあたりの見きわめ、今お答えできなければ、今後見きわめる時期を検討する考えがあるかどうか、お聞きします。 ○議長(青柳愼君) 環境経済部長。 ◎環境経済部長(柏木正明君) 先ほども市長の答弁にもありましたとおり、廃棄物の関係法令が3月10日、改正案が閣議決定されてございます。県も、県条例で規制するよりは法令で規制したほうが、より強固な規制ができ、また、根拠を持って指導できるというような考えを持っておりますので、この内容によって県もアクションを起こしていくというふうに考えてございます。私ども、国・県の規制の内容をよく精査いたしまして、私どもの考えと、また実情と異なる点があれば、独自の条例を制定していきたいというふうに考えてございますので、スケジュール的に、3月10日に閣議決定されておりますので、県もこれを見て、1年以内には方針を出してくれるのではないかというふうに期待してございます。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) 通告はしていなかったんだけど、1点確認しますけど、今回、綾瀬市と県、国だけになっているんですけど、県内の自治体でも、綾瀬と同じように悩んでいる自治体があると思うんだけど、他の自治体の協議会みたいなのがありますよね、例えば市長会だったりとか。そういうところの場を設けて何かの発言をすることは、ちょっと通告はしていなかったんだけど、そういう考えがあるかどうか、お聞きします。 ○議長(青柳愼君) 市長。 ◎市長(古塩政由君) 全く同じケースが県内にあるかどうかがちょっとわからないんです。県央地区の県政総合センターが綾瀬は所管していますけども、湘南のほうとか、ほかの地区でもそういう問題は起こっているんだそうでありますが、たまたまほかの法令で規制ができたりとかいうことがありまして、綾瀬みたいに全く今何もないというのは、そういうケースは余りなさそうなんであります。ただ、この問題は県会議員のほうでも、これは全県的な問題であるという認識がありますし、県も全県的な問題だというふうに認識をしておりますので、そういった意味では全県的な対応をやってもらえるものというふうに私どもは思っております。 ○議長(青柳愼君) 松本春男議員。 ◆16番(松本春男君) この問題、市も本当に取り組んでいただいている。ただ、相手があることだということで、なかなか厳しい状況があるんですけど。やっぱり被害が出る前に一刻も早く、私も自分のほうの立場でいろいろ働きかけ、市のほうも、ほかの議員さんも、やっぱりあの状況を1回見れば、3号線の目久尻川から見たら、えっ、これ何だというふうに、住宅の山の斜面の上のほうに金属が山と積まれている状況、このあたりを一緒に動いていきたいということを発言して、質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(青柳愼君) 以上で松本春男議員の質問を終わります。 ────────────────────────── ○議長(青柳愼君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  (「異議なし」の声あり) ○議長(青柳愼君) 御異議なしと認めます。よって、本日は延会することに決しました。 本日はこれにて延会いたします。 午後4時34分 延会...